管理釣り場にて その3

ライン・ルアーからの振動が魚に伝わっているとして実際のフィールドでの事を考えてみます。

 

先ず、渓流での流れとして、

1.ルアー(ミノー)をキャスト

2.着水

3.リトリーブ開始

4.トゥイッチ等のアクションを加える

5.魚がチェイス

6.ヒットまたは見切られる

といったものとして話を進めてみます。

では魚はどの段階でルアーに気づくのか。振動によることを考えると 2.の時点で近距離にいる魚は視界にそれを捉えていなくても気付くはずです。さらに3.~4.になると当然ルアーからの振動は大きくなるので2.の段階では気づかなかった距離の魚にも存在を知らせることができる。ルアーの存在を知り、それが何か確認するために接近し、ルアーを確認、ヒラ打ち等のアクションによって興奮しバイトに至る。

この理屈がある程度当たっているとすれば、最近流行りのトゥイッチングメソッドが釣れる理由の一つだと思います。渓流では複雑な流れがあって、水中にはいろいろな振動・雑音があるはずです。

そうした状況の中ではトゥイッチによって大きくアクションさせてより大きな振動(波動)を発生させ、ただ巻きよりも広範囲にルアーの存在をアピールできるのです。

さらに濁りがきつく視界が利かない状態でも釣れてくることがありますがこれも説明できます。

何やら他とは違う振動のするものが感じられた、濁っていて遠くまでは見えないため接近、至近距離でルアーを確認してバイトに至るといった具合です。

 

次に湖での場合。

湖では水中雑音の影響はあまり考えられないためそれ程大きくアクションさせなくてもある程度の範囲にアピールできることになります。実際に渓流でやるような激しいトゥイッチしている人はあまり見掛けません。

激しくやって興味を持つ魚もいるでしょうが逆に警戒するものもいるかもしれません。普段そんな大きな振動(波動)を発するものがないからです。

 

 

予想以上に長くなってしまいましたが管理釣り場での体験からフィールドに仮説を展開してみました。

実際当たっているのかどうかはっきり確かめることは出来ませんがこんなこと考えながらやっていると現場での新たな発見に繋がったりするものです。