トラウター TW58ML その2

さて、どうしたものか。

リールシートごと交換するか、となるとグリップ全体をバラすことになるぞ。

なるべく純正の雰囲気を壊さずに残したいと思っていたら、ありました。

金具が。

以前、分解したシェリー62Lのシート金具部品を残しておいたのを思い出し。

横に置いて比べてみると、シートパイプのデザインも似ています。

よーく睨めっこして、スクリューパイプ内径もほぼ同じであろうと判断。

これなら違和感なくマッチしそうです。

シェリーのシートパイプの内側にはキズ防止の樹脂が嵌められています。

これがあれば、緩みにくく傷も付きません。

こういう目立たないところにこそメーカーの真心がありますね。

ナイフでコルクに切れ目を入れてバリバリと剥していきます。

ブランクに傷が付かないよう、慎重にかつ大胆に遠慮なくペンチでむしり取ります。

コルクを剥したら、残っているエポキシかすをカッターでそぎ落とした後に耐水ペーパーで滑らかにします。

テープやアーバーは使われていませんでした。つまり、ブランクに合わせてグリップ部品の内径を設計したようです。

外径を測ったら、グリップ部分はノンテーパーになってました。

こうなってると、工場の人は組みやすくて楽ですよね。