写真に写っているこいつらは多めに重り入れてるので沈んでいます。
シンキングでも比重の低めのものは浮かんでしまいます。
一番最初のディッピングはいくらか表面に浸み込んでほしいので多少長く漬けています。
長くといっても15分は無いくらいです。
非常に細かい泡が出てたりしますが、感覚として1mm前後の大きな泡が出てこなくなったら十分。
それ以上漬けこんでも中まで滲み込んでいくことはありません。
ネットで強度を上げるために長時間漬けて中まで滲み込ませる・・・とか書いてあるのを時折見かけますが、1時間とかそれ以上入れていても大して変わりません。
なぜなら、本当にボディ内部まで滲み込ませようと思ったら、真空含浸の様にしてバルサに含まれる空気を強制的に吸い出してやらないと中まで入っていかないからです。
もし、そうやれば芯まで滲み込ませることは出来ます。
しかし、そうなると芯近くのセルロースはなかなか固まってくれないでしょう。
セルロースは含まれている溶剤が揮発することで固まります。
外皮付近は段々揮発して乾燥してきますが、表面が固まってしまうと全体に蓋をされた様になるので芯部分はなかなか溶剤が抜けずに中身は半熟のようになってしまいます。
それに、しっかり乾燥させたとしても、そこまで含浸させるとかなり重くなってしまうのでなんのために軽量なバルサを使っているのかという話になります。
ですが、真空含浸させる時間を調整して浸透する厚みを適度に薄くにコントロール出来れば、スカスカの脆いバルサとかを強化させる方法としては有りだと思います。