通常の50mmクラスのミノーには、直径0.7mm(#22)のステンレスワイヤーを使用している。
ヘレナ53とアロー67には、0.9mmのワイヤーを。
直径差はわずか0.2mmだが、強度では結構な違いがある。
ミスキャストでぶつけた時でも、0.9mm線は簡単にはアイが潰れたりはしない。
0.7mmが弱いという訳ではないが、何回かぶつけてしまうとアイの形は崩れてきてり、ボディにめり込んでしまう。
これを軽減できないかと、50mmクラスのミノーに0.9mm線を使用して製作したことがあるが残念ながら本来の泳ぎとは変わってきてしまった。
僅かながら重量が重くなるのも影響しているのだろうけれど、一番の原因はスナップとの接触点の抵抗の増加だろうと結論した。
モルフォのミノーはスナップ使用を前提としてデザインし、テストして完成させているのだが、アイとスナップの接触抵抗というのは泳ぎに大いに影響しているのだ。
手っ取り早くアイの強度を上げるには、ステンレスバネ線に替えるのが有効だ。
かなり強度が上がる。容易に変形したりしないが、これでは逆に硬すぎる。
強くぶつけた際に、アイは潰れず無事でも根元のボディがぐしゃっと割れてしまうことがある。
こういう場合のボディの補修は厄介で、この場合、割れたボディの内部でワイヤーが曲がってしまうことが多い。
バネ線は一度変形させると綺麗に戻すことは出来ないので、場合によっては補修不可になることも。
それとバネ線では微妙なアイ調整がやりにくくなる。
一度、狂うとユーザーの方では元の泳ぎに戻すのにかなり難儀すると思われる。
これならボディが割れるよりも、アイが曲がってくれた方が望ましい。
やはり、個人的には軟線での製作が望ましいと思うのだ。
となると、0.9と0.7の中間はどうなのかということになる。
お店ではなかなか見かけないがネットで0.8のステン軟線があったので手配中。
とりあえず、125m巻きを注文。
これで幾つか試してみて、悪くない様だったら16モデルから切り替えようと思います。