Rh 52HS のあれこれ

ちょっと時間が空いてしまいましたが、52HSの紹介です。

新色とかはカラーチャートを見て頂くとして、構造的な特徴なんてのを御紹介します。


パッと見で気付くのは横アイでしょうか。

5g近いミノーの運動性能を上げるためと差別化のためにどうするかと考えた結論がこれです。

重量を活かしてロングキャストまたはフォールさせて深場を攻めるということが想定されるこの種のミノーを、流芯を越えた先で、水圧の掛かる水底で、水と自重による抵抗に負けないで動いてほしい。


そのために横方向に自由度のあるようにしてやって動きやすくしてやり、あえて安定性はある程度は犠牲にしてあります。

アイの内径は約2mm、これだけスナップは横方向自由に動けます。

実際の泳ぎを見て頂ければ分かりますが、お尻を振りながらのウォブリングはもちろんですがローリングが強い泳ぎです。

タダ巻きでベリーのオレンジが見えるほどにグリグリと力強くローリングし、側面のアルミとオレンジベリーのコントラストが強く出るようになっています。

暗明クッキリとチカチカさせて魚をイライラさせるイメージ。


ミノーの左右方向に水を流す割合が増えるため、逆にタダ巻きでは重量の割にそれほど深いレンジを泳いでくるわけではありません。ダウンでラフに早巻きすると飛び出すかもしれません。

これらについては、重さによるフォールで補えることと、水に馴染ませる意識をもってリーリングすれば対処可能であり不満の出るレベルではないと思います。


これは言われなければ気付かないかもしれませんが、テールアイは太軸ワイヤーを採用しています。

これくらいの重さになればキャストミスして岩盤にでも当たった時の衝撃は3gクラスの比ではなく、すぐにアイが変形潰れてしまう。

52HSでは、2ピースワイヤー構造を採用。

前2つを0.7mm、テールを0.9mmとしています。

0.2mmの違いですが、強度は格段に上がり衝撃による潰れにかなり強くなりました。

今まで何回も(下手さゆえ)ヒットさせてしまいましたが、スプリットリングが動かなくなる様な致命的な変形は一度も無く、ほぼ原形近くを保っています。

2ピース故に厳密には引っ張り強度は1ピースに劣る筈ですが、フロントに14lbリーダーを結びテールにスプリットリングを装着した状態で何回も引張り試しましたが、リーダーが切れルアーは無事でした。

実用上問題ない強度は確保してあります。