2012年9月30日
岩手県北 太平洋に注ぐ河川の上流域とその支流
前回の釣行で尺を越えるヤマメを掛けることが出来ずに、歯切れの悪いままの状態で2012年の渓流を終えることになるのか・・・と思っていたところ最終日前日(29日)に知り合いのKさんから電話が入った。
「今日は行ってないのか?明日はどうするんだ?
俺は行くけど。」
そんなことを聞かれ、先日の様子を報告する。
しばらく話した後、
「一緒に行くなら連絡頂戴。」
と一旦電話を切って、作業していたけれど段々と気持ちは川へと向いていく。
まだ明日1日あるじゃないか。
と思い、釣りの準備を始めてしまっていた。
夜にもう一度連絡を取り、先日私が行った川へもう一度行くということになった。
当日の早朝、コンビニで待ち合わせ。今日はKさんとMさんの3人での釣行だ。
必要なモノを買い、川へ車を走らせる。
最初は先日反応が良かった区間へ入渓した。
魚は反応するし、いくらか釣れるのだがイマイチなのですぐに移動する。
次は私の希望で先日、デカいヤマメが居たポイントへ。
あの時は喰わせられずに下ってしまったけれど、もしかしたら元の場所へ戻っているかもしれないと思ったのだ。
ただこのポイントは流れがとても速い。カーディナルでの巻取りは余裕がなかった。
なので今日はこのポイントのためにハイギアのコンプレックス2500HGSにPEラインを巻いてロッドにセットしてきた。確実にアワセを決められるようにだ。
本命の下手で小さいヤマメが掛かった。ハイギアにPEラインの組み合わせは、この流れでも確実にフックアップさせてきた。
良し。
いよいよ本命ポイントへミノーをプレゼントする。
数投して8寸程のヤマメが追ってきているのが見えたが、狙いはそれではない。
掛けたら場所が荒れてしまうかもしれないので、それは敢えて無視する。
しかし、何投してもあの時のヤマメは姿を現すことはなかった。
反応してくれないのか。それとも移動してしまっているのか。
残念だが仕方ない。
次は車で一気に下流へ向かって移動する。
移動した先は私は初めての区間だった。深さと流速のあるポイントが適度に連続した魅力のあるところだった。
少し釣り上がって、私が先行させてもらっていると、上手から流れが多少絞られ深さと流速を増しているポイントへ差し掛かった。
すかさずレテノールをアップでキャスト。手元へ向かってくるミノーへトゥイッチして躍らせながらリールを巻いてくる。
そのミノーの後ろには良いサイズのヤマメがチェイスしている。
ヤマメがついに追いつき、ミノーをはむっと咥え首を捻ったところでアワセを入れた。
PEラインがダイレクトにフックに力を伝え、顎を貫通させる感触が手元に来た。
ヤマメが口の異物を外そうと抵抗するが、すでに近くまで寄ってきている。
そのままネットへ導き、コンクルージョン。
ネットの中でもがくヤマメからフックを外す。
すかさずKさんがメジャーをあてる。
ちょうど尺だ。尺の雄ヤマメ。
今年は良いサイズが来ても掛け損ねてばかりだったので、正直釣れないのではないかと思っていた。
まさか最終日に釣れるとは。わざわざ遠くまで来た甲斐があったというものだ。
嬉しくてにやついてしまいながら写真に収める。そしてホッとした気分になった。
ヤマメを回復させ流れに帰し、システムを組みなおして先行していた二人に合流する。
今度はKさんが33,34cmの厳ついイワナを掛けていた。
身をくねらせるイワナを撮影するKさん。
幸運なことに今日この区間は誰も攻めていないようだ。
そして、またしばらく釣り上がり、今度はMさんが良型のヤマメを釣り上げる。
こちらは雌らしい優しい顔付き。雄とは違ってまだ銀が強く婚姻色を浮かばせてはいない。
皆それぞれいい魚を釣り上げた。
それからも区間を変えながら夕方まで釣りを続けた。
2匹程、尺クラスのチェイスを見るも喰わせることは出来ずに最終日を終えた。
2012年の渓流釣りの締めくくりで素晴らしいヤマメに出逢えて良かった。
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