ヘビーシンキングとは

今、釣具屋さんのラックに架かっているミノーはシンキングミノーばかりです。フローティングは少なくなってきました。

シンキングでもヘビーシンキングといわれる重めのものが多くリリースされてます。

それだけニーズがあるということなのでしょう。

 

では、ヘビーシンキングとはどれくらいの重量のものを指しているのか。

これについて明確な答えを持っている人はいないと思われる。

 

ミノーはただ単に重さだけで比べても意味が無いのだから。

ミノーは比重が1を越えればシンキングになるのだから、種類の違うミノーがそれぞれ3.0gと4.0gだったからといって両方ともシンキングとは限らない。

3.0gはシンキングで4.0gはフローティングかもしれない。

どちらもシンキングだった場合でも、当然4.0gの方が重いけれどズングリムックリのボディだったら浮力と抵抗が多いわけでそんなに速くは沈まない。

軽い方の3.0gは細かったり薄いボディならそれらは少ないわけで4.0gのミノーよりも早く沈むかもしれない。

ちょっと難しくなってきたかもしれないけど。

 

ミノーが速く沈むかどうかは比重とボディデザインの兼ね合いで決まるものだと私は思う。

 

写真はレテノールと50mmのヘビーシンキングと53mmのシンキングディープだ。

レテノール以外はどちらもプロトタイプだ。50ssはボディを太くしているのだが浮力は不足気味であり引き抵抗も重い。釣れることは釣れるのだけれど使い心地が好みじゃないので実際使うことは少ない。

それに比べると重さはどちらもほぼ同じだがディープはロッドアクションには軽快だ。

リップが長いのでタダ巻きでは引き抵抗がそれなりにはあるのだけれど、体高のあるボディが浮力に余裕をもたらしているのだ。

体積はレテノールの2倍はあるだろう。

それぞれの比重は

 

ディープ < レテノール < 50ss

 

の順になる。軽くは無いのだけどディープの浮力の余裕は大きい。

ヒラを打って倒れた後、浮力が起き上がるのを助けてくれる。ディープとは思えないヒラウチを見せてくれる。ダートじゃなくてヒラ打ちする。

 

今までの渓流用ディープミノーとは違うもの、アクションさせるのが楽しいディープだ。

既に改良点は幾つか浮かんでいるのだが、もっと使い込んでレギュラーモデルに昇格できるようにさせたいものだ。