ルアーの輝き (ミノー編)

前回のものからかなーり時間が開いてしまいましたが2回目です。

今度はミノー編ですよ。

私が思っていることを書き連ねていきます。

 

ルアーというかミノーはリアルであるほど釣れるのか?

これは明確に否であります。

 

ハンドメイドに限らずインジェクションミノーでも最近のものは精巧に出来ている。

金型技術が上がったのか、ユーザーのニーズに応えたのか。

おそらく両方でしょう。

 

手に取ってみてみると、「よくここまでやるなぁ」と感心してしまうインジェクションもある。

エラや鱗の線の作り込みなどリアルだ。

 

でもそれは人間が手に取ってみて静止した状態で見た印象であって、魚からのリアルではない。

魚を釣る時にはミノーは小刻みに激しく動いているのだ。

その時、魚にはミノーの顔の作り込みなど見えているとは思えない。

そもそも一般的な渓流でのメインベイトは虫であって小魚であることは稀だ。

ベイトが小魚であったとしても、実際の魚の動きとミノーの動きは結構違う。

 

魚はブリブリとウォブリングなんかしないし、グリグリとローリングもしない。

ましてや連続でヒラを打つこともしない。

そんな風に泳いでいたら水の抵抗が大きくなりすぎて大変だ。エネルギーの無駄だ。

 

以前、本流でヤマメを狙っていたがあまり釣れないので近くに居たウグイを観察したことがある。

彼らは泳ぐときには体をあまりくねらせずにスーっスーっと進んでいた。

動いて見えたのは尻ビレから尾ビレにかけての部分位のものである。

 

ミノーは動けば動くほど本物から遠くなっていく。

どんどんリアルじゃなくなる。

でも、ミノーで釣れる。

ということは、そのミノーが見た目がリアルだからで釣れたわけではないと考えられるのだ。

 

                                                       その2へ