ナチュラルベイトは難しい

寒いですね。

早朝は路面が凍ってるようになってしまいました。

まだ雪が積もることはないのでいいですが、もうすぐですかね。

スイスのリピーターのお客さんからの依頼で、現地に居るであろうベイトフィッシュに似せて塗ってほしいとリクエストされました。

参考写真を送って下さいましたが、顔周りが少し太めなものの日本のアブラハヤとそっくりなんですね。コイ科の小魚は世界共通なんでしょうか。

なので、見慣れているアブラハヤを模してみることにしました。

背中の色はソレっぽくなるものの、側面の黒い帯をどうしたろうかと。

図鑑の写真で確認してみると鰓蓋の後ろから始まってるのではなくて眼の周りからとなっているのが

分かります。改めて確認すると見過ごしている部分が多い事に気付かされます。

普段歓迎されることない彼らですが、それっぽく再現しようとするとなかなか繊細。

ベイト系カラーでも、アユやワカサギなんかだと釣り人共通のイメージが固まっていてテンプレートが出来上がっちゃってます。オリーブ色の背中に黄色い追星、とかね。

 

アブラハヤ君の黒帯ですが、胡椒をまぶした感じに近いのかなと。それより粒が大きいと砂粒みたいになりそうです。

アルミテープをくり抜いたテンプレートを作り、ちょっと工夫してボディから浮かせて固定しました。

密着させてしまうと線がはっきりとし過ぎてしまいます。

塗料はいつもよりも濃くして、吐出圧力も調整して粒々ぽさを狙う。

初めてやってみたのでこんな感じでしょうか。次回やる事があれば、もう少し胡椒っぽく出来る気がします。

最後にヌメり感を出すために蛍光クリアを背中に載せて御終い。

こうしてやってみると、通常のウグイを塗装で再現しようとしたら相当難易度高いですよね。