これは私の独断と偏見が反映されています。
製作者によっては、「ここは違うんじゃない?」と思うことはあるかもしれません。
それを踏まえて読んでください。
基本的に私は丈夫な製品が好きだ。
性能だけを追い求めて耐久性をある程度犠牲にして・・・というのは好みじゃない。
バルサミノーはセルロースやウレタンで強化されるが、下地で滲み込む深さは高が知れている。
表面のコーティング剤の厚さはコンマ数mmしかない。下地で滲み込んだ分を足しても1.5mmも無いのではないか。
なのでミノーの強度をコーティング材だけに頼るのではなく、バルサにもある程度の硬さが欲しい。
柔らかいほど比重が軽くレスポンス面では有利になるけれど、耐久性や衝撃に対する強度はあまり期待できない。
ビルダーそれぞれに使いやすいというか美味しい状態のバルサがあると思うけれど、個人的な目安として親指と人差し指で強く挟んでも潰れたり痕がつかない程度の硬さは欲しい。
ある程度の硬さはボディの強度だけでなくリップの取り付けにも関わってくる。
柔らかいバルサはスカスカだったりするので暫く使っていると根元がグラつきやすくなるのだ。
バルサの板材を何枚か見比べると質の違いというか色や筋の多さに随分と差があることに気付く。
基本的に白っぽいものは軽く柔らかく、色の濃いものはある程度の重さがあり硬い。
板材の両端で色が違うものがあるが、これは比重や硬さに偏りが大きいので避けた方が良い。
稀に節の跡が見えるものがあったりするのでこれも避けたい。
それと表面に細い筋が多数走っているものがある。
これは導管で水や養分が通っていたところ。導管は周りに比べると硬いのでボディの仕上げ削りの時に多少引っかかることがあるので、これがなるべく目立たないものを選んでいる。
主にこんな事に注意して買う時に選んでいる。
お店に並んでいる必要な厚さのバルサを1枚1枚すべて確認する。
好みのものが無ければ基本的に買わないし、良さそうだと思うものが何枚かある時はその時にまとめて買ってくるようにしている。
好みのバルサがいつも有るわけではないので見つけた時に買っておくのだ。