カーディナルシンドローム
愛すべきリール カーディナルについて
(リールの改造やチューニングの依頼はお受けできません)
ダブルクロスを巻いたのは、左のスプール。よくある、A社の奴ですね。
使ってないのが有ったので、特に気にすることなくこちらに巻いて使ってました。
コレ、スプールエッジが斜めになっていて放出抵抗が減り、飛距離が多少アップします。シマノのAR-Cの真似ですね。
飛距離が増すのはメリットになりうるのですが、個人的にはちょっとラインが出過ぎると感じました。油断すると、もしゃっと数巻き分一気に出てしまうことが気になる頻度であるんですよね。スピニングを使う人なら、必ず経験するトラブル。
トラブルを意識して、サミングをしていてもです。
何でこうなるのかというと、スプールエッジからスプール底まで単純に斜めになっているから。
特許の関係でこうせざるを得なかったのかなと思いますが、本家AR-Cはスプール底から垂直に近く壁が立ち上がりエッジが斜めになっています。ラインを巻くのはエッジの下までに抑えて使うことによって、トラブル減少と飛距離アップの両立を図っています。
A社の物は壁がありません。抵抗が少なくなるばかりで、低いテンションで巻かれたラインでは、簡単に緩んでしまいます。
アップストリームでショートキャスト、トゥイッチを繰り返す釣り方とは相性がイマイチな面が目立ってしまうのでしょう。
それと、エッジを高く上に伸ばしたことにより、サミングする際に指が当たる位置が純正スプールと変わってしまってしまうのも厄介でした。
(横から見ると、最大外径の部分の高さが違うのが分かるでしょう。)
シーズンが進むにつれ、スプールのライン残量が減ってくると何故かキャストが右にズレてくるようになりました。どうして、そうなってくるのかまではちょっとわかりませんでしたが、ライントラブルとキャストのズレ、これらを同時に意識して調整しながら釣りを続けるのはしんどい。
最終日では、純正スプールにダブルクロスを巻き直して釣行しました。
すると、どうでしょう。今までのストレスはすっかり消えました。
ラインリリース後、自然に指を伸ばした先にスプールエッジが当たります。
サミングが実にスムーズに出来ます。
エッジまでの高さの違いは、2~3mm程度なのですがここまで使用感が違うとは。
やはり、メーカー純正は良く考えられて出来ています。
この問題、人によって使用するラインも違うし、釣り場も違う。広い所で引き抵抗があるルアーを使う人なんかは、あまりトラブルは出ないと思います。エッジの高さの違いの差も気にならない人は大丈夫かもしれません。使い手と道具には相性があるという事ですね。
明日は、イベントです。
24渓流シーズンが終わりました。毎年の事ですが、禁漁まであっという間ですね。
最近はすっかり涼しくなり、白鳥もやってきて、先日まで夏の暑さに参っていたのが噓のようです。去年の酷暑に比べればマシでしたが、やはり例年よりも水温の低下が遅れていたように感じます。ヤマメの色付きもそれを証明していました。
前回の続き。
ナイロン使用時に糸ヨレ製造マシンと化していた33、怪しい所は交換してみましたが改善はみられたものの、昔の様な快調さは戻らず。ストレスと戦いながらの釣りになっていました。もう、あれこれ対策するのも面倒になってしまったので、潔くPEで今シーズンの多くの釣行を乗り切ることに。
メインラインは、ダブルクロスの06。このラインがデビュー当時にしばらく使ってみていましたが、色落ちが酷くてラインローラーやガイドに染料がこびり付くのが気になりリピートはしませんでした。
リニューアルしたようで、以前よりも強度が上がったんだとか。確かに、太さの割に強度が低いものだったので、改善の要望があったんだと思います。
トラブルは少ない印象だったので、他の点が色々と改善されているのならと今シーズン導入してみました。
使用感としては以前と変わらない印象でしたが、色落ちが少なくなり、ラインローラーが緑色になるなんてことは無く好印象。
強度アップしたので、以前は08でしたが06にしてみましたが不安感はありません。
変に切れるなんてことも殆ど無かったですね。
リーダーは、今シーズンはフロロからナイロンに変更。以前は、シーガーのプレミアムショックリーダー1.5号7lbを使っていました。これは、フロロリーダーの中でもかなりしなやかな製品で、その前に使っていたフロロリーダーはコイルの様に巻き癖がついてしまってイマイチでしたが、触ってハッキリと分かるほど柔らかさに違いを感じます。市場に安定供給されていますし、フロロリーダーならコレにすべしといった感じです。
ですが、フロロの特性はしっかり残っていて、瞬間的な荷重にはあまり伸びません。
近距離で浅いバイトなんてされると、乗らないことが結構あるんですね。
特にダウンで。
手元にガックン!と感触を残し、逃げていくヤマメ。
メインラインがナイロンだったならば、なんとか獲れていたであろう魚を落としてしまう。
なんとかキャッチ率を戻したくて、リーダーをナイロンに変更。そして、今までよりも少し長め(70cm⇒100cm程)にする。
選んでみたのは、トラウトアドバンス1.5号8lb。メインライン用の物を流用。
メインライン向けのから選ぶ方が、選択肢が多いですからね。
これは効果ありでした。ナイロン直結時代並とまではいかないものの、フロロよりも乗りは確実に良いです。
同じ号数ならば、強度的に有利なのも利点で8lbもあります。これだけあれば、そうそう切れることはありません。頼もしく、フックの伸びの方が気になります。40クラスまでなら不安なく攻められます。
それと、フロロとの違いとしては比重のせいか、ナイロンの方が若干上のレンジを通ってきます。体感だと、アップで5~20cm位でしょうか。
これに関しては、釣り場が小渓流メインなのでショートキャストが主になり、デメリットとして感じる程ではありません。
これで、めでたく解決し快適に釣りが出来るかと思われましたが、別の問題が待っていました・・・。
月末に結構な雨が降りました。沿岸地方では、100mm前後降った地域もあり、ライブカメラで確認すると濁流が流れていました。
17年にも、3月に大雨が降って雪を融かしとんでもない増水となり川が壊れたところも多かったです。今冬は積雪が少なかったので、今回はまだマシかと思いますが、淵の様子が変わったところはありそうです。
近いうちに確認してこなければ。
2年前くらいから糸ヨレが酷くなり、昨シーズンは糸ヨレ製造マシンと化してナイロン使用を断念していた愛機33。
PEラインだと気にならないですが、やむを得ず昨シーズンはPEで使っていました。
PEといえば、伸びの無さからくる感度とダイレクトな操作性が長所ですが、メインフィールドとしている小渓流域では必然的に接近戦となるため、近距離での魚のバイトを弾くことが気になりました。
特に、3mも無いような距離で横からひったくるようなバイトをしてくると乗らないことがちょくちょくあり、もどかしい思いをしました。
伸びの無さと張りのあるロッドの組み合わせは、クッションが効かないんでしょうね。
しなやかなロッドを使うのも手ですが、キャスト時に色々と無理が効く張りの強いロッドは変えたくない。
それに、せっかく育てた33のギアをPEで寿命を縮めることはしたくない。
やはり、なんとかしてナイロンでも糸ヨレが気にならなかった以前の状態を取り戻したい。
個人的には、近距離戦はナイロンの方がメリットが多いですね。
ラインローラーが回っていないという事はなくて、BB入りということもありドラグ動作にも貢献してくれています。ラインローラーが、回っても渋くてもヨレにはあまり影響はないという事は経験上はっきりとしていて、かなり前は純正のラインローラーでオイルが切れるのを嫌ってグリスを差していました。当然、クルクルとは回りませんがヨレは変化有りませんでした。
糸ヨレに影響が大きいのは、ラインローラーの位置や角度の方です。長年の使用により、摺動している各部が摩耗して、正常な状態から離れていったと思われます。
それで、今回、怪しい所は全て新品に交換。
ローター トリップレバー ベールマウントの3つ。ベールは、強くぶつけたりした記憶は無いので見送り。
新品のローターを手に取った時、なんだか丸っこくなったように感じました。
何でかなと思って、まじまじと比べると昔に比べると塗装が厚くなったようでエッジとかが滑らかになってるんですね。
果たして、これで改善されているか。初釣りが楽しみです。
4月6日夕方に、北上のROOTSというお店で県内のビルダーさんが作品を持ち寄って販売するイベントがあります。出展することになりましたので、よろしくお願いいたします。
北上に初雪が降りました。ちょっと早いような気がします。
朝晩は寒いです。
いつも使っているカーディナルの話。
去年の秋前くらいから糸ヨレが目立つようになってきて、昨シーズンは騙し騙しでしのぎましたが、今春には許容できないレベルに悪化してきました。
15分毎にラインがグシャッっと絡むようになってきて、非常にストレスに。
容疑者として真っ先に浮かぶのはラインローラーですが、定期的に掃除し注油もしています。
右から、今春まで使っていた3Eベースの物。
中央は、オリムピック33復刻のスペア。
左が、リールに最初から組まれていた純正品。(89年か92年の復刻品です)
ラインローラーは、何回か仕様変更されていて、見た目で分かる大きな違いは3E以降はテーパー付きになっています。
素材も昔は、ステンレスの無垢だったのが、いつからか真鍮にメッキ仕上げに変わっています。具体的な時期は、マニアじゃないので分かりませんが、ラインローラーに限らずカーディナルのパーツは加工しやすい材料・コスト減の方向で変更されている様に思います。
ラインの掛かるくびれている部分の寸法も、微妙に違います。
なので、これらを入れ替えるとラインの巻形状も変わります。
中央と右の物は、ちょっと手を加えていて両端の段差を砥石で均して磨き、極薄PTFEワッシャーで挟んだ状態で組み込んで使っていました。
こうすることで、若干ですが回りやすくなりドラグの滑りも良くなっていました。
今回の問題の3Eベースの物をよく観察すると、ラインの掛かる部分がピカピカに磨かれたようになっており、これの影響でローラー上でラインがスリップし回りにくくなっている・・・
そう考え、一つ前に使っていた中央のものに戻して使ってみると・・・、
改善しませんでした。
こんな問題にあまり時間を掛けたくないので、ベアリング入りのラインローラーを試してみる事に。夏前の話。
現物を取り寄せてみると、ちょっとココはどうだろう?とか思う部分があったりするけど、この小さなラインローラーにBB入れる苦労が見え、よく作ったと感心します。
早速、組み込んでみると流石にちゃんと回ります。
使ってみると、確かに糸ヨレは軽減しました。低負荷時だけでなく高負荷時でも回るので、ドラグの動作もより安定します。
若干ですが、巻き上げも軽くなりました。
一先ずは、中断せず釣りが続けられるようになり安心しました。
気になる糸ヨレの具合ですが、ヨレが酷くなる前の状態とBB入り交換後を比較すると
大差は感じられません。
交換前から、薄々予想していたことなのですが、ラインローラーが回らなければ糸ヨレは悪化するが、回れば回れるほど軽減するわけでもないと。
一番最初の純正状態で使っていた時期(かるく10年以上前)、実はそんなに糸ヨレに悩んだ記憶はありません。
オイル切れするのが嫌だから、緩めのグリスを入れて使っていた位でした。
BB入りの方がくるくる回るのに、見るからに不利そうな純正状態と大きな違いは生まれない。(あくまで糸ヨレに限定した話)
何故か?
怪しく思い当たるのは、ラインローラーの角度や位置がズレてきているのではないかということ。
たぶん、今回のトラブルはこれらの影響が大きいんだと思う。
長期間の使用によるベールアームの摩耗や、転んだ時に受け身を取るために咄嗟にロッドを放すことがことがあり微妙に歪んでいる部分がありそう。
来シーズンは、この辺を確認していきたいところ。
このBB入りラインローラーですが、細糸になるPE使用に相性が良いと思います。
ドラグの滑りにも効果ありだし、僅かに巻き上げも楽になります。
ちゃんとヨレも軽減します。
そこまで高いパーツではないので、気になる人は試してみるのもいいかもしれません。
もう六月。一年の、渓流シーズンの折り返しとなってしまいました。
早いですね。
今冬は、積もったせいで春にはしっかりと長く雪代が出てました。
これは、悪いことではないですが、最近は気温が上がらないせいか水温も上がってきません。既に、ゲーターで釣りしてますが、朝早くだと若干の寒さを感じることも。
感覚ですが、ここ近年に比べ2週間は遅れてるような気がします。
釣れてくる魚が全般的に小さめです。イワナなら、尺位なら見かけますが、ヤマメは20以下が多い。水温が低いから、代謝が上がってこないんだと思います。
最低気温がもう少し高くなってくれば、成長も加速してくれるかな。
33のノブが劣化してきました。
シマノのSノブに交換してありましたが、表面が劣化して滑りやすくなったりズリズリと剝けるような感じになってきてしまいました。
そろそろ頃合いだなと思って、同じのに交換しようかと思いましたが、もう少し薄い方が摘まみやすい筈と別のを物色してみることに。
最近のシマノやダイワの純正ノブも薄くなってきていて悪くなさそうでしたが、側面のキャップがメッキでピカピカと目立ち、存在が浮いてしまうように見えます。
(個人的に、ノブに関してはダイワの方が、早くから手の事を考えてデザインされてきたように思います。現在は、両社似たような形をしてますが)
この部分は好みもありますが、直接手に触れる場所だけに機能性を重視したいところ。
銘木なんかで趣を優先する人も少なくないですが、薄く軽いものを探しました。
選んだのは、リヴァイヴのキャップインフラットノブ。
管釣りやライトゲーム向きのモデルで、薄く軽量と要求を満たしています。
ノブ軸も既に軽いものに交換してあるので、33の純正状態に比べれば2~3gは軽くなってる筈。
ハンドル関係は、リールの最外端の部品でバランスも取られてないので軽量化の効果は大きいです。
実際、何回か釣りしてみたところ具合は悪くありません。もう少し幅が広いと直良しなんですが、慣れてしまえば問題ないレベルです。
昼間なら、暖房を入れなくても過ごせる日が多くなってきました。
サクラの開花はまだ先のことですが、春が進んできているのを感じますね。
そろそろ、初釣りに行こうかと思って、カーディナルのメンテナンスをしました。
そんな大がかりのものではなくて、主要部分のグリスを拭って軽く綺麗にしてグリスを差し直す程度のものです。
汚れや劣化が酷い状態にはなっていませんでした。普段から、泥砂や水没には気を付けています。これらは、見た目は変化なくてもリールを傷つけ、寿命を縮める原因になります。
魚と一緒に並べる際にも、なるべく下に石を敷くなどして直接触れないようにしています。
フェルトワッシャーも確認したら、内径が少し広がっていました。
夏辺りまでは使えなくもないですが、グリスも変色してるので交換することに。
これで釣りに行ける準備は大体終わりました。
ドラグを鳴らしてくれる魚との出会いがありますように。
1月末だというのに雨が降っています。
僅かに残っていた雪もこれで解けてしまいそう。
近年は、降るべき・降ってほしい時には降らずに、降るときには過度なほどにまとめてきたりしますよね。
河川環境への影響は避けられなく、お気に入りだった川の一つが、人が増えたわけではないのに明らかに魚の数が減り型が落ちたところがあります。
普段は水量少なく渇水なのに、時々土砂降りになるお陰で淵が砂で埋まってきてしまいました。
何とか回復に向かってほしいものです。
渓流ではナイロンを主力に使っておりますが、一応頻度は少ないもののPEを巻いたスペアスプールもポケットに入れてあります。
カーディナルのスプールは、アウトスプールのモノに比べ薄くコンパクトですが、これに合うケースを探すとなると中途半端な大きさばかりでした。
パッキン袋に入れたりしてましたが、不具合はないもののイマイチスマートではないし、裸のままではちょっとアレだし・・・。
先日、セリアでキッチン関係を物色している時に上のモノが目に入ってきました。
手に取ってみると、コレだ!使えるぞ⤴と直感しました。
実際にスプールを入れてみると、幅には若干の余裕があるものの、高さが絶妙で蓋を閉めると軽く抑えられて中でスプールが遊ぶことがありません。
コンパクトでベストのポケットにすっぽり収まります。
リールの性能とかに関係ないアイテムではありますが、ちょっとした掘り出し物を見つけたような気分になった先日でした。
今冬は本当に小雪のまま進んでいきますね。
寒さのピークは今頃だと思うけども、日陰にちょっと残っているくらいで殆どありません。
夏タイヤでも大丈夫じゃないかと思えるほどで、最近西和賀の湯田を通りましたがあそこですら30~40㎝程度が道路脇にある程度で圧雪や凍結路面は見られませんでした。
楽ではありますが、雪代らしいものは期待できないまま冬が終わってしまうのかもしれません。
イーハトーヴ釣具店さん向けに、カーディナルのバネ、ドラグワッシャーセット、50mmクラスミノー向けシングルフックを発送しました。
メンテナンスや補充にお使いください。
あと40日程度で、もう解禁ですよ。
それと、ワッシャーセットですが、20シーズン向けから価格変更となります。
変更後の価格は、¥100upの ¥1100 となります。
一昨年辺りから、フェルト素材の価格が上昇してきていて、19シーズンは、そのまま据え置きのまま販売しておりましたが、このタイミングで値上げさせていただくことになりました。
ご理解くださいますようお願いいたします。
スムースドラグワッシャーセットですが、4 44に合わせたサイズも製作可能になりました。
価格やセット内容は、3クラスのものと同じです。
(Pワッシャーの厚みの組み合わせは若干異なります)
詳しくは お問い合わせ ください。
パーツを交換しました。
コネクティングリンクです。ギアとシャフトを繋いでオシュレートさせる弓状のあれです。
長年(といっても10年も使ってないが)の使用により、リンクと立方体のカシメがかなり緩んできていました。
写真を見ればわかりますが、大きく隙間が開いてしまっています。
そのせいでこの部分のガタが大きくなってしまっていて、それがシャフトの前後方向のガタも大きくなってしまっていました。
つまり、スプールの前後方向のガタが大きくなるという事なので、巻き形状に影響します。
昨シーズン以前から気付いていたのですが、騙し騙し使っていて放置しておりました。
ゆるゆるなのでそろそろカシメが飛ぶかもしれないと、今回交換しました。
新品はほぼガタはなく、指で回すと少々きついくらいですがハンドルの巻心地は殆ど変りません。
交換後は、ガタが減ったお陰でラインのテーパーがやはり少し変化しました。
めったなことでは壊れない部品だと思いますが、壊れると当然リールとして使えなくなります。
バネを持ち歩いてはいてもこの部品のスペアを現場に携帯してる人は居ないでしょうからメンテした時に時々確認してみると良いかもしれませんね。
カーディナルをしばらく使っていると必ずやってくるのが、バネ交換です。
簡単には折れませんがバネは消耗品です。
週一アングラーなら程度にもよりますが、2~3年に一度というところでしょうか。
バネは折れる前の兆候というのは殆ど分からずに限界を迎えます。
大抵は釣行中にパキンと逝ってしまうものなので、スペアは必携と言えるでしょう。
交換となると現場でベール周りをばらさないといけないので、手早く済ませたいところ。
そのためのワンポイントとして、スペアのバネにすぐ見分けられるように左右それぞれにマジックなどで色別で塗っておくとよいと思います。
ラインローラー側は赤、反対側は黒といったようにです。
結局、バネは付くようにしか付かないものですが、ええと・・・どっちがどっちだっけ?というのが無くなります。
早く次のポイントにキャストするためにもに修理に時間を取られたくはないですよね。
カーディナルは巻きが重いと言われることがあります。
これは当たらずとも遠からずというか、間違いではないが正確ともいえない指摘だと思います。
実際使ってみると滑らかに回るものの巻上げ力は弱い事が分かります。
カーディナルにはウォームギアを使っています。
ウォームギアというのはギア比を大きくとりやすい事が特徴で、本来は減速用途に使われるギアです。
大きな減速比が得られますが、あまり効率のいいギアではありません。
そんな減速向きのギアを逆に増速に使っているわけです。
増速にこのギアを使っている製品は数十年前のリール位ではないかと思います。
(ちょっと昔に勉強した機械設計の参考書がここで役立つとは)
それと通常のギアの噛み合いとはちょっと違って、ギア同士が点接触に近い状態で噛み合いお互いが滑りながら回っていきます。
(カバーを開けて、見てみると分かりやすいかも)
荷重が点に近い非常に面積が少ない状態に掛かりますので負担が大きくこれも巻上げが重い理由となっていて、魚を引き寄せるなど負荷をかけた時に顕著です。
(ダウンでDダイバーなんかを引くのはしんどいですよね)
効率のあまり良くないものを逆の用途に使っているのですから、どう考えても不利なのです。
そもそも昔のカローラと今のクラウンを並べて、パワーがどうだの乗り心地が良い悪いと比べるのは酷な話です。
このリールを使うならば、カーディナルはこういうものと、ある程度の諦めというか割り切りが必要だと思います。
ギアの特性上、新品の時ほど巻き重りが大きいです。
ギアが馴染んで少し摩耗した状態になると、接触面積が僅かに増えますので幾らか軽く回せるようになってきます。
カーディナルなんてのは、1年目は慣らしの期間のようなものです。
慣らし中は(というかカーディナルは)ナイロンラインの使用をお勧めします。
(昔のリールは、PEラインでも使用されるという前提では設計されていません。というか存在してないので想定のしようがない)
PEラインの感度や強度は魅力的ですが、ストッパーに負担が大きいですし、ギア表面に微細なヒビやキズが付きやすいのでパーツの寿命を縮めることを覚悟して使わなければなりません。
PEを使うのであれば、慣らしが済んでからの方がギアへの負担は少ないはずです。
それと硬いロッドを使うとブランクが曲がりにくい分、魚の力がリールに伝わり巻き重りが大きく感じます。
すっかり記事を書くのが遅くなってしまいました。
先日、知り合いの方の3Eをメンテしました。
3Eをいじるのは初めてでしたが、基本的にどうということはありません。
ばらして注油して組むのは他のカーディナルと同じです。
共通の部分は今回は省きます。
3Eの特徴と言えば、サイレントストッパーですがどんな構造になっているのか興味が有りました。
ばらす前にピンセットで挟んでクイクイ動かしてみますが、第一印象としては随分ガタが大きくて貧弱な造りだなというものでした。
大雑把にいえばギアとストッパーを細いワイヤーでリンクさせているだけです。
ハンドルを前後に動かして、その動きを観察して、こんなもんか~と思って全部ばらすかと思っていたところ、ふと違和感が。
やや!ギア側のラチェットが外側に大きくめくれているではないか!
このままめくれが進行すれば、もうすぐストッパーが効かなくなるところまでキテいます。
どうしてこんな状態に?PEで思いっきり根掛かりにでも合わせたのか?と一瞬思いましたが、ユーザーさんはナイロン使用です。
4lb程度の通常使用でこんなふうになるとはちょっと考えられません。
3や33でも使い込めばここの部分が少しずつ変形してきたりしますが、ここまでのものは初めて見ました。
これはサイレントストッパー機構に何かありそうです。
もう一度、ハンドルを巻いたりしながらその動きを注視すると原因がすぐにわかりました。
ラチェットの噛み合いの状態をよく見てください。
上の写真では、ラチェットとストッパーが深くしっかりと噛み合っています。
これが通常というか、本来あるべき状態です。こうでなければなりません。
これが問題の状態です。
今度は爪の先端しか掛かっていません。目測0.3mmといったところでしょうか。
一応、これでもローターは逆転しませんでした。
ハンドルを巻いたり止めたり繰り返して何度も噛み合いの状態を見てみると、少なく無い確率でこのような状態になることが確認できました。
というか、毎回噛み合いの深さはまちまちです。
面で受けるべき荷重を点に近い状態で受けるようになってしまっているのです。
これではいくら伸びのあるナイロンを使っていても負担が大きすぎます。
素材は硬いステンレスであるからなんとか今まで耐えられたのでしょうが、PEを使っていたら完全にめくれて壊れてしまっていてもおかしくなかったでしょう。
はっきり言ってこのサイレント機構は問題あり、欠陥品でしょう。(気分を悪くされた方が居たらごめんなさい)
構造変更したのならメーカーはその部分の耐久性を保証しなければなりませんが、これはちゃんとテストして確認したとは思えません。
ちゃんとしばらく実釣テストした後に分解・確認すれば必ずわかる問題です。
とりあえず機能したからこれで良し! というレベルのものです。
確か3Eはカーディナルを管理釣り場でも使えるようにという風にして企画されたと記憶してます。
そのためのサイレント機構なのでしょう。
確かにストッパーのノイズが無くなればアタリを感じ取るのに有利です。
ですが、よく考えてみるとカーディナルで管理釣り場で使われているような細糸は(管釣りだと3lb以下でしょうか)明らかにミスマッチです。
オリジナルの設計当時の40年前にそんな細いラインが使われていたでしょうか?
カーディナル3クラスに当時想定されていたラインは5~8lb(1.2号~2号)程度だと思いますし、実際その位がベストマッチでしょう。
そもそもそうした管釣りで使おうという企画に無理があったと思えてなりません。
ラインローラーの形状変更など細糸に対応させようという努力は見えますが、このサイレント機構はリールの寿命を縮めるのに間違いありません。
やっかいなことに3Eのギア関係はパーツ取り寄せ不可で、修理対応のみとなっています。
残念ながらギアの馴染みが出る前にメーカー送りになっているリールも少なからずあるはずです。
PEだとなおさらです。
ユーザーさんにはこの点説明して、サイレント機構を取り除いて、通常のストッパー仕様に変更して使っていただくことにしました。
待望の雨です。
最近ずっと降っていなかったものだから細い支流なんかはこの時期ですが既に渇水になっているところが結構ありました。
GWにいじめられナーバスになっていた魚たちも少なくないでしょうから、これで水量回復とスレのリセットしてくれるといいのですが、さて如何に。
カーディナルのハンドルについて質問いただきました。
たぶん、ノブ交換の記事をご覧になってのことだと思うのですが、カーディナルにシマノのハンドルは付けるのは可能でしょうか?というもの。
ノブではなくハンドル組で付けられないかという相談でございます。
面白いこと考えますなぁ、これは想定していなかったぞ。
幸い、コンプレックスや07ステラ、ヴァンキッシュのハンドルが手元に有りましたから早速カーディナルのものと見比べてみます。
んで、結論としてはおそらく取り付けは可能だと思われます。
もちろん、素直に付くわけではありません。
2個1でカーディナルとシマノのハンドルの部品を組み合わせれば付くはずです。
多少の加工が必要です。
まず、カーディナルのハンドルを解体し、メインギアに捻じ込まれるシャフトを取り外します。
次にシマノハンドルの解体。
根元のハカマ部分を取り外し、こちらも同じくシャフトを取り外します。
もうお分かりかと思いますが、シマノハンドルにカーディナルのメインギアシャフトを組み合わせるのです。
接合部分は現物合わせになりますが、ちょっと器用な方ならば出来ると思います。
ピンかネジを切ってボルト止めになります。
当然、折りたたみは出来ません。
ハンドルアーム自体の剛性はかなり向上するはずですが、接合部の加工をきっちりやらないとガタが出て気になるかもしれないですね。
シマノのリールは2000番が45mm、2500番が50mmだったはずですから、もし選ぶとなるとこの辺りのクラスになるでしょう。(08ツインパ系のハンドルタイプが加工しやすいと思います)
注意しなければならないのは、カーディナル・シマノのボディやローターからのオフセット量が微妙に違うと思いますので、取り付けて回したときにノブの付け根内側がローターに干渉するかもしれません。
その場合はワッシャーでも噛ませるなどして調整が必要です。
技術的には可能ですが、実際取り付けた際に見た目の違和感とかがあるかもしれません。
直線基調のカーディナルに滑らかなラインのハンドルを付けるわけですから。
シマノには黒いハンドルのモデルもありましたから、そういうのであれば違和感は少なくなると思います。
こんな感じでいかがでしょう。
まとまって雨が降りましたね。30~50mm程度でしょうか。
川は結構増水してるでしょう。
金曜あたりからが狙い目なのではないかと。
沿岸のほうはサクラマスが良さそうですよね。ちょうど水が嵌まってくるタイミングじゃないかな。
時期的にもまとまった群れが入ってくる頃ですし。
今年は狙おうかと思っているが自分のサクラ用は塗装前で止まっていて進んでいないという体たらく。
だって、渓流用モデルが終わらないんだもの。
それにGWは混むからサクラは、はなからヤル気は無し。
5月中旬には何とか間に合わせよう。
ぼちぼち、問い合わせを頂いておりますカーディナルのドラグワッシャーセットについて補足です。
フェルトとPワッシャーの組み合わせの場合
ラインの適合範囲ですが、ナイロンですと 4~6lb がおいしいところです。
感触としては8lbまでは使用可能というところですが、カーディナルをそのライン強度で使う人はかなり少ないと思います。
4~6lbまでが滑り出し・調整幅のバランスが優れており、ナイロン使用の殆どの人がこの範囲に含まれるはずです。
純正よりも滑り出しを重視した製品であるため、がっつり締めこんで使用するのはおすすめしません。
PEを使用する方でも概ねフェルトとPワッシャーの組み合わせでいけると思いますが、04以下の極細ラインを使ったりして、より滑り出しを重視したい時は次の場合です。
Pワッシャーのみの場合
フェルト・純正ワッシャーを使わず、Pワッシャーのみで使用することも可能です。
この場合の適合範囲は、3~5lbです。
Pワッシャーのみで組むと、最大ドラグ力が下がりノブを締めこんでもラインが出るようになり、その分滑り出しが良くなります。
PE使用の人はこれが適している人も多そうです。
3lbでも十分実用範囲に入ってくるので、管理釣り場でカーディナルを使用することも出来るでしょう。
ですがその場合は、ラインローラーがちゃんと回るように調整されているのが好ましいです。
最後に、このワッシャーセットですがC3にも組込使用可能です。
復刻版3/33シリーズはC3のドラグ部品を流用しているのです。
購入された方からも無事に組み込み可能だったと報告頂いております。
今のところ、岩手の平野部では今年は雪が少ないですね。
1月になってからそんなに積もったことは無いように思います。
12月の寒波が来てた時の方が寒くて降ってましたね。
これからどうなるんでしょう、山にはある程度降ってくれてた方がいいのですが。
一昨日、少しだけ降りましたがその分はもう融けた感じ。
2月にまとめて大雪があるのかな。
さて、もうネタ切れなのかと思っていたのですが春恒例のカーディナルのモデル追加。
まだやるのかよというところ。
今度のは、3RDというそうです。
何か新しい事でもやってるのかと期待したのですが、今回のはスプールが浅溝で中央が盛り上がっています。
オリジナルシャロースプール!なんて書いてありますが、Aさんとこのにそっくりです。
それでもってちょっと詰めが甘いのではないかと一見して思ってしまう感じ。
拡大してもらえば分かりますが、単純に中央を直線的に盛り上げただけのようです。
おいおい。
カーディナルは単純なクランク式のオシュレート機構だから等速運動にはならず、上下死点に近づくにつれスピードが落ちます。(ノーマルスプールにラインを巻くと上下で少し盛り上がるでしょ?)
だから、上下端を深くして平行巻きぽく見せようというのが狙いなんでしょうが、オシュレートの速度変化はこんな直線的な正比例反比例にはなっていません。
死点から中央にかけての速度変化は、関数的なものになるはず。
(サイドカバーを外してハンドルを回してギアとクランクの動きを見ればわかります。)
このスプールもラインを巻けばそれなりに平行巻きっぽく見えるでしょうが、なんだかなぁ・・・という印象。
Aさんのはちゃんと計算しているのか直線ではなくRをつけています。
あっちの方がイイはずだ。
というか、この中央が盛り上がったスプールは昔、4・44クラスのスプールで既に登場してましたよね。
誰も知らんか。
何回も復刻やモデル追加しているにもかかわらず、実質的な改良はされてこなかった3シリーズ。
途中、やっとプリン巻きが改善された程度です。
せめて、シャフト後端にワッシャー追加してテーパー具合をユーザーが微調整出来るようにするべきだと思うのですが、なぜやらんのか。(SとDのはスプール下で調整できるようになってるでしょ。)
切削加工時の設定を変えるだけだから金型代は掛からず直ぐにでも出来る改良です。
目に見えない部分には新たに手を入れたくないのかな。
こういうところはセールストーク出来ませんからね。
外観と言えばラインローラー変わったりしてますけど、前のものでも糸ヨレなんてサミングしっかりしてればそんなに気にならんと思います。
今までも色変えたりなんかしてないで、せっかく買ってくれるユーザーのために本質的な改良をしてほしいものです。
性能のピークに近づいた2大メーカーのリールとは違って、カーディナルは改良するところはたくさんある筈です。
帰宅して早速現物を確認する。
いつも使っている復刻版33のものと比べると、白っぽくアルマイトしたもののように見える。
判別方法は重量測定による。
アルミならば真鍮の1/3以下になっているはずだ。(比重 アルミ 2.7 真鍮 8.45 )
結果、やはり購入品はアルミ製だった。
いつも使っている復刻版33と予備の04年(たぶん)復刻3のものと比べると、0.9g軽くなってます。
本来ならこれで終わる話なんですが、見てて少し違和感があったんですよね。
よく見てみると寸法が変わってるところが有りました。
スクリューの裏側にあるベールスプリングのL字ポイントを逃がすための溝です。
見難いですが写真を拡大すると、購入したアルミ製のものと04年復刻の3のものと同じように見えます。
この二つと比べると、いつも使っている89復刻33のスクリューの逃がし溝は、外径が僅かに広く浅くなっています。
さらに注意して見ると、04年復刻3の溝外周にL字ポイントが擦れて削れた跡があり真鍮の地肌が出てきています。
つまり、復刻3と同じ寸法であろうアルミ製のものでもL字ポイントと干渉する可能性が大きいということです。
89復刻33(760301)のスクリューは、僅かに溝が広いためか長年使っていますが削れた様子は無く綺麗なものです。
溝底と干渉するならL字ポイントを少し短くしてやれば簡単に解決しますが、外周となると個人では手を加えることは困難で何ともならないでしょう。
グリスをしっかり塗って位しかすることはありません。神経質な人はリューターで削るとか。
カーディナルは個体差があるので(ありすぎる?)、アルミ製と復刻3だからといって全てが干渉するわけではないでしょう。
実際干渉しているけれど気づかないまま使っている人も多そうです。
普通は寸法に少し余裕をもって設計するものだと思うんですが、なぜこの部分の寸法を変更したのか。
復刻33に付いてるスクリューの形状のほうが安心で、こちらをベースにすべきでしょう。
気になるのは、33や3の補修パーツとして注文した釣具店に納品されたのがすべて真鍮製からアルミ製に置き換わっていたことです。
アルミ製スクリューが登場したのは3Xの時が初めての筈ですが、少し前から(いつからかははっきりしないが)メーカー(瑞穂?)がベールマウントスクリューの補修パーツとして生産しているのはアルミ製のみということになります。(たぶんね)
勝手な予想ですが、「2種類を作り分けてこれから在庫管理するのが面倒だからさ、もう作るのはアルミ製だけにしちゃえ。気付く奴もいないだろ。」・・・という事なんじゃないかと。
本当のところは分かりませんが、こういった変更情報が販売店にも公開されていないことを考えるとあまりいい事とは思えません。
1g軽くなるからと言ってリールの軽量化できると喜ぶのは早計。
このアルミスクリューだけ交換するとローターバランスが崩れるので、ブレが少し大きくなります。
何を重視するかは人の自由ですが、全体の事を考えてやらないと本来のチューニングとは言えないですよ。
以上、マニアックすぎる話でした。
ちょこっと追記:
どうやら3X以降の復刻版には今回取り上げたアルミ製スクリューが標準で組み込まれているようです。同様に反対側のスクリューも頭が厚いものに変更されています。(新たに部品番号が当てられている模様)
目的は当然ローターバランス改善です。(軽量化にはならないはず)
よって、交換する場合は左右セットでの取り付けをお勧めします。
ローターバランスが改善されれば、多少ですがピニオンギアブッシュの寿命が延びる筈です。
いつの間にやら冬至が過ぎていました。
これからは少しずつ陽が長くなってくるのですね。
12月が日照時間が一番短いわけですが、1月が一番寒い。
これは北半球全体が暖かくなったり寒くなったりするのに時間が掛かるからで約1ヵ月のズレがあります。
だから、寒さのピークがやってくるのは1か月遅れて1月になり、徐々に気温が上がってくるのが2月なのですな。
太陽が南中するのは12時だけど、最高気温に達するのは14時頃になるのと一緒。
もう年末です。
解禁まで2ヵ月というところ。
そういう事はさておいて、本日はマニアックな話を一つ。
カーディナルのある部分に手を加えようと思いつき、そこに手を加えた場合、結果的にローターバランスが崩れるかなと一抹の不安あり。
バランス取りのためにアッチを重くするか、逆にコッチを軽くするかの2通りの方法があり、選んだのは軽くする方法。
手に入れたかったのは、3Xおよび33Xのベールマウントスクリュー。
33等のものは真鍮製だが、ハイスピードモデルでは高速化によるローターぶれ軽減のため軽いアルミ製になっているのだ。
反対側のスクリューは逆に頭を厚くして重くしている。
(こんなことを知ってる人は多くは無かろう)
これがそのまま使えたら楽なので3Xのアルミネジは取り寄せ可能なのか釣具屋さんに電話にて問い合わせると、微妙というか分からないとのこと。3Xのパーツはもうあまりないのだろう。
在庫しているネジを見てもらうが、アルミか普通の真鍮製か判断に迷うところらしい。
ちょうど別注のパーツも受け取らなければいけなかったので、実際にお店で見てみることに。
数日後、お店へ。
お店にて現物を見ると白っぽい銀色のそれはアルミ製に思えた。
話を聞くと、お店が在庫パーツとして注文し入荷したネジは全てコレなのだそうだ。
アルミか真鍮かはっきりさせるため購入。
カーディナルのスペアパーツに強いお店でほんとに助かります。
来シーズンの事なんかについても話し込んだり。
続く
先日、カーディナルのワッシャーセットを販売開始したのですがいくつか売れてきているようで、購入していただきましたお客様に感謝でございます。
もっとたくさんの方に使っていただけますように。
本格的に活躍するのは来シーズンとなるでしょうが、最近遊漁可能な場所で試してくれた猛者も居るようで。
このワッシャーセットによって滑り出しを向上させることが出来るようになったのですが、最近また思いついたのですね。
ドラグ性能向上の別のアイディアを。
滑り出しは良くなったとなれば次の段階、それをもっと微調整出来るようにすること。
ワークス(すごい小さいですが!)ですから、カスタマーより常に進んだことをやっていなければなりません。
来シーズンのテストのネタの一つはコイツで決まりです。
もちろん今は詳しくは言えませんし、テストの結果ボツになるかもしれません。
上手くいったら公開ということになるでしょうが、頭の中では青写真は出来上がっていてワッシャーセットと組み合わせて真価を発揮するシステムになるでしょう。
思いついた原理はシンプルそのものですがね。実際やってる人はなかなか居ないでしょう。
やってみて、アイディアは良いが効果はそれ程でもなかったという結果になりそうで少し怖いのですが。
コンプレックスのドラグを回していたら思いつきました。
こんばんは。
連休ですが天候不良が続いております。
大人しく作業でもしておけということでしょうか。
ワッシャーセットの使用につきまして注意というかアドバイスと言いますか、快適に性能を発揮してもらうために必要なことを申し上げておきます。
ドラグ性能の向上を目指す場合、どうしてもドラグユニットばかりに目を向けてしまいがち。
ですが、滑り出しに大きな影響を与えているのがラインローラーです。
これがちゃんと回転することによってドラグ本来の性能が発揮されるようになります。
ちゃんとドラグに仕事をしてもらうためにも、ゴミや砂が混入して回転が悪くなっていないか定期的にメンテして確認してください。
もちろん給油も忘れずに。
カーディナルにはちゃんとラインローラーブッシュが組まれていていますが、オイルの保持には不利というかあまり向かない構造になっています。
オイル切れしたからまったく回らないということにはなりませんが、カラカラになる前に補給しましょう。
リール用の通常のオイルで十分です。高価なケミカルは必要ありません。
前記事でオススメの組み合わせを紹介しましたが、あと少しだけでも滑りを良くしたいという方へ。
ドラグブッシュの通常とは反対側にP03を追加します。
内径は同じですので問題なく嵌ります。
ここは薄いP03の方が適です。
通常はこの部分はブッシュとリール本体の砲金が直接接触して回っているのですが、ここにP03を追加することにより滑りを良くして抵抗を少なくすることが出来ます。
ドラグアッセンの厚みが増えて、組み込みにくくなるかもしれませんので注意して組んでください。
Pワッシャーは薄くて折り目や変形しやすいので慎重に。
もう一つ、サイドカバー裏にドラグ音を出すためのワイヤーがあります。
このワイヤーがドラグブッシュのギザギザ部分を弾くことによって音を出す構造です。
このワイヤーの抵抗が結構バカになりません。
ワイヤーの高さを指で少し押して微調整して、音が聞こえる程度に抑えると滑りが良くなります。
少しデリケートな調整ですが、ワイヤーを折らないように注意してください。
私はこのワイヤーを抜いて細いものに換えてしまっています。
はっきりと効果を感じられますが、この加工をされる場合は自己責任にてお願いします。
商品内容ですが、パッケージの中には
フェルトワッシャー 1枚
P03ワッシャー 2枚 (厚さ0.3mm)
P05ワッシャー 2枚 (厚さ0.5mm)
計5枚
が入っています。
この中からいくつか選んで自分好みの性格に仕上げるのですが、Pワッシャーは摩擦係数のとても少ない素材です。
滑り出しだけ重視するなら純正2枚をP05に変更しますが、オススメは商品ページ下の交換方法に示しているフェルトとP05/P03の組み合わせです。
この組み合わせは、純正に対し滑り出しも向上させつつ、フェルトによりある程度の粘りも持たせたセッティングです。
カーディナルは通常、ドラグが滑り出した状態になるとリーリングしても糸が出ていくだけで巻けないようになってしまうことが殆どですが、このセッティングでジジッジッと動作して余計な力を逃す分だけラインを出しつつもじわじわと魚を寄せることが出来るようになりました。
2大メーカー品なら当たり前の事ですが、カーディナルでもそれに近いことが出来るように。
上の尺ヤマメは今年北上川水系支流の本流筋(そんなに大きい川ではない)での釣果で、流芯下から喰い上げた後に当然走ったり暴れましたが、ドラグはちゃんとラインを必要量送り出しつつ巻き寄せることが出来たので安心してやり取りできました。
この時は尺が釣れたことよりも、ドラグの性能向上がはっきりと感じられ確認できたことが嬉しかったのですね。
私はフェルトとPワッシャーの組み合わせに落ち着いてますが、純正1枚とフェルト・純正とPワッシャーなんて組み合わせも当然アリです。
純正を合わせて3素材4種類のワッシャーが選べるようになるのです。
アングラーによって好みは違うでしょうから色々と試してみてください。
その過程もまた釣りの一部であり、楽しいものです。
随分とニッチな商品ですが、あなたの釣りの思い出づくりのお手伝いが出来れば幸いです。
やっと公開ですね、引っ張りました。
カーディナルは愛着のあるカワイイ奴ですが、どうにもドラグの滑りが悪いです。
それが不満であれこれ(Cardinal syndrome の過去記事参照)やってきたわけですが、なるべく低コストで手軽なシステムにしたかった。
純正のドラグ構造を加工することはしたくない。
となると、手っ取り速いのはワッシャーの変更。
思いついたのがフェルト素材への置換。
ですが、これが曲者でカーディナルのドラグワッシャー寸法はとても小さく、締め込みによる圧力と回転によって千切れてしまうのです。
最初はそれなりに具合がいいのですが、15釣行位が限界でした。
いくらなんでもこれでは耐久性が足りません。10回使ったら、もう安心しては使えません。
しかし、フェルトのフィーリングは捨てがたい。
フェルトワッシャーの耐久性向上が問題でした。
幸い、アイデアはすぐ浮かんだので今シーズンその耐久性の確認を行っていました。
結果、見事千切れることなく、ほぼ原形を保ったまま性能もそれほど落ちることはありませんでした。
一般的なアングラーであれば、2シーズン近く使えるだけの耐久性を確認できました。
フェルトだけでなく、滑りの良い樹脂素材のPワッシャーを組み合わせることにより、セッティングの幅を持たせてあります。
粘りのフェルト、滑り出し優先のPワッシャー(厚さ違いで2種)。それと純正ワッシャー。
最大3素材を組み合わせることにより、アングラーそれぞれ好みの性格にすることが可能となります。
商品の詳細は次の記事に続きます。
取り急ぎ、報告です。
今回は、イーハトーヴ釣具店様に納品させていただきました。
30日の午後には入荷してると思われます。
トラウト担当の方にはサンプルを使っていただきましたので、直接使用感等が聞けますので興味が有る方はぜひお店に足を運んで伺ってみてください。
先日、山上湖にヒメマス釣りをご一緒しました。その時の模様も聞かれると面白いと思います。
先日、釣具屋さんに挨拶に行ってきました。
長々とお話に付き合っていただき有難うございました。
そこで話題になったのがカーディナルのベールスプリングの折れる頻度が左右で違うということでした。
私の場合、1シーズンに左右1セット折れるのでどちらかが折れやすいということは感じないのですが一般的にはラインローラー側の方が折れやすいそうです。
実際、仕入れたスプリングもラインローラー側の方から無くなっていくようでした。
おそらく、ベールワイヤーのラインローラー側が重くなっているため返る時の衝撃や負荷が大きくなっているためでしょう。回転バランスのため反対側のアームカムのネジは頭が厚くし重くなっています。
動作した時に線材同士が擦れているのも寿命を縮める原因になりますので、新しく組み込む際にはグリスを塗って下さい。摩擦が減って負担が減ります。
雑誌を見るとよく魚と一緒にロッドやリールを収めている写真があります。
プロが撮っていたりする写真は構図や光の方向も考えられていてとてもカッコイイのですが、時折リールが水没してる状態のがあります。
それって結構危ないなぁと思ってしまいます。
その人はそれでいいと思ってやってるのでしょうから余計なお世話なのですが、確実にリールへ少なからずダメージを与えてます。
最近のリールでも防水性が上がってきてますが、機械である以上水没はご法度なのです。
泥や砂なんかは最悪です。ヤスリ以上の硬さの粒子が含まれてますので中に入ってしまったら機関部に確実にキズがついてます。
カーディナルなんかは防水性が期待できる構造ではありませんので、そんなことになってしまったときにダメージをできるだけ少なくするため油脂類はしっかり付けておきたいところです。
カッコイイ写真を撮りたくて真似をすると思わぬトラブルを招くことになるかもしれません。
この事はベールスプリング折れと無関係ではない気がします。
魚と一緒に撮る際にはリールの下に石を置いたりして直接水や砂に触れないようにするなどの気配りをしたいものです。
先週は雪が降ったとは思えないほど今週は暖かい日が続いています。
歩道脇に盛られていた雪は殆ど融けてしまいました。
この陽気のお陰で河川は雪代で増水していることでしょう。
さて、写真はカーディナルのベールスプリングです。
治具の一部が損傷したので手直し中に記事を書いています。
前回納品した数が中途半端だったせいもあるかと思いますが(申し訳ないです)、お店から在庫が少なくなってきたとのことなので追加で製作してます。
個人的な興味で始めたものなんですが、それが誰か他の人様に使っていただけるとは有り難い事です。
これもハンドメイドで手巻きしてます。
チョー簡単な治具を使って一つ一つ巻いてます。
そのため縦方向の寸法には少しばらつき(コンマ数mm)が出ることもありますが、リールへはちゃんと組み込めて動作するようにはなっています。(直径はどれもほぼ同一です。カーディナルのベールスプリングの寸法は縦方向にはそこまでシビアではないのです。)
ハンドメイド~スタジオですから極力手作業でやります。
何個も続けてやると指が痛くなりますが・・・。
4月1日過ぎにはお店に並ぶようになってるはずです。
納品先は前回と同様、イーハトーヴ釣具店様になります。
今回は前回よりも多く納品しますので宜しくお願いします。
既に購入された方やこれから組み込んでみるという方へ。
カーディナルをセルフメンテされる方には基本かもしれませんが、組み込む際にはスプリング全体にグリスを塗って下さい。
ステンレス製のためサビには強くなっておりますが、スプリングは組み込む際に縦方向に圧縮されますので線材同士が擦れやすくなります。
グリスを塗ることにより摩擦が少なくなり動きがスムーズになり、応力が少なくなることによって寿命が長くなる効果が期待できます。
グリスは釣具店に並んでいるシマノやダイワのスプレーグリスが安価で手に入りやすくお勧めです。
最初はシャフトをアルミで製作してもらおうとあるところに依頼したのだけれど、最初のメールが返ってくるのに3日待たされたり、途中で返信すらこなくなるという素敵な対応をしていただいたので埒があかなくなり・・・。
(その間もブログでは自分のなのか知りませんがペ○のリールパーツを作ってるのがアップされ)
ハンドルとシャフトの構造を何回も見返して寸法を測って、シマノ規格のシャフトさえ手に入れば自分で取り付け加工は現物合わせで何とかなると判断。
偶然、某アフターメーカーのものがノブシャフトを部品売りしているのを発見し、早速注文。
1週間ほどでシャフトは入荷し、入手した新しいシャフトの寸法を確認してアブのハンドルへ取り付けできそうだということを確認。
元のシャフトはハンドルへカシメられてるのでそいつを取っ払い・・・。
(元に戻せなくなる加工なのでオススメしません。よって加工時写真は撮ってません。)
ハンドルの穴の直径をノブのものに合わせて拡げ、取り付けボルトがガタつかない様に軽合金のパイプを適当な長さに切りだしスペーサーを作製。
最後に見た目が不自然にならない様、それぞれをすり合わせ。
何とかなりそうと思ったものは実際何とかなるものです。
ノブを取り付けて本体にセットしてみると意外に違和感がないなと。
当然、滑らずしっかり摘まめてハンドリングは良好。
無駄に2BB入り。
ノブなんてブッシュで十分なんですがBBが1個100円しかしなかったのです。
この釣りの釣果にはまったく貢献しないBB。
釣果に影響する釣りがあるとしたら繊細なエリアフィッシングくらいじゃないかな。
BBはリールのコストを上げるための部品ですね。
BBはギアとドラグ周りだけで十分。ラインローラーもブッシュで十分。
交換後の重さは少し重くなるかなと思ってましたが、僅かに軽くなったもののほぼ同等でした。
週末はいよいよ解禁ですね。
準備はお済ですか?
今まで何度か取り上げたカーディナルのベールスプリングですが耐久試験の結果、実用十分の寿命が確認されました。
そして、イーハトーヴ釣具店様に納品させていただきました。24日に直接納品に伺ってきました。
以下、商品説明。
カーディナル用 ステンレス製ベールスプリング
アブ カーディナル用のベールスプリングになります。
バネ材としてステンレスを採用しており錆びにくくなっております。
純正と同等以上の耐久性を有し、水に濡れる機会が多い渓流でも安心してお使いいただけます。
価格 ¥300 + 税
スプリングは、ラインローラー側とアームカム側と2種類ありますので、台紙の商品名の部分の色を分けて判別しやすいようにしました。
ラインローラー側 青
アームカム側 赤
お求めの際にはお間違いにならない様、注意くださいませ。
これに
を付けようかと思います。
これでアワセの時にノブから指がすっぽ抜けるということが無くなります。
カスタムハンドルを買えば一番手っ取り速いですが、商品の機能と値段が釣り合っていないと感じられるという点と折りたたみができないものばかりなのが残念。
なるべくオリジナルのデザインを崩したくないのです。それに、やはり折りたたみ出来た方が便利でしょう。
となると純正を加工するということになりますね。
そのままではもちろん付かないので、ノブのシャフトを作り直す必要があります。
旋盤は持っていないのでこの部分は頼むことになりますが、シャフトの製作など30分あれば出来るでしょう。
これで滑ってガタガタのハンドルともおさらばです。
ノブも花梨やらの銘木のものもありますが、ノブはしっかり滑らず握れることが第一。
機能優先。
カーディナルはスピニングなのにベイト用ノブを取り付けようと思ったのは、ベイト用のが1g軽かったのとこちらの方が安かったから。あと、ヒネリっぽいデザインになっていること。
機能的かつコストパフォーマンスにおいてこれに敵うものはないでしょう。
要は、現状の中々滑り出さないドラグワッシャーの材質を摩擦抵抗の少ないものに変えてやれば良いと考えた。
摩擦抵抗が少ないある樹脂のワッシャーを製造会社に注文して取り寄せた。
組み込みで融通が利くように厚さ違いで2種類。
とにかく滑り出しやすいようにしてやって、止まらない様ならブレーキを掛けるようなものを追加すればいい。
最大ドラグ力は下がってしまうが実釣で重要なのは調整の利く実用ドラグ力なのである。
渓流での使用ラインは太めでも6lb程度(モノフィラの場合)だと思われる。
ラインを通し、ロッドに負荷をかけてみるとわかるが500gの負荷でもかなりロッドが曲がる。
バットの強いレボでも結構な負荷が掛かる。
実際に魚を掛けた時でもここまで曲がることはめったにない。
この事から、おおよそ設定が最大300~400gまでのドラグ負荷で滑らかに滑り出し調整が利くようにすればよい。
2kgのドラグ力なんて必要ないのだ。そんなに負荷を掛けたら渓流用ロッドは折れるんじゃないか。
ここで先日のペットボトルが活躍する。
これを重りにしてドラグの調子を見る。
容量が300mlなので最大で約300gの負荷になる。
これをラインの先に結んでドラグを滑らせるのだ。
取り寄せたワッシャー(以下Wワッシャーという)を早速組み込む。
組み合わせを何回か試して、純正1枚Wワッシャー3枚の4枚仕様とした。
次にロッドにセットして滑り出しを確認する。
負荷は200gちょっと。それでもこれ位曲がるのだ。
始めは300まで水を入れたがロッドがずいぶんと曲がってしまったため、この程度とした。
ラインはVEP5lb。
まずはしっかりと締めこんで滑らないようにしてボトルを釣り上げる。
ドラグノブを1ノッチ毎に緩めていく。
今までの純正ならばあるところで一気に、ジッーとなってボトルがそのまま落ちてしまう。
カチ、カチ、カチ。
ジッ、ジッ、ジッ。
ドラグが滑り出した。ボトルはゆっくり落ちていく。
さらに1~2ノッチずつ緩める。
ジジジ。
バネの音が少しずつ繋がっていく。ボトルの落ちるスピードも早くなる。
緩めていくと連続してジッーと滑るようになった。
今度は逆にボトルを下においてティップ近くまでラインを巻いてスプールを抑えて、ボトルを持ち上げる。
スプールを開放しボトルを落としながら今度はノッチを少しずつ締めていく。
ジッー が
ジジジ になり、
ジッ、ジッ、ジッ
となった。
純正から比べるとかなり滑り出しは向上したように感じられる。
実釣テストはまだなので実際の使い心地は分からないのだけれど今から楽しみだ。
まずはこの仕様で試してみてセッティングを詰めていこうと思っているが、さらに微調整が利くアイデアが幾つか浮かんできているのでそれも試してみたい。
なので、夏あたりにその6があります。
カーディナルは何回も復刻されてますが色を変えたりだとかサイレント仕様にしたりだとか、あまり実釣では関係ない部分にお金を掛けたりしています。
3万円以上するのにドラグ性能なんかは国内メーカーの1万どころか5千円クラスのリールにも勝てないのはいくら何でも淋しいと思います。
構造が違うので同レベルというのは難しいでしょうが、メーカーだからこそ改良できる部分というのがたくさん残っていると思うのです。
(メーカーならではの変更はXシリーズくらいではないでしょうか。)
でも、あまり大胆に仕様変更すると”カーディナル”ではなくなってしまうのかもしれませんが。
忘れた頃に改善計画の第4弾です。
前回からもちょこちょこと弄っておりました。
細かく更新していれば、その7くらいにはなったのですがこれから一気に行きます。
先日の記事のペットボトルの正体がこれから明らかに。
今までの経過はこちら ↓ から
サイドカバー裏のピンを細いものに交換し、純正の黒いワッシャーからフェルトに置き換えたというのが大まかに今までの流れ。
今までの結果からするとフェルトに交換すると滑り出しは改善されるものの耐久性が全く足りない。
手芸用のフェルトで作ったものなんかは3回の釣行で千切れてしまった。
シマノのフェルトワッシャーを加工したものはまだマシだったが2か月半(15釣行程度)しかもたなかった。
これはカーディナルのドラグの構造によるところが大きい。
通常のリールのドラグはスプールの中に収まっているが、カーディナルは薄いボディの中に入っている。
当然、口径の大きいワッシャーを収めることは不可能で実際2000番クラスの他のリールに比べればかなり小さい。
内径7mm外径12mmしかない。
これをフェルトでやろうとするのはかなり無理があったようだ。
スターンドラグを締めてワッシャーをに圧をかける。その状態でスプールが回るとワッシャーには圧縮と回転による外周方向へ広がろうとする力が加わる。
ワッシャーはドラグブッシュ(あの白いヤツ)に嵌っているだけで、広がる力に弱い。
使っている内に段々と広がってきて、遂には切れてしまう。
結論。
カーディナルのドラグワッシャーの材質にはフェルトのような繊維質のものは向かない。
圧縮に強く、千切れたりすることなく、油脂にも侵されない材質を新たに選定しなければならない。
ドラグの構造を考えてみます。
摩擦の話になるのだけれど、物質には静摩擦力と動摩擦力というのがある。
その法則として通常多くの物質の場合、
静摩擦力 > 動摩擦力
というのがあります。(細かいところはうろ覚えになってきてますが物理で習いましたよね。)
重たいダンボールなんかを移動させたい時に持ち上げるのはシンドイから押して移動させたことがあると思います。
最初はグッと押してもなかなか動きませんが力を加え続けると、ある時点でズ、ズッーと段ボールが動きだす。
動いてる最中に加えている力は動き出すまでに加えた力より小さいはずです。
この現象とリールのドラグは一緒だと私は思っています。
滑り出しの良いドラグというのは静摩擦力と動摩擦力の差が小さいということではないか。
私はリールの設計者ではないので推測の域を出ないところも多いですが、グリスを含ませたフェルトがそのような状態を作り出すのに都合が良いということ。
しかし、カーディナルでは繊維質のものにグリスを含ませて使うというやり方は問題がある。
摩擦の差を小さくする他の材料を選定しなければならない。
もう年末が近いですね。
昨日はクリスマスでした。
皆さんのところにはサンタさんは来ましたか?
私のところには残念ながら今年も来てくれませんでした。
煙突はないので入る時に困るのではないかと、ならば玄関の鍵を開けておこうかと思いましたがそれは防犯上いただけないのでバルコニーのところの窓の鍵を開けておきました。
ダメでした。
近所のチビッ子で手一杯だったのか。
いや、年がら年中どうやってあそこのヤマメを騙して釣ってやろうかと頭を捻ったり、リール改造してニヤけたり、そういう事ばかり考えてる邪で不純な奴には来てくれないのです。
いやらしい事を先日思いつきました。
どういうことを思いついたのかということは今後のブログ記事で明らかになっていきますが、ヒントはタイトルとこの記事のカテゴリー、それと上の写真。
私が釣りの時によく飲むスポーツドリンクであることは関係ないですが・・・。
容量300mlのボトルに約200まで水を入れている。
首のところに引っ掛けることが出来るように紐を付けた。
勘の良い人なら分かるでしょうか。
カーディナル関連の記事を検索して訪れる方が結構いるようです。
根強い人気があるのでしょうけど少なからず同じような問題で悩まされている方が居るのでしょう。
まったく困ったリールです。
でもね、こいつがカワイイのです。
やっぱりカーディナルを使って釣りがしたいのです。
出来ればなるべく快適に。
前々から不満に思っていた滑り出しが悪いドラグも部品交換や加工によってノーマルからかなり改善することが出来てきている。
これは別の機会のネタにしましょう。
それで今回の話。
ノブである。
魚がバイトしたらアワセるでしょう、当然。
フックを確実に貫通させたくて強めにアワセることを意識しているのだけれど、肝心なその時に指からノブが滑ってしまうことがある。
そういうことが年に何回かある。
アワセの力が不十分でフックが貫通せず、アワセ直後にバラシてしまったことも少なからずある。
幸いながら今までそのような時に良いサイズではなかったから良かったものの(実際その時はくやしい)、尺上のヤマメを(残念ながら中々掛からない!)そんな事で逃がしてしまうのは許せないのだ。
獲れたかもしれない良型を!
デザインは悪くないと思うのです。ヒネリもカシメタイプも。
カーディナルの全体のデザインにはマッチしていると思う。
でも、性能という点では、今一つという感じがしてしまう。
滑るのが嫌で表面にゴムでコーティングしたこともある。
確かに滑りづらくなったがやっつけ仕事だったので見た目があまりよろしくない。
3回くらい釣りに行くと剥がれはじめる。
これじゃダメ。
やっぱり、それなりのものに変えないと。
ノブを交換しよう。
交換するためにはハンドルのノブ軸も加工しないといけない。
来年はボディの色を塗り変えたいと思っているからそれに合わせよう。
リール全体を見た時にスパルタンな印象を受けるように仕上げたい。
カーディナルは現在のリールに比べると、どうしてもライントラブルが多い面がある。
厄介なのがベール周りに絡んでくるものだ。
S社のリールを本流では使っているのだが、ベール周りに絡んでトラブルを起こしたことは殆ど経験が無い。
ところがカーディナルだと頻繁ではないものの、ちょっと気になる頻度で起きるのだ。
上の写真を見てください。
アームカムとベールワイヤーの繋ぎ部分と言えばいいのか。
カムとワイヤーはねじ込みによって固定されるのだが、この締め込み具合によってベール返りのスムーズさに大きく影響する。
私のカーディナルの場合上の写真の様にねじ込み部分が僅かに隙間ができる状態がベストなのだが、この隙間がちょうど4lb・5lbラインが挟まってしまう絶妙な大きさなのだ。
あと少し狭ければ挟まることは無いと思うのだがと前々から気になっていた。
カーディナル使いなら同じ症状で悩んでいる人がいるに違いない。
(写真を見て、あー!となった人がいるはず)
なるべく簡単な方法で解決したいと思って考え付いたのがこれ。
熱収縮チューブを短く切って塞いでしまう。
加工に3分も掛からない。
2枚目の写真を見てもらえば分かると思うが、チューブの表面にラインの跡がある。
チューブ表面にテンションが掛かった事があるということ。
でも、それは一瞬だけで絡むことなくすぐ外れる。
これをしてからカム周りに絡むということは無くなった。
加工も簡単で効果も大きいのでオススメであります。
自作バネはまだ折れません。
最近はペースが落ちてきてるけどちゃんと継続中です。
さぁ~、組み込みましたよ。
組み込み自体は簡単。(この前はミスったけど)
なんら問題なく純正スプリングと交換して元通りに組み上げて完了。
動くかな~・・・とベールを起こしてハンドルを回す。
カタン!
おぉ~!! ちゃんと動くじゃないか。
続けて何回か繰り返してみるが動作不良は無し。
予想していたことだが、純正よりも線径が細いものを使用しているのでバネ力は低い。
純正だとカチャン! というのが自作品だと カタン という感じだ。
リターン時の衝撃も少なくなっている。
それはいいけど、片方だけでの動作は無理の様な気がする。
取り敢えず500回まではと大体1日分のキャスト数はやってみたが、まだまだイケそうである。
毎日少しずつやって折れるまで試してみることにする。
左右どちらかが折れたら1セット終了として。
3セット有るからしばらく掛かりそうだ。
次は製作編だ。
純正スプリングの線径をノギスで測ってみると0.6mmらしい。
引き出しの中をゴソゴソしてみるが手持ちのステンレスバネ線は0.5mm,0.8mm,1.0mmしかなかったので一番近い0.5mmのもので製作してみることにした。
製作方法はシンプルだ。
適当な軸線にバネ線を巻き付けていくだけ。
工具はプライヤーと己の ”手” のみ。
手元に転がっている精密ドライバーに巻き付けてみた。
上の1枚目の写真がそれだ。
巻き付けるときに指に食い込んでくるので痛くなるがコイルスプリング状にはなった。
1回目でこれだけ整形できれば、あとは微調整すれば何とかなりそうである。
バネ直径が純正より少し小さくなったので次は軸線を太くしてみる。
で、2回目は軸線を太くしたら狙いよりも大きくなってしまった。
(今度は巻き付け易い様に一工夫した)
どうやら中間くらいが良いようだ。
巻き数が5と少ないが、これでどれ位のスプリングバックがあるのかも大体分かった。
最後まで加工してみたがL字ポイントを曲げるのが一番面倒だ。
3回目で大体狙い通りの形になった。
巻き数も6と純正と同じだ。
直径も長さも純正とほぼ同じだ。
1個できれば、こっちのもんである。
応用して反対側を巻くのは難しくない。
合計3セット製作した。
問題は、ちゃんと動作するか・耐久性はどれくらいなのかだね。
タイトル通りであります。
こんなことやる人はあんまりいないでしょ。
この前、知り合いの方のカーディナルをOHした時に誤ってベールスプリングを曲げてしまいました。
(ちゃんと新品で組み直しました)
カーディナルは何度も復刻され根強い人気のあるリールですが、いつかは部品供給が切れます。
この先10年近くは大丈夫かと思いますが必ずその時はやってくるわけで。
手に入らなくなると困るのがベールスプリング。
各自の使用頻度により折れるまでの期間が違うと思うのですが、私の場合1シーズンで1セット2本折れます。
つまり、左右1本ずつ折れています。
(当然、2本が同時期に折れるわけではない。)
これはおそらく世間一般よりも早いペースだと思われます。
この事から、純正スプリングの寿命を計算してみると・・・
釣りを本格的に実際にするのは4月~9月までの6か月間
週2回で1か月あたり8回釣りに行くとする。
1日の釣行時間を仮に8時間とする。
その内、移動時間等を除いた実質の釣行時間を5時間と仮定。
渓流ルアーはキャスト数の多い釣りであるから1分間に2回~3回はキャストしているはず。
6 × 8 × 5 × 60 × 2 (~3) = 28800 (~43200)
こんな感じになる。(久しぶりにシャープのポケコンが活躍した!)
おおよそ29000回~43000回で純正スプリングは折れるという予想。
もちろん実際は多少前後しているだろうが大きくは外れていないと思う。
設計当時のアブはベールの耐久回数の規格は25000~40000辺り(それか37500・・・欧米ではクォーターで規格数を前後させたがる)に設定していたんじゃないだろうか。
当時の日本メーカーの規格は2000~3000回程度だったらしいから、その頃の日本メーカーがいかに釣りを知らなかったということと実釣主義のアブの凄さが分かる
10倍以上の耐久性、アブは偉大だった。
↑を企んでおります。
今現在、渓流では33を主に使っているのだがこいつのリペイントをしようかと思っている。
今すぐじゃないけど、来シーズンはオリカラ33でやってみたいのだ。
知り合いの人達にもカーディナルを使っている人がいて・・・。
というかいっぱい居る。
OさんとかKさんとか、TさんとかMさんとか・・・。
その人達のタックルが並ぶとメーカーの回し者じゃないのかと疑ってしまいそうだ。 (笑)
(私のロッドだけは皆さんとは違うけど)
カーディナルファミリーばかりだ。
やっぱりみんなと同じじゃちょっとつまらないわけです。
私が。
かといって慣れ親しんだこのリール以外を使うのは今のところ考えられないし。
となれば色でも変えて差別化図ろうかなと。
レボリューションがクリアのワインレッドなので深緑の33では見た目のマッチングに納得いかないところもあった。(かといって赤系には塗らない。3Rと被る。)
なので33の色を塗り替えてしまおうかと。
となると手間はかかるけど2液のウレタン塗装だね。
右手の薬指の関節部分。
ここが肉が厚くなってタコみたいなっている。
シーズン終わりには必ず此処がこうなる。
オフシーズンから春先にはいくらか元に戻っているのだが、もはや完全には戻らない。
シーズンが進むにつれてこうなる。
どうしてこうなるのかというと犯人はカーディナルなんだな。
キャスティングした後にロッドをピタッと抑えようとするでしょ。
ぶらぶらしたまんまではサミングがしにくいし弾道が乱れる。
だからロッドを止める。
すると、この部分にロッドの勢いとリールの重みが一気に乗っかってくる。
キャストを始めるときは加速度的だけど、終わる時は衝撃的に負荷が掛かる。
だから薬指のリールに触れる部分がこうなってしまう。
リールの方はというとやっぱり擦れて塗装が多少剥げてきている。
カーディナルの塗装は結構強いからこの程度で収まっているけど、今後何年も使えばもっとアルミの地肌が見えてくるでしょう。
カーディナルの脚の断面が太いというか何とも言えない形状になっているのも原因だ。
シマノやダイワのリールはお利口さんでこの部分が指に沿うように広げてある。
両者のリールを使って指がこうなってしまったらクレームになりそうなものだ。
でも、カーディナルである。
あはは~、キャストのし過ぎだな~。
と軽く笑って済ませてしまう。
こんなリール他にはない。
先日の釣行でカーディナルのドラグワッシャーがぶっ飛びましたので修理です。
全く困ったやつです。
今度は対策品を取り寄せました。
天下のシマノの純正部品。Webで展開図を色々と覗いてみて、これだ!というのがソアレのワッシャーでした。(色々なリールの展開図を見てると面白いですね。構造の違いが比べ見られるのがいいです。)
御値段も良心的。1枚50円でした。それを4枚発注。
これを内径7外径12に切り抜き、ドラググリスへ1日漬け込み。
それを今までのアブ純正と組み替えます。
ベアリーからフェルトへ。
構造が簡単なのでちょちょっとばらして入れ替えます。
ドラグセットを組む時、少しきつくなりました。今までよりもワッシャーが厚くなったためでしょう。
さて、どうなったか。
むむっ、まだドラグノブを締めこんでないのに既に少しテンションが掛かっているぞ。
厚みの違いの影響が結構あるようです。
数クリックでいつも釣りしてる時のテンションになってしまいますが、さすがに今までとはフィーリングが違います。ぬるぬる感がアップしました。
よしよし。
でも、最初からテンションが掛かっているのは許せん!
一旦、取り外してフェルトを万力で潰してやります。
これで幾らか薄くなってゆるくなりました。
残りの2枚は予め薄くしといてから加工して使うことにしましょう。
前回の釣行でカーディナルのドラグが途中ズルズルになってしまったので帰ってから中を見てみました。
2枚あるドラグワッシャーの1枚が千切れてぶっ飛んでおりました。
フェルトで自作したものなのですが、そこら辺で売っている汎用品ではダメということですね。
いや~、楽しませてくれる。
何とかしてやるぜ!と燃えてきます。
盛り上がってまいりました。
対策用の材料は既に手配済み。来週には届くはず。
それまでは純正に戻して使うことにしましょう。
先日、そろそろシーズン初めと思ってカーディナルをオーバーホールしました。
そして、ちょこちょこと気になる部分に手を入れたり。
スプール軽量化の続き。
バルサで作ってみました。
凄いですな。
アンダー 0.7g
(装着する際に内側を削って微調整したのでここからさらに0.1g軽くなりました。 0.6gに!)
強度は期待できませんね。表面をセルロースで固めて、念のため薄ーくエポキシ塗りましたが。
それで、今までの下巻していたスプールからどれだけ軽くなったのかというと・・・
5.22g の軽量化できました。
思ったより軽くなりました。下巻のラインって意外と重量が有りますね。
只、アーバーの強度はやっぱり足りなくて、ラインを一回巻いてみたら1mm以上潰れてしまったので、
補強のため厚紙を巻いて対応。
穴あけしているのでライン残量が確認できるのはイイですね。
これらの軽量化はリールの頭部分にしているので、手元に重心が寄ってくることになり今までよりもキャストがしやすくなるはず!
5g以上も軽くなれば十分体感できるでしょう。
スプールはこの位にしてカーディナル本体のオーバーホールを。
構造が簡単なので、すぐにバラバラに出来るのが良いところ。
ユーザーを信頼して、部品点数を少なく構造を簡単にして手入れをし易くして長く使ってもらおうという思想が感じられる。
こういうの好きです。
こんなリールは現代では考えられません。
(当時ではリール程度の商品に複雑な加工は出来なかったのかもしれませんけど。コストが合いませんよね。
でも、削りだしもしているローターカップや極太のベールワイヤ、ステンレスウォームギアは作るの大変だろうな。)
このカーディナルは後ろ巻き対策としてシャフトを後退させているのだけれど、それだけをやるとスプールがその分後退してナットやピニオンを干渉しちゃうのです。
巻いてるとスプールが下がった時にシャコシャコと・・・。
今まではその状態だったので、砥石でナットとピニオンを薄く短く削った。
0.5mm程削ってみたけれど、まだ僅かに干渉している。
手間の掛かるヤツめ。
他にはドラグワッシャーも自作して組み込んでみたりして無事に終了。
これで今年も活躍してくれるでしょう。
先日、お伝えしたカーディナルのドラグ改善について。
サイドプレート裏のサウンドピンを細くすることにより抵抗を少なくして滑り出しを軽くする狙いのものでした。ちょうど良いタイミングで実釣テストが出来ました。
場所は管理釣り場だったのですが、寒い時期で渋い状況でしたがなんとか数匹のトラウト達に実験に付き合ってもらいました。
内1匹は尾びれ付近にスレで掛かってしまいましたが、それでもドラグはダッシュに合わせて滑り出していき安心してやり取りできました。
以前より滑り出しが軽くなっているのがはっきりと分かります。
昨年巻いた劣化しているであろうナイロンラインでしたが、50クラスが掛かっても問題なかったので普段ヤマメやイワナを相手にする分には十分でしょう。
只、感触としてはまだもう少し滑らかに出来ると感じたのでこれからも色々と試していこうかと思います。
バネ線の太さは今回は0.5mmでしたが、0.4~0.45mm辺りが快適なのではないかと読んでいます。
渓流での相棒のリール、カーディナル。
武骨なデザインでいつもしっかり仕事をこなしつつ、時々ベールスプリングが折れたりして困らせてくれるカワイイ奴。
このリールの気に喰わないというか、もう少し良くなってほしい事にドラグの滑り出しがある。
もうすこし低負荷で滑らかに滑り出してほしい。
今までもそんな記事を何回か書いてきたので詳しくは割愛します。
それで今回は、サイドプレート裏についているドラグ音出しピンの負荷を減らして滑り出しを軽くしてみる。
サイドプレートを外して確認してみると、ピンは穴に刺さっているだけでプライヤーで軽く引っ張るだけで抜くことが出来る。
直径を計ってみると、0.6mmである。
代わりになるものがちょうど(?)机の引き出しにありました。
0.5mmのステンバネ線を元の穴に差し込み、接着剤で固定して余計な長さ分をカットする。
ピンの傾きを調整してサイドプレートをリールに組み込む。
手で回してみる。
ちゃんとピンの弾く音がする。当然だが音が以前と違う。
肝心の滑り出しはどうか?
スペアのカーディナルと回し比べると、ピンを弾く抵抗が軽くなっている。
なんとなくではなく、ちゃんと差が感じられる。
まだ実釣で確認できたわけじゃないけど、改良は成功だと言えるかな。
よ~し、次はワッシャーだ。
これはなんでしょう?
これをこうして・・・
グリグリしたり、紅茶を飲んだり・・・、またグリグリして。
すると・・・。
正解は、カーディナルのスプールを穴あけして軽量化するための下書きテンプレートでした。
穴あけは下側のみです。上側までやると美観を損ねるので、普段見えない下側に1.5mmと3mmの穴を開けれるだけ。
それで、どれだけ軽くなったのかというと・・・。
なんと! 驚きの1.63g。
見た目と作業時間の割に報われない値ですね。プラスチックですから高が知れているでしょうけど。
でも、ノーマルって21gもあるんですね。
僅かばかりの慣性の低下がドラグの滑り出しに貢献してくれるはずなのだけれど、これは体感できないレベルだぞ。次に作ろうかと思っている下巻を不要にするスプールリングと合わせても3g位の軽量化しかできないかもしれない。
やっぱりドラグの滑り出しの向上には、ドラグシステムそのものを弄るしか手はなさそうだ。
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なにやらカーディナル3,33シリーズに新しいのが追加されるみたいですね。
33X、33のハイギアバージョンだそうです。
カーディナルは3年位のペースで復刻やら新モデルを追加してる気がします。
知ってる方は少ないかもしれませんが最近のカーディナルは実質は日本製のはずです。
(興味のある方は調べてください。)
刻印は Made in SWEDEN ですから最終組み立てはアブでやってるのでしょう。
5.9のハイギアはちょっとやりすぎのような気も。ただでさえトルクの少ないウォームギアなのに。
ダウンでディープダイバーとかスピナーはしんどいんじゃないかな。
だから、いくらかでも軽くするために4のハンドルに換えてるんでしょうね。
ノーマルの5.1より少し速い5.4とか5.5辺りが使いやすいんじゃないかなぁと思いますが(だとしたらドライブ関係を購入したいな)、限定モデルですからこういう思いきった仕様でも良いのかもしれません。
個人的には以前販売された3Xの方が落ち着いた色使いで好きですね。
高級リールと廉価版リールのスプールの違いとはその重さだ。
ドラグのベアリングの有無とかワッシャーの違いもあるけど高級リールのスプールはとても軽く作られている。
写真はサクラマスに使っている07ステラのスプールを内側から撮ったものだ。
スカートの部分が薄くなっているのが分かる。
スカート部分は剛性があまり要求されないのでこの部分を薄くして軽量化を計っているのだ。
指で弾いてもキンキンと薄くなっている感触があるし、実際これが軽量化に一番貢献しているはずだ。
穴あき加工は見た目のアクセントだろうけど。
軽いということは慣性が小さい訳だから止まっている状態からスプールが回転するときに少ない力で済むということだ。
例えば、バレーボールとボーリングのボール。同じような大きさだが重さが大きく違う。
止まっている状態から指で押して転がそうとする場合、どちらが簡単で少ない力で済むかは明らか。
これと同じようなことがドラグの滑り出しの滑らかさにも言えると考えたのだ。
当然、軽いスプールの方が滑り出しやすいだろうし、ラインテンションの変化にも追随しやすいはず。
高級リールのドラグの優秀さは軽いスプールが少なからず貢献しているのは確かだろう。
ということはスプールを軽量化すればドラグ性能の向上が見込めるはずだ。
カーディナルのスプールを軽量化する。
手っ取り早いのは穴を開けて肉抜きすることだろうか。
剛性が必要なく、微々たるものだが慣性モーメントの低下を狙える外周部に近いところを重点的に。
それと下巻に巻いてあるラインを無くして、代わりに軽量なスプールアーバーを自作して取り付けることを考えている。
おそらく両方合わせても現状から軽量化できるのは10gもいかないだろうし、これによる効果は少ないものだろうけどやらないよりは良いはずだ。
無駄になる試行錯誤というものは無いと思うから。
以前にカーディナルのドラグ性能にイマイチ満足できていないことを記事にした。
その時はドラグワッシャーや音出しピンを改造して何とかしてみようという考えだった。
つまり、ドラグ機構に手を加えて性能向上を狙うものだ。
これは、結構誰でも考えることだと思う。
ドラグの滑り出しを滑らかにするのが目的だから、ドラグそのものに手を加えるのが妥当だし、その効果を狙うのに最も効果的な手段だと思う。
もちろんドラグ機構に手を加えるつもりだけれど、ドラグがラインを送り出すための機構ということを考えると違ったアプローチもあるのではないかと考えた。
ドラグが滑るということは、すなわちスプールが回転するということだ。
つまり、カーディナルのスプールにも手を加えてドラグ性能向上を狙う。
これは、何か他にアイデアはないかと考えていたところ、素晴らしい性能の高いリールと廉価版のリールのドラグ性能の違いはどこから来るのかと考えてみたところから浮かんできた。
ステラやイグジストの高いリールのスプールにはベアリングが入っていて、安いのには入っていない?
ワッシャーの数や素材が違うから?
もちろん、それらの構造的違いも大きいと思う。
しかし、高級リールと廉価版のリールのスプールにはまだ異なるところが有るのだ。
渓流で普段使うリールはカーディナルと決めている。
サミングが大変し易く、ウォームギアはとても滑らかでありつつ適度な巻き抵抗があり、ルアーが泳いでいる感覚が掴めてそれが好都合だ。
お気に入りで予備と部品取り用とで3と33を合計4台も持っている。
ベール周りにラインが絡んでしまうことが有るけれど、そんなことは短所ではない。
それはサミングがうまく出来なかっただけだ。
このリールは渓流ルアーフィッシングにおける必要な技術を釣り人に要求してくる。
だが、個人的に気になる部分もある。
それはドラグの滑り出しだ。
カーディナルのドラグは設定値になるといきなり、ジッー!と滑り出しドッカンターボ(ちょっと懐かしいですね)のような効き具合なのだ。
最近の国産リールは低負荷でも、細かくチキチキチキとスプールを回転させ大変滑らかだ。
どちらがラインに優しいかは明らかだ。
だから保険の意味も込めて5lbという少し太めのラインをいつも使っているのだ。
国産並みとはいかないまでも、もう少し改善できないだろうか。
通常のスピニングリールとは違ってカーディナルはインスプールなのでドラグがボディ本体の中にある。しかもドラグダイアルからの力を斜めにドラグワッシャーを押す構造になっている。
通常のリール比べてとこの構造の違いは大きく不利である。
しかし、ドラグの構造を変えることは出来ない。
なので他の方法でドラグの滑り出しを向上させる方法を考えてみる。
先ず思いついたのがドラグワッシャーの材質変更。
純正は何やら堅めのゴム板(ベアリー?)みたいなものである。それにグリスが塗られて金属ワッシャーと挟まっているのだが、ドラグワッシャーの表面をみるとこれではグリスによって金属ワッシャーにべったり張り付いてしまい低負荷で滑り出しにくくなっているのではないだろうか。
これをフェルトか他の素材に置き換えてみる。これなら自作も容易だろうし、フェルト以外にも思いついた材料があるのだ。
あとがサイドカバー裏にある音を出す役割のピンを加工もしくは、これを細くする。
ドラグをフリーにしてスプールを手で回すとチキチキとピンを弾く抵抗が伝わってくるが、サイドカバーを外して再度回してみるとピンの抵抗の有無を感じることが出来る。
これが結構引っかかる感じでドラグの滑り出しに影響を与えていることは確かだ。
いっそのこと取ってしまうのが良いかもしれないがそれでは音が出なくなってしまうので、これを例えば細くすることによって抵抗を少なくすることを考えている。
すぐに思いついたのはこれ位で、まだ手を付けたわけじゃない。
これから少しずつやっていこうと思っている。
進展がありましたらまた紹介させていただきます。
トラウト用のリールとして有名なカーディナル3,33系ですが、ずっと前のオリジナルと呼ばれるモデルには分解整備のための専用レンチが付属していました。
ラインローラーに特殊なネジが使われているため、これを外すためだったのですがこの頃のメーカーの良心が感じられますね。
私が使っているのは復刻モデルなので残念なことに付いてきませんでした。
無いなら作ってしまえ!
オーバーホールするためにずっと前に、こんなものを作りました。
カーディナルのラインローラーネジ用の専用ドライバー。
百均で適当なマイナスドライバーを探し、先端をネジに嵌るようにダイヤモンドヤスリで削って作りました。
先端部分は コ の字状になるように溝を作ります。
これであの変なラインローラーのネジも外せるようになります。
写真の様にネジにピッタリです。
釣りに行く時もベストのポケットに入れてあります。
バネが骨折した時に登場するわけです。今まで3回ほど現場で活躍してくれました。
こいつのおかげで残念な思いをしなくても済むようになります。
最近、またカーディナル3が復刻してましたね。
ノブがプラスチックからウッドに変わってましたけど、そういうことより以前の様に専用レンチを付属してくれた方がユーザーは嬉しいと思うのですが・・・。
昨シーズン渓流で活躍してくれたカーディナル33を先日、オーバーホールしました。部品を全部ばらして洗浄しましたがそれなりに汚れていたけれど状態は悪くありませんでした。ベアリングはゴロつきが気になってきましたので交換しました。組み上げてハンドルを回してみると滑らかに作動します。ベアリングは1個しか入っていませんがハンドルの自重だけでスプールが上下します。
今シーズンもコイツに働いてもらいます。
渓流ルアー用として人気があるカーディナルですのでアフターパーツもいくつか出ています。私もアルミスプールを一つ、昨シーズン購入し使用してみました。写真左がアルミスプールで右が純正のプラスプールです。
アルミスプールはシャロータイプのもので下巻せずに使えるので便利です。
なので購入して使ってみたわけですが初めて使ってみた時は、「おやっ!?」と感じることがありました。キャストしたルアーがいつもとは違うところに飛んでいきました。なんでだろ?と思って続けてみたところ、どうやらロッドを振った感じがいつもと違うようです。キャストした直後にロッドを止めるタイミングが少し遅れていました。
どうしてだろうと考えてみるとたぶんアルミスプールに交換したことによって慣性が変化したことではないかと思います。純正プラスプールに比べるとアルミスプールは重いです。ですので若干とはいえ大きくなった慣性と今まで覚えていたタイミングがずれてしまったのでしょう。リール自体の重心も前寄りになっています。
しばらくすると慣れてきたのですが結局、プラスプールに戻して普段は使っていました。アルミスプールはサブとなりました。
カーディナルにはプラスプールの方が合っている気がします。アルミに交換しますと重心が前寄りになるので振った時に重く感じてしまいます。おそらくプラスプール仕様で最初は設計してバランスも取られていたのでしょう。
純正のプラスプールでも機能的には問題ありませんが最初は下巻きを多くしなければなりません。個人的にはプラのシャロースプールがあればいいのにと思っています。
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