色流れを防げ その2

さて、塗装が一通り終わったところである。

 

これから色止めになるのだけれど、その前にしっかり乾燥させた方が良い。

私の場合、せわしなくやってしまっているのであまり時間をおかずに色止めに入るのだけれど、2日間位ほったらかしにしていてもいいと思う。

 

色止めだがセルロースを溶剤で薄めたものを噴き付ける。私の場合は原液を2倍位に薄めている。

最初の2回くらいは極少量を噴き付ける。あまりブラシを近づけてブシューとやると流れてしまうかもしれない。

表面が万遍なく湿った感じになれば十分。

それ以降は普通に噴き付けても大丈夫なはずだ。

それを何回も繰り返す。

 

色止めが終わった後も十分に乾燥させる。最低1日。余裕をもって2日から3日あればなお良いと思う。

 

いよいよ、セルロースへのディッピングだ。

ココが重要なのだ。

 

ミノーをセルロースに浸けた後、引き上げるのはゆっくりと時間を掛ける。

 

その方がミノー表面に付いてくるセルロースの量を抑えることが出来る。一気に引き上げてしまうと大量のセルロースを引き連れてきてしまってポタポタと滴がいくつも流れ落ちる。

当然乾くのに時間が掛かるので、それでは乾燥するまでに色止め分以上に表面が融けてしまいやすくなる。

お風呂でも湯船から一気にざばっと上がれば多くのお湯が身体から流れ落ちていきます。あるいはカレーやシチューを掬ったお玉を鍋からすぐに引き上がれば皿に盛る前に垂れてしまいますよね。

それと同じこと。ゆっくり引き上げてやればセルロースもカレーも滴を垂らすことは無いのです。

 

私の場合、引き上げるのに20秒位は掛かっていると思います。

そうすれば1滴も滴を垂らすことが無い。時間は粘度によっても変わるだろうけど、滴を垂らすほどのセルロースの量はいらないのだ。

 

                                                        その3へ続く