レラカムイに最近のトラウトロッドを考察してみる その2

ちょっと時間が空きましたが、その2です。

その1よりもその2の方が思うことがあり・・・。

 

最近のトラウトロッドのガイドは数年前に比べると小さくなってきています。

極端なものはティップガイド径が4mm以下なんてのも見かけます。

正にマイクロガイド設定。

個人的にはあんまり小さいものは実戦的ではないような気がして好きではないのですが。

シーズン初期は凍りやすくなりますし。

凍結問題はせいぜい1ヵ月もありませんから大した問題ではありませんが、夏場に困るのがクモの巣です。

小渓流好き、ボサ川上等!の釣りをしているのでどうしてもクモの巣との戦いになります。

絡みついてきたクモの巣を除去しながらの釣りになり、そんな場所ではある程度のガイド径のロッドの方がストレスが少なくなります。

レラカムイもガイド径は小さめで、クモの巣の多いところではレボの方が実際楽です。

 

マイクロガイドは開けた場所やポンド、自分が使う場所がある程度決まっているならストレスなく使えるでしょう。

逆にどんな場所に行くか決まっていない、色々な状況が想定される場合はレボ位のガイド径のロッドが実戦的と思います。

 

下の写真は黒いのがレラカムイ、赤いのがレボ。

なぜ、最近のロッドはガイドがどんどん小口径化しているのか。(レラカムイに限らず)

個人的な考えから予想すると、コスト削減が一番大きな理由だと思います。

 

最近のユーザーは目が肥えているというかワガママ(逆?)なので、1万円台の低価格帯だからといって使用感の悪いものでは受け入れてくれないでょう。

見た目は(値段の割に)そこそこ良し、振ってみて、おおっ!と思ってもらえるくらいのものをメーカーは作らないといけません。(大変ですが)

 

低価格なので当然高価なカーボンは使えません。使えるのはせいぜい30tクラスの中弾性カーボンまでではないでしょうか。

高弾性ブランクに頼らず、シャープな振りぬけ感を出さなければなりません。

ということはガイドを軽くしたい。

でも、高価なチタンガイドはコスト的に無理。

となるとステンレスガイドで軽くしなければならないので、必然的に口径は小さくなります。

マイクロガイドと呼ばれるほどの大きさならステンレスでも十分軽い。(チタンならさらに軽い)

これならステンレスでもシャッキリ感が出ます。

ガイドを小さく軽くするとブランクを捩じる力も小さくなるので、ブレが少なくなりアキュラシー性も高まる。

それにガイドは小さい方が安価です。

振りぬけが良くなってコストも下がる、これをメーカーが採用しない理由はありませんね。

性能とコスト削減を両立するのにマイクロガイドは実に好都合なわけです。

 

レラカムイですが極端なマイクロガイドにはなっていません。

マイクロというよりミニガイドといった感じで小さすぎず、ストレスもあまりなく振りぬけもそこそこ良く感じます。

使いやすい良い塩梅の設定になっていると思います。

ロッド全体の印象としては、ブランクはマットブラックだしスレッドもブラックで渋いというよりも地味目です。

もう少し色気のあるデザインだといいなと個人的には思います。