Cardinal Smooth Drag washer


カーディナル用 チューニングドラグワッシャーセット

 

純正の滑らない、滑り出したら止まらないドラグ特性を改善するワッシャーセットです。

釣り人の思ったように仕事をしない純正ドラグを実用レベルまで性能を引き上げます。

2素材の3種類のワッシャーの組み合わせで粘り重視、滑り出し重視といった、ある程度自分好みのドラグに仕上げることが出来ます。ボルトオン装着可能で本体の加工等を必要としません。

 

 フェルトワッシャー 1枚 (グリス付き)

 P03                       2枚 (0.3mm)

 P05                       2枚 (0.5mm)      計 5枚セット

 

価格 ¥1,100 + 税 (2020 価格改定しました)

 

*注 ワッシャーは復刻版3・33シリーズのドラグに対応するように設計されています。オリジナルに装着しますとブッシュ径の違いによりアソビ・ガタが出ます。

(ご依頼いただければ、オリジナル部品に合わせた寸法でも製作可能です。  2016.5.5

  4,44に合わせたサイズでも対応いたします。生産時期によりワッシャーの形状に違いがあります。対応可とそうでない場合があります。詳しくはお問い合わせください。 )

交換方法

初めてバラす人は、元の部品がどのように組まれているか状態をよく確認しながら作業してください。

元に戻せないというのは構造を理解しないまま作業を進めてしまった時に起こりやすいものです。

プラ部品もありますので力ずくはご法度です。部品の外す・組み込む方向を間違えなければ力は必要ありません。

P03/P05は薄い樹脂部品ですので折れ目・キズに注意ください。


用意するもの

 ピンセット  マイナスドライバー 爪楊枝等

 

1. ドラグノブを緩めます。

キッチリ最後まで緩める
キッチリ最後まで緩める

2. サイドプレートを外す

3. ストッパーをoffにし、ドラグバープレートを抜く

4. シャフト後端のEリングを抜く

③までは難なく誰でも出来ますが、ここからちょっとしたコツが必要になってきます。

スプールシャフトを曲げる力をなるべく少なくするために前の方へ移動させます。

ピンセットの先端を差しこんでリングを外しますが、飛んで無くしやすいので注意。


5. スプールをシャフト毎引き抜く

スコッと抜けます
スコッと抜けます

6. ドラグアッセンを外す

軸方向後ろに押し下げる
軸方向後ろに押し下げる
横にスライドさせて外す
横にスライドさせて外す

爪でドラグブッシュを軸方向後ろへ押し下げ、ブッシュの出っ張りが砲金より外れたら横方向へスライドさせアッセンを取り外す。


7. ワッシャー交換

粘り重視のセッティング
粘り重視のセッティング

上が純正で、黒いフリクションワッシャーをスムーズワッシャーと交換します。

今回は、例として滑り出しを向上させつつ粘りも持たせたセッティングにします。

 

パッキン袋からフェルトワッシャーを取り出し、余分なグリスを爪楊枝等でかるく拭ってください。

(パッキン袋に残ったグリスは捨てないで取っておいてください。メンテの時にそれで補給できます。)

写真の様に、P03・P05・フェルトを順番に組み合わせます。

スプリングワッシャーの向きに注意
スプリングワッシャーの向きに注意

ドラグアッセンを組み上げますが、最後に重ねるスプリングワッシャーの向きに注意してください。

反対に組むとドラグ性能がちゃんと発揮されません。


8. ドラグアッセンを本体に組み込む

ドラグバーが写真の様になっているか確認する
ドラグバーが写真の様になっているか確認する
ドラグアッセンを斜めより差し込む
ドラグアッセンを斜めより差し込む

7.で揃えて組んだステーショナリーワッシャーとスプリングワッシャーの向きがずれないように注意。

6.の外す作業を逆に行います。

この状態になれば・・・
この状態になれば・・・
横へスライドさせればOK
横へスライドさせればOK

フェルトワッシャーが純正のフリクションワッシャーより厚みがあるので、交換前後でドラグアッセンの厚みが増える場合があります。厚みが増えて組み込みにくい場合は、P05をP03に替える・P03を抜くのどちらかを行うとほぼ元通りになると思います。


9. Eリングを取り付ける

先程とは逆にスプールシャフトを戻し、コネクティクリンクを組んでシャフト後端スリットへEリングをセット。

ドライバーの先端等でEリングを押し込む。

(実際はEリングを飛ばさないように上から指で押さえる)


10. ドラグバープレートを組み込み

11. サイドプレートを戻し、ドラグノブを適当に締めて調整し完了

リールを保管する際はドラグを緩めておいてください。長期間締めたままにしますとフェルトからグリスが流れ出て寿命が短くなります。

このパーツによってドラグ性能が純正より向上いたしますが、現代リールとはドラグ構造が異なりますので2大メーカー品並みにまでなるわけではございません。

その点、注意・ご理解ください。