TOOL
ミノーをハンドメイドする時の頼りになる彼らについて
師走になって寒さを増しているこの頃ですが、先月末についに雪が少し降っていました。
いつもよりも少し早いような気がしますが、今冬はしっかりと積もる程降るのでしょうかね。
夏の降水量が凄かったから、冬は少なくなるとかあるのかな。
ウチで使っているバルサは、一般的な80*600mmの大きさで、主に3mmと4mmの厚みのものが多いのだけど、幾つかあるモデルは微妙に求められる厚みが違うわけです。
貼り合わせると、計8mmだけど、必要な厚みは7.6mmとかね。
たかが、0.4mmと値としては小さく感じますが50mmクラスのボディの厚みで、この違いは結構目立つものです。
それに入手できるバルサ材も厚みが結構いい加減でバラつきが多いのです。
3mm規格なのに、3.1だったり3.3だったりします。2枚貼り合わせる構造のため誤差が2倍になります。
もう少しツメて製材してほしいものですが、硬さや重さがバラバラな原木を切り出して、サイズをきっちり揃えて安価に供給するなど無理だと思います。
苦労・コストと売り上げが合いません。それに製材したときはピッタリだったけれど、お客が入手したころには、厚みが少し変化してるということもありそうです。木材ですからね。
幸い、規格より薄いということは少ないので、必要な厚みへ揃える作業が必要になります。
渓流用だと80mmの高さから取れるボディは、5個前後だと思います。
それだと、貼り合わせた後、50*16のウエハースが5個切り出せることになります。
1個分のウエハースになったら、上の写真のカンナで狙いの寸法まで少しずつ薄くしていきます。
一応、狙いは基準値ー0.05~+0.1mmです。若干オーバーする分は、紙やすりで微調整します。
当然、削り過ぎると元に戻せないので廃棄です。
材によって削りやすさも違うので、ダメな時は4割近く落ちます。
こうなると歩留まり悪くて嫌になりますが、欠かせない作業です。
元が複数枚の材から多数切り出すと、硬さが微妙に違うのでナイフで削ってヤスリで仕上げて、コーティングして完成するまでに、どうしても個体差は出てきてしまうものですが、初期工程で材の厚みや重さを一定の範囲に揃えるのは必須の作業であると思っています。
でないと、同じロット内でも酷いバラつきが生まれ、不良品・使い物にならないものが多くなってしまいます。
色々なビルダーさんが活躍しておられますが、やり方はそれぞれでも、こういった工夫をしているハズです。
段々と冷え込む日が増えてきました。
朝には霜が降りていることもあるようになり、もうすぐ冬になることを意識させられます。
冷え性には憂鬱になってくる時期です。
工作には、活躍の機会が多い瞬間接着剤ですが、ミノーを作る際にも出番は多いです。
リップの取付や、下地コーティングのちょっとした凹みを埋めるのにパテ代わりとして重宝します。
自然乾燥が主にですが、パテとして使う場合や、直ぐにくっついてほしい時には写真の促進剤を使います。
数分掛かる時間を大幅に短縮することが可能です。
左のモノは、アロンアルファ用として売られているアクセレレーターというもの。
使用感としては、正に瞬間硬化といえるもので吹き付けた部分は一瞬にして固まります。
ですが、白く痕が残ることがあり見栄えにかかわる部分には注意が必要です。
右のは、アルテコのスプレープライマー。
こちらは、吹き付けた後、一瞬の間をおいてから固まりますが、遅くても数秒で固まります。コレは、白くなったりすることは少なく、ある程度透明感を保ったまま固まります。
アワビシートの剥がれ防止にも使ったりしています。
どちらも便利ですが、どちらかを選ぶとしたらアルテコの方が使いやすいかと思います。
購入するときは、どうせなら大きい缶のモノがお勧め。
スプレー故、無駄が多いので小さな缶では直ぐに無くなってしまいます。
瞬間接着剤をニードルや爪楊枝の先に付けてチョンチョンして使うことがある思いますが、その場合ガムテープのツルツル面に適量出してやると長時間硬化させずに使うことが出来ます。硬化しないのはテープ面にある方だけで、ワークに付けた方はちゃんと固まるのでお試しあれ。
寒い日が続いています。
近年は雪が少ないのが続いていましたが、今春はしっかり雪代が出そう。
気温はなかなか上がってきませんが、先日、車の窓にユスリカがとまっていたので季節はしっかり進んでいる様子。
晴れ間がのぞいたときは、日差しにそれなりに暖かさが感じられるのと陽も長くなってきてるので、寒気が無くなれば雪が融けるのは案外早いかもしれません。
以前は塗装の際に、原液を薄める際に薄め液をスポイトで入れて濃度を調整していました。
微調整が楽なのでそれは良いのですが、薄め液の容器にスポイトを何度も出し入れするので、すくないながらどうしてもホコリが混入してしまうことがあったんです。
噴いたときに繊維屑がミノーに付いてしまっては、やっかいなのでどうにかしたかった。
最近は、薄め液を写真のようなボトルに入れて作業を行うようになりました。
ノズルを捻ると中身が出るようになっていて、ブラシのカップへそのまま注ぐことができます。
これならば最初にボトルに薄め液を入れるとき以外に蓋を開けることが無いので、ゴミの混入するリスクをぐっと減らすことが出来ます。
微調整が若干し難いですが、慣れるとどうにかなるもので、薄くなりすぎた時は原液を足せばよいだけです。
レテノール48の友禅紙モデルはトップコートまで進みました。
もうすぐ完成であります。
前回の記事の続きの様なものです。
ミノーを作る際に、必ず必要になってくるであろう紙ヤスリの類について。
バルサをナイフで大まかに形作った後に使うのが、紙ヤスリの#400。
これで最終的な仕上げまでしてしまいます。
通常はこれだけですが、堅めのバルサやエッジを利かせたような部分には空砥ぎ紙の#400も使います。
粒度は一つで十分だと思います。
#800~1000まで追い込んだりしても、最初のディッピングでガサついてしまうものなので形さえしっかり整えることが出来ていれば、ウットリするほどスベスベになるまでやる必要はないはずです。
下地のコーティングからアルミ貼り後の段差消しに使っているのが、耐水紙の#800。
耐水のものですがドライで使っています。
以前は水砥ぎしていましたが、長時間の作業になると指がふやけてきて肌荒れし易くなるのと、冷え症というのもあって冬場ではお湯を使っていても段々と冷えてきてしまってダメなのです。
小さく短冊状に使いやすい大きさに揃えておきますが、ドライなので目が詰まりやすく直ぐに削れなくなってくるのでかなりの数を消費してしまいます。
友禅紙モデルや深めの段差を消す際には、空砥ぎ紙の#240~400を使用。
これは目詰まりし難く、かなりザリザリと削れます。
あっという間に表面を削り取ってしまうので、使うのに多少の慣れを要しますが、厚めにコーティングしてから一気に段差を均したい時とかに有効です。
一度使うと手放せなくなってしまうモノに、スポンジヤスリがあります。
元はロッドブランクの塗装を剥ぐのに使ったりしてましたが、このスポンジの弾力がきつめのRにフィットしてくれるのでミノーのベリーアイ周りといった紙ヤスリでは密着させるのが難しい部分に効果的です。
これはオススメ。
友禅紙モデルの段差消しの際に1つ削りすぎてしまいました。
やりすぎて目の下部分のアルミシールにヤスリが達してしまって傷が付きました。
全体のコーティングを薄くしつつも滑らかな鏡面に仕上げるのが理想なのですが、もう少しイケるかもというところで油断してると失敗してしまったり。
まだまだ鍛錬が足りません。
渓流が禁漁になってから1ヵ月が経ちますね。
先月末はぬるいところもあった水温は、きりりと冷たくなってます。
夜は静かな時には白鳥の声が聞こえてくるようになりました。
少し前の事ですがZライトの蛍光灯を交換しました。
しばらく交換した記憶が無かったのでやってみたところ、はっきりと明るくなりました。
机で作業するならお世話になってる人も多いはず。首を動かして照明部を自由に動かせるところがとても便利です。
デスクライトとしてはそんなに安くないですが必須ともいえる道具です。
欠点といえば、蛍光灯が特殊な規格なものであったりして量販店では手に入れにくい事でしょうか。
今回は照明部品の専門店から通販で入手しました。
ミノーのワイヤーの切り出しをする際に何か治具を使っている人は居るでしょうか。
同じミノーを量産する場合、当然同じ長さのワイヤーが何本も必要になるわけですがいちいち測って切るのは面倒ですよね。
同じようなことをしている人は結構居るはずですが、ストローやボールペンの替芯ケースなんかを必要な長さに合わせて切ったモノを使っています。
パイプの片側に栓をして貫通しないようにしているだけです。
伸ばしたワイヤーを突っ込んで端でパチンと切ります。
もっと効率的な方法もあるでしょうが一度に数十個分程度ならこれで十分だと思います。
前回の更新から少し間が空いてしまいました。
その間には解禁もして早速釣りに行かれた方も少なくない筈。
ですが、解禁当日は寒さと強風で厳しいコンディションだったので渋い結果だった人が多いようです。
里近くの川には雪がほとんどないところも多いので気温が上がって晴れの日ならば好釣が期待できるかもしれません。
こちらは主に作業してばかりでした。
今回はハンドメイドに必要なもの・あると便利なものを紹介してみます。
ハンドメイドをしている人、これから始めようとしている人に参考になる部分があると思います。
右から、
2本 ピンセット
当たり前ですがこれは必須です。活躍の場面は限りありません。毎回使います。
数百円のものはやめましょう。使い物になりません。
はっきりいって作りが弱く、先端の合わせも均等ではないものが殆どです。直ぐに不満が出て買い直すことになります。
1500~3000円程度出せばしっかりしたものが購入できます。
それらの先端をヤスリや砥石で削って、好みの形状・厚みに微調整した状態で使っています。
形状違いで2,3本有れば便利です。
2本 カッターナイフ
これも必須ですね。毎回使うものなので手に馴染むものを使いましょう。色んなことが出来ます。
バルサの削りもこれでやってしまっています。
炭素鋼の小刀でやってこそ正統だ、みたいに言われていることがありますが道具というのは、最高の性能ではなく使いやすさを優先した方が良いと思っています。
よく仕上げられた鋼の小刀は確かに良く切れますが、使う頻度が多ければその状態を保つために手入れが欠かせません。毎回、手早く安定してキンキンに砥げるようになるには数か月掛かると思います。
カッターナイフであれば、いつでも安定した切れ味を保つことが出来ます。悪くなったらその部分を捨てればよいだけです。
黒刃はかなり切れ味が良いですが、刃持ちは悪いです。
通常の刃と黒刃用に2本を使い分けています。頻繁に折って捨てていくので替え刃を大量に消費します。数えたことは無いですが年に150~200枚位は使っていると思います。
2本 デザインナイフ
細かい部分を切り抜いたりするときに使います。
リップ用の溝を彫るにも便利です。1本は用意しましょう。
1本 彫刻刀
フレームの収まる溝を切るのに使います。
ルーターがあれば便利ですが、これで十分用は足ります。
金切ばさみ
ガラエポをリップに使うのであれば一つそれ専用に用意しましょう。
通常のはさみでも切れなくはないですが、ガラス繊維が中に入っているので刃が直ぐに荒れてきてしまいます。
こちらも刃が荒れてきますが、力を入れやすくなっているので切るのが楽です。
はさみ
ある程度大きいものの方が安定して切ることが出来、疲れにくいです。
15以上~20㎝程度が使いやすいと思います。学童用の小さいものやそれに近いものは手に馴染まず疲れやすいです。自分の手に合うサイズを見つけてください。
ある程度大きくなっても細かい作業は十分可能です。
はさみに関しては、大は小を兼ねます。
右から
3本 ペン各種
メモやバルサにテンプレートから型を写したり、色々です。
ボールペンは水性の細すぎないものがいいです。
1本 製図用シャープペン
0.3mmをアルミに型を写したり、顔を描くのに使っています。
シャープペンの芯は滑りがとても良く、アルミを汚さずにケガくことが出来ます。
ある程度重さがあった方が安定します、写真のはステッドラーのものです。
1本 デバイダー
これも製図用の道具です。普通は馴染の薄い道具ですが、映画なんかで航海士が海図にあててコンパスの様に距離を測ったりする場面を見たことがあると思います。
素材に等間隔で印を付けたりするのに使います。
持っていると有ってよかったと思う便利な道具の一つです。
ニッパー ペンチ ラジオペンチ
これらも必須の道具。写真は3本だけですが、ほかにも何本かあります。
常用するものなので噛み合わせがちゃんとしているものを買ってください。いい加減なものだと作業中にストレスが溜まります。
力を掛ける道具なのでグリップがある程度大きく太さがあった方が良いです。
細いものは思いっきり力を入れると変形するものもあります。
下 ダイヤモンドやすり
ちょっとした加工に活躍の場面は多いです。
ダイヤモンドなので硬いものでも大抵は削れます。
リップの微調整に使うにも便利です。
必須と言ってもいい道具ですね。
北上のVOICEで買ってきました。
ホームセンターとか画材屋はちょくちょく行きます。
前々からあると便利だなと思っていた水性ペンで良さげなのがあったので試しに購入。
これであそこをああしてと・・・。
画材屋にはルアー製作の素材や釣りに使えそうなものが色々とあるので眺めているだけでも楽しいですね。
商品を手に取ってその場でアイデアを思いつくことも少なくなく。
大変お世話になっております。
ランディングネットですが、オイルフィニッシュしているところです。
1回目と2回目の後では、感じが少し違いますね。
1回目の後は乾燥後に滲み込んだオイルが若干噴き出しているようでしたが、2回目は油砥ぎも行っい、その後はしっとりとして落ち着いた艶が見えるようになり色気が出てきました。
あと何回かやろう。
そういえば今年は秋田のサクラマス解禁が早まり、4/1からになってたんですね。
(たしか8/31まで)
最近知りました。
釣り人からすれば4月5月の最盛期に出来るようになったのは喜ばしい事ですが、早期解禁が数年続くと将来的にサクラマスの個体数減少に繋がるのではないかと少し不安です。
普通に考えれば今までよりも釣り上げられる数は増える筈ですから。
(6月末の禁漁で十分だと思うんですよね、サクラマスは)
リリースする場合は魚になるべくダメージを与えないようにするのは当たり前として、マナーを守って釣りを楽しみたいものです。
ミノー製作において何種類かのペンを使い分けることになるが、バルサにミノーのアウトラインを写し取る時などにはボールペンを使っている。
0.4mm程度のものだ。
本当は線は細ければ細いほど好ましいのだが、0.3以下となるとバルサに食い込んでしまうことも多く使い勝手が少し悪い。
0.5では太すぎる。
個人的には0.4mm程度が使いやすく、この太さに落ち着いている。
そして、水生ゲルインクのものが望ましい。
油性でも問題なく線は引けるが、ボディを削った後にインクの一部が残っていたりすると、セルロースへディッピングした際に溶け出てしまいやすい。
それが何個もあったりするとセルロースにほんのり色が付いてきてしまう。
下地用とアルミ貼り後用と仕上げ用と3種類のセルロースの瓶があるから混ざることは無く実質問題ないと言えるのだが、そういうちょっとしたことが気になってしまうものなのだ。
ミノー製作の合間にリールを弄ってました。
シマノのコンプレックスが写ってますが実際にこれから手を加えるのはカーディナルです。
これが作業机です。二つ並んでいる内の片方です。
二つの机の間にはZライト。
散らかっているように見えますか?
そうですね。
でも、これはこれで使いやすいようにはなっているのです。
座ったまま移動することなくほぼ全ての道具・工具と材料に手が届く。
引き出しには普段はあまり使わないマイクロメータが入っています。
もちろんノギスやスケールもある。
左の棚にはリップの材料やアルミホイル・ヤスリ、出来そこないのミノーなんかが詰め込んである。
机の上には常にカッターやプライヤーが転がっていて、他の人が見たら散らかっていると思うのだろうけど
そんなことはどうでもいいのです。
これは私だけが使う机だから。
ちょっと困ったことに、今まで力のいる作業をしてきたためか天板が歪んできている。
手前側が若干下がっていて引き出しが勝手に開いてくる。
なので普段はマスキングテープで留めています。
ブラシは何とか直りました。
暴走した後しばらく放置し、空でうがいさせたら塗料の小さく固まったカスが出てきました。
ニードルの穴近くに(内側ね)挟まっていたのでしょう。外からは見えない場所なので厄介でした。
念のため洗浄液をしばらくカップに入れたままにし、まだ残っているかもしれない塗料を溶かしました。
ブラシの後はコンプレッサーの話でも。
皆さんがどんなものを使っているのかは知りませんが、ルアーを塗るのならそこまでハイスペックなものは必要ないはず。 (上を見てったらキリがないですが)
圧力、流量共に高が知れているし。
今使ってるのが岩田のIS925。
模型とかネイル、絵画用。
一人で使うので使用時はブラシ1本ですが、流量的には2本同時に使えるだけのスペックがあります。
将来融通がある程度利くようにと少し余裕のあるものをチョイス。
下位モデルでも全然問題ないと思います。
本体に圧力調整のレギュレーターとフィルターが付いてますが、さらにブラシの前にフィルター付レギュレーターを接続しています。
フィルターが2つもあれば余程の湿度でない限り水は吹きません。
ぷちゅっとミノーに噴き出た時のテンションダウンといったら・・・。
コンプレッサーって一部の上位機種を除いて動作音が結構大きい。
IS925はオートONOFF機能搭載で最小限の作動で吹けるようになっていて、メーカーでは低騒音と謳っていますが動作した時は十分うるさい。
ボー、とか、ポロロローとかなんとも言えない音。
振動もそれなりにあって床に直置きすれば見事なビートを刻んでくれる。
騒音と振動を抑えるための対策としてコンプレッサーより一回り大きい衣装ケースを買ってきてその中に入れてます。
蓋にはエアホースと電源コードが通る穴を開けて、ケースの底にはウレタンを敷いて緩衝材として振動を抑えるように一工夫。
ケースの下には座布団マットを2重に敷いてます。
これくらいすれば深夜に使っても文句は言われないでしょう。
箱の中に入れてるのでホコリをかぶったりすることが無いので掃除の手間がかなり省けるのも嬉しい。
今作ってるミノーがもうすぐ完成します。
あと数日中に秋田のD-LOOP様に向けて納品しますので宜しくお願いします。
2014年の新色もありますので次回更新時に納品のお知らせと共に紹介します。
動け! 動け!! 動け!!!
今やらなきゃ、みんな足止めされちゃうんだ!
そんなのは嫌なんだよ!
だから、動いてよ!
必死の問いかけにも冷たい君は応えてくれない。
硬質で無機質な君は言うことを聞かない。
さっきまで快調に動いていたのにどうして突然機嫌を損ねるんだ。
私はボタンを何回も押して引いた。
塗料の量の調整が上手くいかなくなった。
ダブルアクションのエアブラシ。
あと30分で君の仕事は終わるところだったのにと軽く舌打ちしながら、30分以上ばらしては組んでを繰り返しゴミなどが詰まっていないか、ニードルは正常かを確認したりしている。
これ以上は時間を無駄にするわけにはいかない。
普段は色止めに使っている0.5mmのブラシで仕方なく最後のパールを噴き付けた。
勝手の違いに戸惑って最初の一本は失敗だ。
(自分用のミノーで良かった)
ちゃんと直ってくれ。
ミノーをデザインしています。
デザインというよりも落書きの繰り返しなのですが。
頭の中にイメージした形を描き起こしていく作業。
描いては、イマイチだと自分でダメ出しをし、修正してやり直す。
その繰り返し。
それにずっと付き合ってくれる昔からの相棒達。
私は描く時にはシャープペンを使うのですが、製図用の0.3mmでないと上手く描けません。
というより、このステッドラーの0.3mmに身体が慣れてしまっていて、他のペンを持った時に違和感があって使えないのです。もう軽く10年以上の間、このペンを使い続けています。
外装はフルメタルなので重く、感触は硬い。おかげで中指の当たる部分は太くなり、皮も硬くなってしまいました。
でも、その重さのお陰でペン先が安定し、金属による硬さが指先に紙を滑る芯の感触を伝えてくれる。
何年か使っていると細いペン先が曲がったりしてきます。軽度なら修正して直しますが、何回か繰り返すと癖がついてそのうちダメになる。
そして、新しいのを買いに行く。ステッドラーの素晴らしいのは同じペンが次もちゃんと手に入ること。
私が使い始めてからほとんど同じ仕様のまま変わっていない。
これがとてもありがたく信頼している理由でもあります。
製品として完成度が高いのでしょう。だから、長期間にわたって生産し続けていられるのだと思います。
こういう製品はあまり多くない。どうかこれからもずっと作り続けてほしい。
写真にある自在定規も気付けばステッドラーのものでした。滑らかな曲線を引く時に重宝します。
ペンの下にあるのが定規が一番付き合いが長いものです。
15年位使っていると思います。目盛はかすれて見難いですが、まだちゃんと線が引けます。
線が引ければそれで十分なのです。これで今まで何回線を引いたのか。
何万回と数えられないほどに使ってきました。
これからも使える限り活躍してもらいます。
無くてはならないとても大事な相棒なのです。
昨日はクリスマスでしたね。
皆さんは何かいいことがありましたでしょうか。
プレゼントとか。
私のところにはサンタさんは来てくれませんでした。残念です。
これが欲しがっていたリューターだよ、と枕元にプレゼントが有ったら嬉しかったのですが。
きっと、煙突が無いから入ってこれなかったのでしょう。
タイトルと関係ない話でした。申し訳ありません。
これが普段私が使っているミノーの乾燥台です。
ディピングや塗装が終わったミノーを吊るして乾燥させます。
写真のもので最大90個まで吊るせますが、そうすると使いにくくなるので半分ほどまでで使うことが多いです。ちなみにもう1台あります。
この乾燥台は当然ながら自作です。カラーボックスを買ってきて内部寸法を測り、等間隔に穴が開いている細長い金具をネジで留めているだけ。
1段に3本付けて合計6本。金具の手前と奥で高さを変えてミノーを取り出しやすくしています。
使い勝手は可もなく不可もなくといったところかな。
ミノーメイキングしている皆さんはどんなのを使っているんでしょうか。
ミノーウエハーにフレームやウェイトの仕込みをしています。
溝を切ったり、穴を掘ったりした後にフレームとウェイトをはめ込んで接着するのですが、その際に使うのがセメダインCなのです。
子供の頃に工作でお世話になったことがある人も多いんじゃないかな。
実はこのセメダインCの成分はニトロセルロース。ミノーのコーティング剤のセルロースセメントと同じなんですよ。だから相性がとてもいいんです。
乾燥して固まれば溶剤分が飛んで軽くなるのもいい。大体、半日から1日で乾燥します。
接着強度はエポキシ等には及ばないけれどルアーには必要十分。今まで不安に感じたことは無い。
固まった後でもある程度の加工もできる。
コイツの利点は何といっても入手のしやすさ。どこのホームセンターでもスーパーなんかでも売っています。
足りなくなったらすぐに補充が出来る。これってすごく重要です。
私がミノーメイキングに使うものは誰にでもすぐ手に入るものばかり。
特別なものは何もありません。
釣りにおいて瞬間接着剤のお世話になることって結構多いと思うのですが、ミノーをハンドメイドする際にもちょくちょく使います。
バルサに浸透させて強度を上げたりすることに使ったりもしますが、リップの仮止めに使うことが一番多いでしょうか。あと多いのはシングルフックを手巻きした時のコーティングとか。
それでいつも使ってるのが緩み止めでお馴染みのロックタイト社のものです。
瞬間接着剤だとアロンアルファが有名で前はそれを使ったりもしてましたが、ここ数年はこればかり。
瞬間接着剤は空気中の水分と反応して固まるのですが、アロンアルファは開封してからあのパイプ状の容器に入れていてもそのうちガチガチに固まってしまって無駄が多く感じます。
ロックタイトのこれはこの容器の密閉性が良いのか特別気を遣わなくても、このまま結構長い間固まらずに使えるのです。アロンアルファよりも確実に長持ちするように思います。
あの白濁もこちらの方が少ないような・・・。
成分はどちらもシアノアクリレートで性能差は無いと思いますけど、こういうことって大事だと思います。
道具って扱いやすさと信頼性が一番重要なのです。
ルアーに使う理想的な塗料ってどんなものでしょうね。
1.紫外線で色アセしにくい
2.ぶつけても簡単には割れたり剥がれない
3.エアブラシを使える
4.色流れしにくい
5.購入しやすい
6.安価、色が豊富
すぐに思いつくのはこんな事でしょうか。
こうしてみると、車用の塗料って良いんじゃないの?って思うわけです。
1.~3.に関してはまず問題ないですよね。
車は基本外で紫外線を浴び続けるわけですが中々変色しませんし、ボディが少し凹んだくらいでは塗装が割れたりしないですし、塗装するときはエアガン使ってる訳だから。
ただ、ちょっと手軽ではないかなと・・・。
購入することは出来ると思うけれど、単位がおそらくリッター単位とかでしょうね。
それをさらに薄めて使うわけですから、基本色だけでも数リッター毎になるわけで。
これはさすがに持て余す・・・。
たぶん大手のルアーメーカーさんとかは使ってたりするんだと思います。
一度に各色、数百個単位で塗ったりすることもあるでしょうから。
ハンドメイドなら、例えば一色100mlの塗料を買ってきたら結構持ちますからそこまで必要ないですね。
ですので、模型用のを使ったりしているわけです。
模型用なら3.5.6.はクリアしてますね。
色アセもそれ程気になりませんし、セルロースでコーティングしてしまいますから簡単に剥がれることはありません。
色流れには気を付けなければなりませんが・・・。
色流れには今まで何度も泣かされましたが、最近新しい発見があったので少しは楽になりそうです。
下の引き出しにはよく使うベースカラーが調色されてビンに入っています。ヤマメ用とか鮎用・パーマークの色とか様々なのがあって、注文カラーに合わせて取り出して塗っていくわけです。
それと、よく使うものといえば、シンナーです。塗料を薄めたりするのとは別にエアブラシの洗浄に使ったりするのですが、ケチらず水の様に使います。塗装してるときは色を何回も変えますので洗浄するのに結構な量が無くなっていきます。買うときは4L缶でないとある程度持ちません。
こちらはエアブラシ。
メーカーはアネスト岩田。塗装機器の専門メーカーですね。
奥のが口径0.3mmのHCP-Plusというモデル。ハンドメイドミノーの塗装にはこれ位のものが使いやすいのではないかと思います。
手前が口径0.5mmのもので主に色止め用のセルロース吹付け用に活躍してます。
最近、0.3mmがもう一つと0.2mmも欲しくなってきました。
塗装の時はミノーをフォーセップで掴んでやっています。
以前はラジオペンチでやってましたがこれを使い始めてだいぶ楽になりました。
もともと釣った時にフックを外すために買ったのですが、如何せん華奢で剛性が足りません。
ヤマメ用のフックくらいまでしか対応できません。
しかし、つかんだまま固定できるのでミノーみたいに軽いものを挟んでおくのに便利です。
同じものをもう一つ買ってしまいました。
こういう目的で使っている人は結構いるんじゃないかな。
ハンドメイドミノーには多くの場合、アルミに鱗模様を刻んだものを貼っています。
MORPHO のミノーには一般的なアルミ箔を使用していて、単目ヤスリにて鱗を付けています。
多くの方がやっておられるであろうごく普通のやり方だと思います。
そうなんですけどこの単目ヤスリってホームセンターとかにいっても品揃えの良いところでもないと売ってないことが多いんですよね。
以前は入手するのにちょっと苦労しました。
ヤスリ⇒工具⇒ホームセンターや専門店へ というのが普通の流れなんでしょうけど、
単目ヤスリは実は他の場所にもあるんです。
写真上の3本は、スポーツ用品店で入手しました。これはスキー板のエッジを削ったりするときに使うものなんですね。スキーを扱っている店だったら大抵は置いてあると思います。大型店ならメーカー別・サイズ別に数種類入手できると思います。こういうのは選手だったりやり込んでいたりする人たちが買っていくものなので品質も問題なしです。ばっちり鱗模様が刻めます。
単目ヤスリは6本程持っていますが、半分はスポーツ用品店で入手したものです。
近くのホームセンターで見つからない場合はスポーツ用品店を探してみてください。
普段使っているプライヤー(掴むものという意)達です。
数種類を用途によって使い分けながら作業しています。
クニペックスの160をワイヤーフレームのアイのカシメ作業に主に使用しています。200のものも持っていますがそちらは普段、釣行時の相棒です。どちらもメッキされた絶縁用ラジオペンチタイプで錆に強くて助かります。グリップが太めで力が入りやすくて握りやすくなっています。ラジオペンチにはグリップが細身のものが多くて強く握ることを繰り返すと手が痛くなってきてしまうのでこれに落ち着きました。噛み合わせもよく作りもさすが専門メーカーだけのことはあります。
オレンジのものは先端が細いので細かい作業に出番です。
黒くて小さいものは主にスイムテスト時のアイ調整に使用しています。
この黄色いペンチもフレーム製作にて使用しているものです。どこのメーカー製かはわかりませんが日本製でJISマークも入っています。おそらく25年は前に製造されたと思うのですがグリップのラバーも汚れは付いてしまっていますがあまり劣化していません。側面にTOUGHと刻印されている通りに頑丈で信頼できるものです。
長年、堅実に働いてくれたまさに "道具" です。
これからも活躍してもらいます。壊れるまで休ませませんよ。
上のクニペックス達もこんな存在になってくれるでしょうか。
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