山に入り、渓流を上っていくと時折、巨木に出会うことがある。
これは今年、岩手県のとあるダムの流入河川の上流で撮影したもの。
幹の太さは2m以上はある。
樹齢は一体どれくらいなのだろう。百年は軽く超えているだろう。
もしかしたら200年か、それ以上かもしれない。
それだけ長い間彼は森の変革を見守ってきたことになる。
太い枝のいくつかは枯れて途中から折れてしまっている。雪深い地方だから雪の重みで折れたのかもしれない。
それでも他の枝はしっかりとしていてたくさんの葉を付け太陽の光を受けている。
樹全体から生命力が溢れているみたいだ。
そんな彼の姿を見てたら少し力を分けてもらえた気がする。
なんて素晴らしいのだろう僕らのいる場所は。
そして、まだまだ川は上流へ続いている。