本日は久しぶりに30℃を超えるところまで気温が上がってました。
気温の上昇と共に湿度は下がり、コーティングに支障のない値になり不安なくドブ漬けが出来ました。
来週はまた気温が下がっていく様なのですが、湿度はあまり上がりませんように。
質問いただいたのですが、他のビルダーさんの作品を買ってみて重さを測定してみたら、カタログ値と違っていた。こんなもんなのか、それともいい加減なのか・・・。
私はそのミノーの現物を手にしたことは無いし、そんな批評できるほどの腕でもないので何とも回答しかねるのですが、作り手側からの意見を申しますと・・・
所謂、バルサ・ウッド系のセルロースやウレタンを重ねてコーティングしていくハンドメイドミノーの場合、完成品の重さの基準値から多少の増減は避けられません。
よく言われるのは、製作毎に素材の比重をぴったり揃えることが難しい事があげられますが、その他にもボディをすべて手作業で削り出すフルハンドメイドの場合はどうしても微妙に個体差が生じてしまう事。
コーティングの回数も毎回一定とは限らないこと等、複数の原因があります。
これらの原因が累積したりして、段々と誤差が大きくなっていきます。
個人的な考えとしては、基準値から10%ぐらいまでは問題ない値なんじゃないかと思います。
4g設定のミノーなら、4.3~4.4g程度までです。
大抵は基準値を大きく下回るものは少ないはずです。
なぜなら、基準値より多少軽いものであれば、それを重くするのはあまり難しくありません。
製作途中でコーティングの回数を少し増やしてやれば、0.3g程度までなら調整できる範囲です。
(0.5gまでいくと、動きの鈍化が気になります)
それに、カタログ値がボディ単体での値なのか、リングとフック込の使用時の重さなのかでも話は変わってきます。
ウチの場合は、パッケージから出した状態での重さになっています。
量産初め時に10個程度抜き出して合計を測り、平均値を記載しています。
市場に出回っているルアーは膨大な種類がありますが、カタログ値通りの製品は意外と少ないものです。私も興味本位で以前に何種類か測ってみたことがありますが、6g表記のスプーンがどちらかというと7gに近かったりとそういうものが珍しくありません。
それが表記されている重さと多少違いがあったからといって、実際に使用するときに困ったりだとか不具合が出たとか感じたりすることは中々無いんじゃないでしょうか。
極端な差(4gが実測5gになってたり)が無い限りはそれほど神経質になる必要はなく、大体これ位の重さなんだなという認識で問題ないと思います。