レラカムイに最近のトラウトロッドを考察してみる その1

GWに購入したレラカムイ 53UL ですが、ある程度使ってみて分かってきたというか感じたことを書いてみようかなと。

渓流用のレラカムイはそれなりに売れているようですが、検索してもレビューとかの記事はなかなか見かけませんね。アンリパさんのロッドですから、ファンも多そうなのですが。

かなりのショートグリップ
かなりのショートグリップ

このロッド、5ft3inで全長が短めですがそれにしてもリアグリップが短いです。えらい短い。

リアコルクはたった50mmしかありません。

そのため、グリップ全体も短くなっているのでその分ブランクの有効長が長くなってます。

リールフットからトップガイドまでの長さはレボ55とほぼ変わりません。

人によっては先重りを感じてしまうかも。私は直ぐに慣れましたが、手首が疲れるとか、痛くなってしまう人がいそうです。

同社のエゲリアにも53があってこちらは標準的なグリップ長さに見えますが、同じ価格帯ですから差別化の意図があるのかもしれません。

あと1in長くすると万人向けになるんじゃないかなと思いますが、この短さのお陰で取り回しは凄く良く感じます。

キャストはしやすいです。

共通のリールシートデザイン
共通のリールシートデザイン

リールシート・スクリューはレラカムイ、エゲリア、シルファーとも同じデザインです。

ウッドと色が違うだけです。色なんて塗装やアルマイトでどうにでもなるでしょう。

使用中に緩んだりはせず実用上問題ないですが、デザインとしてはちょっとそっけない感じを受けます。

残念に思ったのは、3機種とも、シルファーまでもが同じ仕様になっていること。

シルファーとレラカムイ・エゲリアでは価格が倍も違い、シルファーはアンリパさんのトラウトロッドの最上位機種なのですから見た目にも機能的にも差別化してほしいところです。

せめて、リールフットが接する面はフラットではなくもっとフィットするように曲面にするとか一工夫するべきでしょう。

あとは、ダブルナットの間に緩み防止のジュラコンのリングを入れたりしてくれると嬉しい。

効果はいかに
効果はいかに

レラカムイ、バットにカーボンをクロスに巻いてあります。

アンリパさんではXカーボノロジーというそうですが、シマノさんのスパイラルX(←訂正 ハイパワーX)そのものですね。

特許が切れたので採用する会社が続々と増えてきました。(ダイワさんまでもが)

捻じれに強くなるそうですが、短いロッドでは効果を感じにくいのではないかという印象です。

ある程度の長さのあるロッドなら効果的だと思いますが、5ftULクラスのロッドではこれがあっても無くても大した差は生まれないと思います。

ショートロッドでも効果的だろうと思われるのは、もっとやわらかいエリア用ロッドです。

パワーを上げて捻じれに対抗するといった方法が取れないためです。

事実、シマノさんのカーディフはばっちりハイパワーXしてますが、レラカムイはバット側の途中までしか施されてません。

価格のため端から先まで出来ないというのが本当のところなのかもしれませんが、このロッドでは見た目のドレスアップ目的というのが大きいと思います。

捻じれに効果的であることは事実でしょうから、次期シルファーにも採用されるのではないでしょうか(今のところ出るのか分かりませんが)。