北上に初雪が降りました。ちょっと早いような気がします。
朝晩は寒いです。
いつも使っているカーディナルの話。
去年の秋前くらいから糸ヨレが目立つようになってきて、昨シーズンは騙し騙しでしのぎましたが、今春には許容できないレベルに悪化してきました。
15分毎にラインがグシャッっと絡むようになってきて、非常にストレスに。
容疑者として真っ先に浮かぶのはラインローラーですが、定期的に掃除し注油もしています。
右から、今春まで使っていた3Eベースの物。
中央は、オリムピック33復刻のスペア。
左が、リールに最初から組まれていた純正品。(89年か92年の復刻品です)
ラインローラーは、何回か仕様変更されていて、見た目で分かる大きな違いは3E以降はテーパー付きになっています。
素材も昔は、ステンレスの無垢だったのが、いつからか真鍮にメッキ仕上げに変わっています。具体的な時期は、マニアじゃないので分かりませんが、ラインローラーに限らずカーディナルのパーツは加工しやすい材料・コスト減の方向で変更されている様に思います。
ラインの掛かるくびれている部分の寸法も、微妙に違います。
なので、これらを入れ替えるとラインの巻形状も変わります。
中央と右の物は、ちょっと手を加えていて両端の段差を砥石で均して磨き、極薄PTFEワッシャーで挟んだ状態で組み込んで使っていました。
こうすることで、若干ですが回りやすくなりドラグの滑りも良くなっていました。
今回の問題の3Eベースの物をよく観察すると、ラインの掛かる部分がピカピカに磨かれたようになっており、これの影響でローラー上でラインがスリップし回りにくくなっている・・・
そう考え、一つ前に使っていた中央のものに戻して使ってみると・・・、
改善しませんでした。
こんな問題にあまり時間を掛けたくないので、ベアリング入りのラインローラーを試してみる事に。夏前の話。
現物を取り寄せてみると、ちょっとココはどうだろう?とか思う部分があったりするけど、この小さなラインローラーにBB入れる苦労が見え、よく作ったと感心します。
早速、組み込んでみると流石にちゃんと回ります。
使ってみると、確かに糸ヨレは軽減しました。低負荷時だけでなく高負荷時でも回るので、ドラグの動作もより安定します。
若干ですが、巻き上げも軽くなりました。
一先ずは、中断せず釣りが続けられるようになり安心しました。
気になる糸ヨレの具合ですが、ヨレが酷くなる前の状態とBB入り交換後を比較すると
大差は感じられません。
交換前から、薄々予想していたことなのですが、ラインローラーが回らなければ糸ヨレは悪化するが、回れば回れるほど軽減するわけでもないと。
一番最初の純正状態で使っていた時期(かるく10年以上前)、実はそんなに糸ヨレに悩んだ記憶はありません。
オイル切れするのが嫌だから、緩めのグリスを入れて使っていた位でした。
BB入りの方がくるくる回るのに、見るからに不利そうな純正状態と大きな違いは生まれない。(あくまで糸ヨレに限定した話)
何故か?
怪しく思い当たるのは、ラインローラーの角度や位置がズレてきているのではないかということ。
たぶん、今回のトラブルはこれらの影響が大きいんだと思う。
長期間の使用によるベールアームの摩耗や、転んだ時に受け身を取るために咄嗟にロッドを放すことがことがあり微妙に歪んでいる部分がありそう。
来シーズンは、この辺を確認していきたいところ。
このBB入りラインローラーですが、細糸になるPE使用に相性が良いと思います。
ドラグの滑りにも効果ありだし、僅かに巻き上げも楽になります。
ちゃんとヨレも軽減します。
そこまで高いパーツではないので、気になる人は試してみるのもいいかもしれません。