鮭鱒の不思議

よくこの時期になるとTVニュースや新聞で鮭が産卵のために遡上してきたことが取り上げられてますよね。

生まれた川にちゃんと帰ってくるなんて凄いなぁ・・・とか、やった!!新鮮なイクラが食べられるぞ!とか人によって感じ方は様々だと思います。

 

私は鮭鱒の成長や成熟について興味が湧いてきます。

11月も半ばになるとヤマメやイワナの産卵も終盤になっていることだと思います。

イワナは秋に産卵してもそのまま冬を越して来年以降も複数回成熟するものが多いといわれるのに対してヤマメは産卵した後には疲弊して死んでしまうことが殆どだといわれていますがこれは本当なのか。

 

個人的には春先に前年に産卵に参加したと思われる疑わしい個体を何度か釣ったことが有る。

尻びれや尾びれが破れてはいないがギザギザになっている個体。

この個体は雌で、おそらく秋に産卵床を掘る際にボロボロにになったものがひれの筋が繋がり回復したもの。しかし、冬場は餌が少なく栄養状態が良くないので、回復に時間が掛かり綺麗に戻らなかったのではないかと思っている。

個人的な考えでは、ヤマメの多くは産卵後に死んでしまうが少ないながらも越冬し次の年以降も複数回成熟し産卵する個体がいる。

 

他にも、

鮭は海に下って成長するが淡水のままの(つまり川で)環境に置かれた場合ではどうなるのか。

ちゃんと成長し、最終的には成熟するのか。それとも成長不良になったり死んだりしてしまうのか。

 

逆に、鮭やサクラをずっと同じ環境下(水温、塩分濃度、日照時間等を一定にコントロールする)、海水で飼育したら何年生きるのか。成熟するのか。

 

ヤマメやイワナの場合、淡水ではどうなのか。

 

 

こんな感じで色々と気になることが有るのだけど、不思議なことが多いから私たちは彼らに魅力を感じてしまうんでしょう。

水産試験場とかでは上記のような実験を行っていて結果が出ているのかもしれないけど、知らないままの方が夢があっていい気がしますね。