長くなりましたが今回が最終回。
ディピングの際のさらなるポイント。
これをやっている人は少ないんじゃないかと思う。
セルロースの温度。
ディッピングの前にセルロースのボトルを冷蔵庫にしばらく入れて冷やしておくのだ。
この方法に気付く前に私は逆をやってみたことがある。
とにかく早く乾燥させたくてセルロースを温めてディッピングしてみた。温度を上げれば早く溶剤が飛ぶと思ったからだ。
結果は悲惨なもので、ミノーをボトルに漬けるともの凄い勢いで色止めのセルロースが溶けていくのが見えた。良く考えてみれば当然なのだけれど、水に塩を溶かす場合だって温度が高い方が良く溶ける。
しかし、結果的にこの失敗のお陰で逆転の発想をすることが出来た。
逆に冷やしたら色止めをあまり溶かさずにコーティングできるのではないか?
これは確実に効果があった。温度が高い時に比べて明らかに色流れしにくくなった。
以上が私が製作の際に気を付けているポイント。
これを全てやったからといっていつも色流れが防げるとは限らない。
これからもさらに良い方法を探していかなければなりません。
最後に一言。
ハンドメイドで結果を急ぐとロクなことが無い
ということです。
先を急ぐと何処かに必ず不具合が起きます。