タイトル通りに小渓流が好きです。
いつも好んで行くのは川幅3m前後の川ばかり。
水深も平均して浅く、1mもあればその川ではかなりの深場だ。
木の根や垂れ下がる枝が邪魔をし、キャストに困ることも多い。
はっきり言って大型の個体はかなり少ないし、居てもすぐにこちらの気配を察知して中々口を使ってくれない。ヤマメなんてチェイスしてくれるのは1回だけなんてザラだ。
ミスキャストして警戒させ、チェイスしてくれず沈黙して相手されずに終了してしまうこともかなり有る。
こちらがそんな状態にさせてしまったことにすら気付けず、
このポイントには魚が居ないな
って判断してしまっていることもあるはずだ。
決して魚が釣りやすい環境とは言えない。
でも、わざわざそんなところに好き好んで行ってしまうのは、緑が溢れる場所でロッドを振るのが気持ちいいし、そこで釣れてくる美しく個性あふれる魚たちに魅了されてしまっているから。
彼らは手強い、川が小さいからルアーを見せられる距離なんて実質2m以下なんてところも多い。
そんな川ではプラスチックミノーを使うとレスポンスの遅さがどうしても気になってしまう。
最近のプラミノーは性能がとても良いけれど、ロッドアクションに対するレスポンスはバルサには及ばない。 こんな状況ではバルサの方が有利なのだ。
ヒラを打つ、倒れて立ち上がって反対側に倒れてまた立ち上がって、といった動作はバルサの方が明らかに早い。
ということは同じ距離でもより多くヒラを打たせることが出来るし、プラよりも時間を掛けて引いてくることが可能だ。
長々と書いてしまったけれど、
MORPHO の Rhetenor48S はこういった環境で使いたくて作ったミノーなのだ。
だから万能じゃありません。アップからアップクロスでの使用を重視してデザインされています。
深いところは苦手かもしれません。
でも、魚が見える深さならリズム良くヒラを打って踊ってくれます。
そうやって釣るのがとっても楽しいと思うビルダーの好みやワガママが反映されています。