ダブルクロスを巻いたのは、左のスプール。よくある、A社の奴ですね。
使ってないのが有ったので、特に気にすることなくこちらに巻いて使ってました。
コレ、スプールエッジが斜めになっていて放出抵抗が減り、飛距離が多少アップします。シマノのAR-Cの真似ですね。
飛距離が増すのはメリットになりうるのですが、個人的にはちょっとラインが出過ぎると感じました。油断すると、もしゃっと数巻き分一気に出てしまうことが気になる頻度であるんですよね。スピニングを使う人なら、必ず経験するトラブル。
トラブルを意識して、サミングをしていてもです。
何でこうなるのかというと、スプールエッジからスプール底まで単純に斜めになっているから。
特許の関係でこうせざるを得なかったのかなと思いますが、本家AR-Cはスプール底から垂直に近く壁が立ち上がりエッジが斜めになっています。ラインを巻くのはエッジの下までに抑えて使うことによって、トラブル減少と飛距離アップの両立を図っています。
A社の物は壁がありません。抵抗が少なくなるばかりで、低いテンションで巻かれたラインでは、簡単に緩んでしまいます。
アップストリームでショートキャスト、トゥイッチを繰り返す釣り方とは相性がイマイチな面が目立ってしまうのでしょう。
それと、エッジを高く上に伸ばしたことにより、サミングする際に指が当たる位置が純正スプールと変わってしまってしまうのも厄介でした。
(横から見ると、最大外径の部分の高さが違うのが分かるでしょう。)
シーズンが進むにつれ、スプールのライン残量が減ってくると何故かキャストが右にズレてくるようになりました。どうして、そうなってくるのかまではちょっとわかりませんでしたが、ライントラブルとキャストのズレ、これらを同時に意識して調整しながら釣りを続けるのはしんどい。
最終日では、純正スプールにダブルクロスを巻き直して釣行しました。
すると、どうでしょう。今までのストレスはすっかり消えました。
ラインリリース後、自然に指を伸ばした先にスプールエッジが当たります。
サミングが実にスムーズに出来ます。
エッジまでの高さの違いは、2~3mm程度なのですがここまで使用感が違うとは。
やはり、メーカー純正は良く考えられて出来ています。
この問題、人によって使用するラインも違うし、釣り場も違う。広い所で引き抵抗があるルアーを使う人なんかは、あまりトラブルは出ないと思います。エッジの高さの違いの差も気にならない人は大丈夫かもしれません。使い手と道具には相性があるという事ですね。
明日は、イベントです。