カーディナルドラグ性能改善計画 その2

高級リールと廉価版リールのスプールの違いとはその重さだ。

 

ドラグのベアリングの有無とかワッシャーの違いもあるけど高級リールのスプールはとても軽く作られている。

07 ステラ 4000S のスプール
07 ステラ 4000S のスプール

写真はサクラマスに使っている07ステラのスプールを内側から撮ったものだ。

 

スカートの部分が薄くなっているのが分かる。

スカート部分は剛性があまり要求されないのでこの部分を薄くして軽量化を計っているのだ。

指で弾いてもキンキンと薄くなっている感触があるし、実際これが軽量化に一番貢献しているはずだ。

穴あき加工は見た目のアクセントだろうけど。

 

軽いということは慣性が小さい訳だから止まっている状態からスプールが回転するときに少ない力で済むということだ。

例えば、バレーボールとボーリングのボール。同じような大きさだが重さが大きく違う。

止まっている状態から指で押して転がそうとする場合、どちらが簡単で少ない力で済むかは明らか。

 

これと同じようなことがドラグの滑り出しの滑らかさにも言えると考えたのだ。

当然、軽いスプールの方が滑り出しやすいだろうし、ラインテンションの変化にも追随しやすいはず。

高級リールのドラグの優秀さは軽いスプールが少なからず貢献しているのは確かだろう。

カーディナルのスプールを軽量化する
カーディナルのスプールを軽量化する

ということはスプールを軽量化すればドラグ性能の向上が見込めるはずだ。

 

カーディナルのスプールを軽量化する。

 

手っ取り早いのは穴を開けて肉抜きすることだろうか。

剛性が必要なく、微々たるものだが慣性モーメントの低下を狙える外周部に近いところを重点的に。

 

それと下巻に巻いてあるラインを無くして、代わりに軽量なスプールアーバーを自作して取り付けることを考えている。

 

おそらく両方合わせても現状から軽量化できるのは10gもいかないだろうし、これによる効果は少ないものだろうけどやらないよりは良いはずだ。

 

無駄になる試行錯誤というものは無いと思うから。