以前紹介したリール、コンプレックス2500HGSですが、ちょっとハンドルが長いなと感じていました。純正は55mmありますがもう少し短くてして手首で軽く回すようにしたかったのです。
ですが、このリールはハイギアなので回転の立ち上がりが少々重いのです。短くしたら今度はそこが気になるかなと思っていたところ先日、シマノからヴァンキッシュ Vanquish (英国の高級車みたい)なる新製品がデビューしました。
なにやら見てみると新開発のローターと軽量ハンドルを搭載しています。折り畳み機構を排し軽量化を優先したハンドルとのことで、こりゃ良さそうだと2500番のハンドル軸(50mm)を取り寄せました。
写真は既にコンプレックスへ交換移植したもので右が今までの純正55mmハンドルです。
交換したところ感触は上々です。短くなっているのにもかかわらず立ち上がりの重さも少なくなったと感じるほどです。折り畳み機構が無くなり構成部品が少なくなってよりガッチリとドライブギアに繋がっている感じです。ハンドル単体での剛性は間違いなく上がっているでしょう。
ヴァンキッシュはMgボディとかギアがステラと同じだとか話題が多いリールだと思いますが、軽量化されたローターとハンドルが一番のトピックでしょう。
回転するリール部品の中で一番大きく重いローターとハンドルを軽量化して低慣性を実現しています。ヴァンキッシュを実際見てみましたがローターを軽くするだけでなくコンパクトにしてありました。低慣性にするために徹底しています。感心しました。
小さな力で回転し始め、小さな力で止められること。
これが道具としてのリールの価値を大きく高めてくれます。リールはギアがそんなにシルキースムーズでなくてもいいんです。渓流でトゥイッチングしているとき回転のシルキーさなんて大した問題じゃないと思います、実際。
こういった改良には好感が持てます。
ちなみにこのハンドル軸交換ですがツインパワーやバイオマスターでも可能だと思います。ねじ込み部分は共通の設計にしてあるはずです。オススメです。
今回はハンドル軸のみを交換したのでノブを移植するために上の写真のようなものを作ってみました。ステンレスバネ線で作ったハンドルキャップ外しです。2分もあれば出来ます。
昔のカーディナルには純正工具が付いてましたがこういうのが付属してきてくれたら親切ですよね。