この釣りをしていると釣っている場所にもよるけれど、いろいろな動物を見掛けることは珍しくない。
今年も色々な動物と遭遇。
テン、タヌキ、鹿、イノシシ、川ネズミ、リス、etc 。
今年は熊を見掛けなかった。
これは少々残念なのである。ここ数年は、年に2、3度必ず見掛けていたのだが。
いきなり数m先でバッタリ!というのは勘弁願いたいが、15m以上離れるとそれ程恐怖は感じない。
それくらい離れているとお互い多少は気持ちに余裕が持てるもので、気付いたら大抵はあちらから離れていってくれる。
焦ってギャーギャー喚いたりすると、あちらは興奮してしまうだろうからこちらの存在を知らせつつも刺激はしないようにしたいものだ。
スパイク付きの四駆の彼らからすればは15mなんてちょっとダッシュすれば詰まってしまう距離だし、ビビったら負けではないけれど俺はココにいるから近づかないでとアピールすることが大事なのではないかと思っている。
よくあんなところ一人で行けるね、怖くないの?
と、人から言われることもあるけれど怖くないわけではない。
熊がそこに居て当たり前という気持ちで山に入って釣りをしている。
出たら出たで、それはしょーが無いというか。
今年は見かけなかったけど山に行く回数が減ったという訳ではなくて、花巻や豊沢・和賀といった熊が多い地域にも何回も行っている。
姿を見掛けなかっただけで獣の気配は今年はよく感じた。
獣の正体は実際なんだったのか分からないけれど、感じた時には鈴を大きく鳴らしたり、パン!パン!と拍手するようにして存在をアピールするようにしていた。
パンパンと拍手する音は反響しやすく、鈴の音よりも遠くまで届くような気がしている。
音量は違うけど爆竹のパパパパンッ!と似たイメージ。
秋の少し前に和賀に行った時も気配を感じて、というかガサガサいったのでこの時もパンパンと何回か手を叩いた。
姿は見えないが怪しいなと思いながらキャストしていると、ドサッ!と何か重いものが落ちたような音が聞こえて、しばらくした後に上流から獣臭がした。
外に繋いで飼われている犬の匂いをきつくしたような匂いだ。
たぶんこの時、樹に登っていた熊が下りて藪の中を上流へ立ち去ったのではないかと思っている。