さて、どうしたものか。
リールシートごと交換するか、となるとグリップ全体をバラすことになるぞ。
なるべく純正の雰囲気を壊さずに残したいと思っていたら、ありました。
金具が。
以前、分解したシェリー62Lのシート金具部品を残しておいたのを思い出し。
横に置いて比べてみると、シートパイプのデザインも似ています。
よーく睨めっこして、スクリューパイプ内径もほぼ同じであろうと判断。
これなら違和感なくマッチしそうです。
シェリーのシートパイプの内側にはキズ防止の樹脂が嵌められています。
これがあれば、緩みにくく傷も付きません。
こういう目立たないところにこそメーカーの真心がありますね。
ナイフでコルクに切れ目を入れてバリバリと剥していきます。
ブランクに傷が付かないよう、慎重にかつ大胆に遠慮なくペンチでむしり取ります。
コルクを剥したら、残っているエポキシかすをカッターでそぎ落とした後に耐水ペーパーで滑らかにします。
テープやアーバーは使われていませんでした。つまり、ブランクに合わせてグリップ部品の内径を設計したようです。
外径を測ったら、グリップ部分はノンテーパーになってました。
こうなってると、工場の人は組みやすくて楽ですよね。