これだからスプーンは難しい

ミノーを作っていると、市販品を買わなくなります。

一年に3つくらい。多くても4、5個か。

 

お店に行くと新製品が並んでたりしますが、ボディデザインとリップの形と角度を見ればおおよそどんな動きか見当がついてしまいます。

シンクレートと重量もヒントになっているし。

塗装やメッキが薄いミノーだと天井の照明に透かせばウエイトの大きさと位置も分かるので、ルアーの重心も分かります。

(だからと言ってマネはしないほうがいいですよ。店員さんに怪しい客だと思われるかもしれません。)

 

そうやってこのミノーの設計の狙いはこうなのか? とか、あれこれ思うわけです。

(色々想像しますが、ここでは書けません。)

結局のところ、自分のミノーが一番使いやすいという理由で買わなくなってしまうのですが・・・。

 

スプーンの話
スプーンの話

ミノーと違って、スプーンは泳ぎを読むのがかなり難しい。

 

ミノーというのはヘビーシンキングであってもそれなりの浮力があって、水を受け止めるリップがある。

極端なデザインと重さにしなければ、ミノーは取り敢えず泳ぎます。

それと違ってスプーンは金属板ですから、浮力は少ないし水を積極的に掴むリップもありません。

 

ミノーはリップで水をかき回していく感じですが、スプーンはカップで受け流すイメージで捉えています。

シルエットと微妙なアールの組み合わせでそのスプーンの動きが生まれるのでしょうが、予想を裏切られることも多い。まだまだ作り手として釣り人として未熟であると思い知るのですが、ミノーは動きの法則をある程度把握できているのに対し、スプーンに関してはそれがまだまだ掴めていない。

 

今となっては主役の座をミノーに譲ってしまったスプーンですが、私の釣りに欠かすことが出来ないスプーンについても研究していきたいと思います。