足元を固める その後

結構前になるけれど、今年の春からシムスのリバーシェッドブーツのビブラムソールを試してみた。

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今年は春から禁漁まで殆どこれで通してみました。それでビブラムソールの性質というものが改めて分かってきました。

ビブラムの性能はいかに?
ビブラムの性能はいかに?

グリップに関しては滑る時とガッチリ食いつく時との差が激しい。

底石の種類にもよるけれど、春先の雪代が出る前のヌルが付いた石だったり夏場の同じくヌル苔が付いていたりする場合には注意していないと簡単に滑ることがある。

実際それでコケて痛い思いをしたり、服を濡らしてしまうことが何度かあった。

滑り出す前の感触が分かりにくい時もあり、瀬を渡っている時などにいきなりズルッといくとヒヤッとする。

またフェルトならソールの縁(つま先とか)でもそこそこグリップしてくれるがビブラムはある程度の接地面積が無いと岩場を登ったりするのは避けるべきだと感じた。

 

それで滑るのは怖いのでスパイクを打つことに。

これはビブラム専用のハードバイトクリーツを使ってみたのだが、確かに滑り止めの効果は感じられてグリップが増している。

けれど、このスパイクには困った点が有った。

何回か釣行を繰り返すと割れて取れてしまうのだ。写真を見てもらえば分かるけれど、取り付け用のネジはソールに残っているのだが手裏剣型のクリーツが無くなっている。

 

私の釣りを知る何人かの知人からは、「ああいう川を一日歩く釣りばかりしているからだ」と言われるかもしれないが、これはいただけない。

ハードバイト、これはちょっと素材が固すぎて割れやすいのだと思う。多少削れやすくなってもいいから、もう少し硬度を下げた方が結果的に長く使えるはずだ。

もっとも、アルミのクリーツもあるのでそちらを使えば割れることは無いのかもしれない。ただ、アルミだとあっという間に削れてしまいそうで美味しい時期が短そうなのだけれど。

 

 

そういった反面、コンクリートやざらついた石の上なら濡れていてもフェルト以上のグリップ感が得られる。

渇いた石やコンクリート・川原を歩く時はフェルトよりも歩きやすくて快適だ。

釣り上がって林道で下りてくるときなどは、その歩きやすさに助けられる。

その軽快さによって体力が長続きしている感が有る。一日釣り終わった後の足の疲労感はフェルトソールの頃よりも少ない。

 

砂が付いても直ぐにとれるのでサーフや湖といったフィールドでは明らかにビブラムの方が快適に感じるだろうし、また、雪も付きにくい。フェルトで春先の川原を歩くと、90年代女子校生の厚底ブーツみたいになってしまう。あるいは芸者さんの下駄か。あれはとても歩きにくい。

 

 

こんな感じでグリップする時としない時の差が激しい。最初の1足にビブラムを選ぶのはオススメできない。フェルトで先ず川歩きに慣れるべきだと思う。

 

でも、その道具を選ぶかどうかは使う人が何を重視するのかで判断すればいいのだ。万能なモノは無い。

ビブラムの性質に体を合わせればそのうち慣れてくるものだし、私にとっては軽快さのメリットの方が大きい。来シーズンもビブラムを履いているでしょう。