ガイド打ち換え 2

前篇は、こちら

 

純正セッティング 8個

Y25 Y16 Y10 Y8 L7 L6 L6 F6

 

変更後 9個

LV20 Y10 KL-7L KT6 KT5.5 KT5 KT5 KT5 KG5

 

純正から1個ガイドを増やし、一回り小さくして軽量化を狙う。

バットガイドは、チタンLV20を使っています。

廃番になって久しいモデルですが、LVガイドはかなり軽量で、同口径のKLトルザイトよりも軽いのです。それでいて、リングの高さがほぼ同じなためセッティングに流用が利きます。

SicJリングで、ラインにも優しく糸鳴りも抑えられます。

廃番になったのが実に惜しい、手に入るならば採用を検討すべきガイドだと思います。

バット寄りのガイドなんて、糸絡みすることはあまりないので必ずしもKガイドである必要は無いはずです。

続くYガイドも軽量で、口径と高さのバランスが秀逸です。

これら昔のLVとYで、ガイドの口径と高さのバランスは既に一つの結論が出ていた様に感じます。

(フジのカタログで確認すると、新旧モデルの寸法に関係があることが分かります。) 

上の画像は、少しずつ前後させて決定したガイド位置、計測は脚の付け根部分にしています。フジのカタログに、各長さでの推奨セッティングが載っていますが、あれはあまり参考になりません。

各自使うブランクのベンドカーブはそれぞれ違うこと、使うリールのサイズの指定が無い、リールの固定位置の指定もされていない等、あれを鵜呑みにして組んでもあまり良い結果にはならないと思います。

上の写真での数字もあくまで一例で、同じブランクを使っても組む人が変われば、数字も変化します。ガイドセッティングは、好ましくない例はあっても絶対の正解があるわけではなく、自分にとっての最適な妥協点を見つけることが大事なんじゃないかと。

 

一回り小さくなったことで、飛距離が低下するかもしれない点については、バットから一つ二つでキュッと絞ってしまってラインのバタつきを抑えてやれば、ベリーからトップにかけてほぼ直線で抜けていくので、トータルでの抵抗はむしろ減る場合もあります。

早めに絞るメリットは他にもあって、トップからティップガイドを同口径で揃えることが可能になり、そうすると操作性が向上します。

これは、はっきり体感できる差でロッドが少し短くなったと感じるほどです。

ベイトロッドは、多数のガイドでブランク近くにラインを這わせるセッティングしてますが、あれと同じです。

 

変更前のガイド重量は、5.33g

変更後        2.95g

単純にガイドの差だけではなく、スレッドの巻く長さも抑えて仕上げたので、トータルではもう少し軽くなっています。

スレッド長さを抑える狙いは、軽くすること以外にも、より柔軟にブランクが曲がりやすくなることにあります。

ガイドの足へスレッドを巻いてコーティングした部分は、固く曲がらなくなっています。

今までよりも曲がるということは、よりブランクの反発力を引き出せるということであり、結果飛距離が向上します。

以前、これに気付いた時は、目から鱗でした。

固定強度に問題なければ、長さは短ければ短いほど良いと思います。