Tackle Funny Story
使っている釣り具についての小話
24年も、あと2週間ほどになりました。
あっという間に年末、そして年明けですね。
釣りに使う道具は色々あります。渓流シーズンが終わったタイミングで、掃除や洗濯をする人も多い事と思います。
代表的なのは、ウェーダーやシューズをいつも以上にしっかり洗ったり、ベストを洗濯するとかでしょうか。
身に着けるアパレル関係は汚れがあると目立つので優先的にやるものですが、意外と意識が向かないのがロッド。
殆どノーメンテという人も多いのでは。
泥水や砂が付いたり、常に握っているせいで手垢や脂、どうしても汚れで覆われてしまいます。
1シーズン、主に使ったロッドですが、フォアコルクとリアグリップが黒っぽくくすんで汚れが染みついているのが分かります。
これを、手軽な方法で目立たなくなるようメンテします。
これらの汚れは主に手垢と脂なので、溶剤に溶けます。
アルコールやシンナーです。
今回はシンナーで、JKワイパーやキッチンペーパーの切れ端に染み込ませて、表面を擦るだけ。
力は要りません。コシコシする程度で十分。
ブランクやリールシートに溶剤が付かないように注意。
モノによっては塗装が溶けます。
すると、前後で明らかに分かる程度にコルクの色が明るくなり汚れが落とすことが出来ました。もっと綺麗にしたいなら、軽く研磨するのもいい。
手軽にこれなら10分も掛からず終わります。
ですが、頻繁にやるのはお勧めしません。
このやり方は、本来コルクが持っている油分も落とすことになるので、やり過ぎると痩せてきたり形が崩れることもあります。
私の場合は、シーズン後シーズン入り前に1回、シーズン途中1回の2回しています。
合わせて、ガイドの汚れも落とし、ブランクの傷等のチェックもします。
これで、次シーズンも気持ちよく使うことが出来ます。
9月下旬の岩手では雨の影響で増水のところが多く、釣りにくい河川が多かったです。そんなタイミングで、沿岸のとある水系に出かけていたところ、朝から色々と周って中小型の釣果はあるものの、心躍るサイズとの出会いは無く、午後も過ぎ次の河川が最後と決めて向かった先も増水と若干の白濁り。
細かい砂がある河川なので濁りは仕方ないとしても、普段ならば見送る水量。
川辺に降りてみると、何とか釣りになりそうで安心したものの、午前までの釣りをしても釣果は変わらないと思い、視界の悪くなった濁りもある状況では、視覚よりも振動、ミノーよりもスピナーなのでは?とピンチヒッターになってもらいたくてチョイスしてみました。
結果、一応ミノーでも釣れたものの、スピナーのヒット数には遠く及ばず、2時間程度で20以上のヒットを得ることが出来ました。
タフコンディションで威力をまざまざと見せつけられました。短い時間でしたが、使っていくうちに気付きもあり、引き方によって魚の乗りも違ってくることが分かりました。
色んなルアーが有りますが、改めて使ってみて、それぞれに奥深さがあり感心します。
当日使ったのは、主にスミスのAR-Sでしたが、スピナーと言えば舶来品が主なところ。中でも、スピナーと言ったらメップスは外せない。
自称、ロゴにもある通りスピナー世界一を謳っていていて、自称世界一は色々ありますが何の役にも立たないギネス珍記録みたいなのとは違います。
メップスには、世界中の釣り人に結果をもたらしてきた実績があります。
ルアーのページを除くと、流石は専門メーカーと言える品ぞろえに驚きます。
シンカーとブレードデザインの組み合わせで、殆どの状況に対応可能なのではないかと思えるほどのラインナップ。
面白いのは、各モデル毎に水中動画があるんです。
メップス曰く、スピナーの肝はブレードの音だ!回転や輝きだけじゃねぇ
と説明が有ります。
ヴヴヴヴぅーッと、ちゃんと音も録音されている。
メップスの拘りと面白さはそれだけでなく、リスの毛皮、買い取るよーと募集しているところ。なんでも、フックに巻き付ける羽毛や毛を沢山試した結果、最適だったのがリスの尻尾の毛なんだそう。
今の時代、毛皮集めてます!なんて言ったら、環境保護団体に怒られそうなものだけど、世界一のメーカーの譲れない拘りなのでしょう。
それと、メップスの会社の歴史も熱く語られていて一読の価値ありです。
スピナーに惚れ込んだ男の情熱を面白く知ることが出来ます。
代表的なアグリアを持っています。使いやすくなるように、一工夫加えてますが、
これぞベーシックといった仕上がり。
ブレードの材質は、真鍮が一般的ですがメップスには鉄やアルミで出来たモデルもあって、こういうところにも拘りを感じます。
他には、AR-Sとか。AR-Sは、現状魚を寄せる能力においては、コレに勝るルアーはそうは無いんじゃないかと、ルアーというより漁具といった感じ。
パンサーは、クロスからダウンで使いやすく、夏場の渇水時にロッドを高くホールドして表層を引くとエサの様に魚が反応したりします。ニジマスに効果的。
ブレットンは、抵抗と振動を強く感じ、魚を寄せる力が強い。抵抗が大きいせいか、糸もよく拠れます。
セルタは使いやすく、ブレードの回転良好、スピナーならば持っておきたい品。
スピナーには、シングル2本掛けで使うことが多いですね。ツインテールシステムです。ロングセラー商品ばかりだからか、スピナーは純正ではトレブルが標準が製品が多い。シングルの方がシャフトが回転しにくくなって、多少は糸ヨレ軽減効果があるので交換がお勧めです。
スピナーの困った点は糸ヨレ。この問題を解決しようと、シンカーを上の様に独立させたアイディアがあり、そういった製品もあります。
元ネタは、たぶんアメリカのオールドスピナー、フォワードシンカーのものですね。
こうすれば、確かに糸は拠れません。じゃあ、これで万事解決!なのかというと、そう単純じゃないんですよね。
シャフトが2本になったりしてシンカーが下に大きく張り出すと、着水とフォールで糸絡みが気になる頻度で起きる事。
張り出したシンカーに魚がアタックしてくることがあり、手元に大きくアタリが来るのにフッキングしない事も。
前面からの抵抗が増えるため、ダウンでは浮き上がりやすくなる。
それと、個人的に気になったのは、この形にすると手元に伝わってくる振動が弱くなっている気がする。特にワイヤーとシンカーが完全一体に固定されているものは、その傾向が強まるような…。実際、ちょっと集魚力が落ちている気がする。
AR-Sのシンカーは、シンカーの形状が偏芯していていますが、ワイヤーには固定されておらずフリーに動きます。固定してしまった方が糸ヨレは少なくなるのは確かなはずなのに、そうはしていない。
製造コストの問題なのかもしれないけど、振動・音を殺さないためなのではないかと。
メップスの拘り・主張を証明しているのかもしれませんね。
梅雨も終わり、連日厳しい暑さが続くようになりました。
先日の大雨からの増水は収まりつつありますが、すぐに高水温・渇水が問題になりそう。
昨晩、19時過ぎに通り雨がありましたが、直後アスファルトからはもうもうと湯気が上がっていました。相当な熱を蓄えていたことが分かります。
普段、陽が落ちても、なかなか気温が下がらないわけです。
8月は暑さとの戦いになりそう。
33君がナイロン糸ヨレご機嫌斜めの状態が続いているので、PEを使う機会が増えているのですが、リーダーの結び変えの時にルアーはどうしてます?
ちょっとした作業の時には、口に咥えたまま作業してしまうことが多かったのですが、針先が口周りにフラフラしてるのはやっぱり危ないかなと、いつかやらかすと思い、こんな風にしてみました。
左胸ポケットに安全ピンを通してマグネットリリーサーの片割れをぶら下げる。
こんな風に、一時的にルアーをくっ付けておく。磁石なので、取り外しもスムーズ。
保持力も十分。
セリアで見つけました。
右胸のピニオンリールには、ラインカッターと共に真鍮の細いパイプを。
これ、ホイッスルではなくて、ねじ込みで中にチタンの針が入ってます。
上手く出来ていて、上下を入れ変えてネジでパイプに固定できるようになっています。爪楊枝らしいのですが、もしゃっとなったラインを解くのに重宝します。
そのまま使ってますが、先端を若干くの字に曲げると更に使いやすくなると思います。なかなかの尖り具合なので体に刺さることのないように注意。
こちらは南米の密林から収穫しました。
GW中は夏日で暑さを感じる日もありました。そんな日、近所を歩いていた小学生は半袖短パンの子がチラホラ。4月末でこんな日があるとは、真夏はどうなってしまうのか。
来週になれば、最低気温が10℃以上で安定しそうなので、ゲーターでなんとかなりそう。
運よく見つけた有望そうなブランクを使って組んでいた今シーズンのロッドが仕上がりました。ロッドを組むのが、毎シーズンのルーティンになってきました。
Espada410UML
バスブランクベースで、ULのティップにMLを感じさせるバット。1ピースなので、曲がりもスムーズで違和感は有りません。
毎度変わり映えしないグリップデザインですが、一応理由もちゃんとあって、6ftクラスまではEspada(短剣)というシリーズにしていて共通性を持たせるとともに、持ち替えた時にフィーリングを同じにするためです。
重量は、狙っていた65gに収めることが出来ました。
5ft前後で、65gとなると結構軽い部類になります。パームスなんかは軽いですが、メーカー市販品で、70g以下となるとあまり見かけません。
市販品は、見栄えを良くするためにコスメに手間かけてますが、余計なモノを省いたロッドを一度振ってみると、その軽快さをはっきりと感じることが出来ます。
バットガイドは、拘りのYSG。口径と高さのバランスに優れ、見た目も美しい(個人的主観)。構成は、
Y12 Y8 KL-L5.5 KT5 4 4 KG4 (全てSic)
12から始まるガイド構成が、ロッドの軽量化に貢献しています。ガイド重量は、2g程度しかありません。ティップからトップを4で組みましたが、スレッドの巻きにくいこと。
極細のシルバーピンラインが泣かせます。
エポキシコーティングも薄く薄く、ブドウ虫にならないように、ブランクに平行になるように心掛ける。最低限のピンラインは入れますが、巻き幅もなるべく短く、ブランクの曲がりを阻害しないようにする。
そうして仕上げたロッドは、キャスト後にティップのお釣りを感じさせないシャープなものになりました。
風が強い日があります。春になったと実感しますし、仙台では桜が満開だそうで、北上もそろそろ開花するでしょう。
ローター周りを交換した33を先日ちょっと使ってみました。増水と強風で釣りにくい日でした。何とか魚の顔は見ることが出来たのですが、肝心のナイロンラインの糸ヨレに関しては・・・
改善はしたけど、解決はしていない。
交換前よりも多少は長持ちしますが、結局はトラブるのに変わりありませんでした。
糸巻量を減らせば、多少マシになるかもしれないけれど巻き上げ量が減ってしまうし、ごまかしでしかないのでどうしたものか。あとは、ベールくらいしか交換するところが有りません、う~ん。
毎年、新しく組んでいるロッド。今年も本流用のをやるつもりでしたが、渓流用に使えそうなのが安価で出ていたので入手。
ティップ径がカタログ値1.3mmで実測1.35mm、この細さでありながら水中のミノーを躍らせるのに十分と思える張りを持ったブランクはなかなかありません。
うねうねとした模様が見えるアンサンドに薄いクリア塗装のみという、個人的に一番好きな仕様です。緻密なテーピングの跡もいいですね、製造時の消耗品をケチっていません。
元は6ft近いブランクですが、EXファーストなので1ft程度詰めても尚、バットにかなりの力強さを感じます。
仕上がりが4ft10in狙いで切り出したブランク重量は16.5g。
期待させるブランクが手に入ったので、組み合わせるパーツにも手持ちの中で良いやつをチョイスして前後コルクまで合わせると現状58g程度。
ガイド巻きして、完成65g以下を狙います。
一部パーツを取り寄せしていて、GW前には完成させたい。
幅広タイプのスナップを今春から何回か使って試してみて、やはり差がありました。
アップストリームでのレスポンスが上がったというか、今までよりも軽い入力でトゥイッチが出来る様になりました。以前の感覚で、ちょんちょんすると振り幅が大きくなっているのが分かります。ヒラ打つ回数も若干増えた様な・・・。
レスポンスが上がった分、微妙な入力の差で繊細に誘えるようになったと思います。
アップ~クロス向きといったところで、ダウンではちょっとバタつきが気になることもあったので、普段は幅広タイプをメインにしながらも使い分けしていこうかと思います。
今のところ、良い感触です。
先日の藤原の郷でのイベントは、人も増えて盛り上がりを見せていました。
お買い上げいただきました皆様、ありがとうございました。
解禁しましたね。
解禁日は、北上では雨が降っていたりしましたが釣りに行った方は魚の顔を見れたのでしょうか。
そろそろ、準備しよう。
週間予報では、最低気温がプラスになる日がありました。街中の雪は、もうすぐ無くなってしまいそうですね。
スナップのネタ、もう一つ。
お店で面白そうなもの見つけました。
デコイのスプリットスナップというもの。
名前のままの、リングとスナップを合わせた形状になっています。
お店で見つけた時、これは良さげとピンときました。
バイブレーション、こいつの接続に向いているのではないかと。
バイブの中には、アイがちょっと奥まった位置になっている製品があったりして、いつも使っているスナップでは通しにくかったり通らない製品がありました。
コレなら大径なので楽に通せます。
右上にあるのが、デフォルトで付属してスナップですが、流石にちょっと大袈裟です。
元がバス向けの製品だから太いラインに対応させているのでしょうか。
それと、渓流用では重めの6~8g程度のスプーンとの接続。
3番程度のリングが付いてたりするのですが、この状態だと本体とリングの摩擦・抵抗が大きいんじゃないかなぁと感じていました。
スプリットリングは2重輪なのに対し、スプリットスナップはワイヤー1本になるため、抵抗が減って軽やかに動いてくれると期待してます。
重量ですが、3番リングと同等でした。
沢とか小渓流だと出番は少ないですが、水量が多い所や押しの強い場所でバイブレーションも最近は投げたりしています。
ミノーで通して反応なくても、こういうのを通すと反射的にバイトしたりすることも珍しくなかったり、それぞれのルアーで刺激するツボが違うんだろうなぁと面白く、なかなか奥深いです。
気温が上がる日が出てきましたね。時期的にも、今後はそんなに積もったりはしないと思います。
もっと暖かくなれ。
ルアーとの接続にはスナップを使っています。たぶん、これが多数派の筈。
今までは、カルティバのクイックスナップを使ってました。
手頃で大抵の量販店に在庫しており、強度も不満はなく使いやすいですね。
こういう消耗品は、いつでも安定して手に入るというのが何より重要ですね。
高性能でも、少量生産で入手しにくかったりするようなものは、あまり使う気がしないです。
クイックスナップ、これが標準的な形状だと思いますが、もう少し幅が大きいスナップならルアーの動きに自由度が増すのかなと以前から気になってました。
右のが取り寄せてみたもの(以後、Dタイプと呼称)。
左のクイックスナップより、全長が1mm短いですが、重量はほぼ同じ。線径が同じだったので、線長も同じ。
開閉してみると、クイックスナップよりちょっと反発が弱い。
ちょっと大径になっているせいかなと思いましたが、強度表記は30lbだったので、クイックスナップの21lbよりも強い。
ならば、反発が同等以上でもよさそうなものです。
気になっちゃったので、ケブラー糸の両端に結んで綱引きしてみます。
でも、ケブラー糸の強度が不明。
4号相当近くなので35lb程度は有るはずだけど、伸びない糸なので結束強度は半分くらいか。
両端をルアーに繋いで、いざ!
結果は、結束部分で切れました。
もう一度やりましたが、同じく。
問題のスナップを確認してみます。
両側が新品未使用。
中が試験後。
両方とも耐えられましたが、クイックスナップが僅かに伸びたのに対し、Dタイプははっきりと変形が確認できます。
ここまで変形した状態での使用は危ないでしょうね。
クイックスナップ、中々優秀のようです。
Dタイプの強度表記に対して、この結果はどうなんだ?と思ってしまいそうですが、両社の強度の評価方法が同じとは限らないので、なんとも言えないところなんですよね。
クイックスナップは破断値という表記なので、恐らく伸びてすっかり開いて破壊される値だと思いますが、もしかしたら21lbまでの負荷までは耐えられる保障の値なのかもしれません。
Dタイプは、30lb掛けたら開いて壊れますよという意味かもしれない。ならば、半分くらいの負荷で変形してしまうのもおかしくはありません。
大径の分、変形しやすいのは仕方のない所です。
実際のところは分かりませんけど、各社のスプリットリングの強度基準も統一されてないですよね。
2重になった部分で計測してるものと、繋ぎ目の部分で計測してる製品、両方見たことがあります。
微妙な結果となってしまったDタイプのスナップですが、渓流で使うライン負荷なら簡単に壊れるという事はないはずです。
スナップは消耗品、バリューパックでもあるので不安を感じる前にどんどん交換していけば問題は無いでしょう。
たぶんね。
夏に買ったウェーディングシューズはスゴイ奴をお迎えして、丁重にお帰り頂いた後は素直にシムスのソールを貼り直して凌いでいたのだけど、中に砂が入り込んできやすくなっていたりで気になる点もあったので買い足すことに。
シムスは持って今シーズンかなぁという感じだったので、予備役になってもらいます。
昨今の原材料高は収まるとは思えないので、値上げ前に買った方がお得でしょというセコい考えもあります。
幾つか候補があったけど、選んだのはシマノのウェーディングシューズ カットフェルト[FS-003V]というヤツ。
ソールはカットフェルトでピン無し。
他にも検討対象があったけど、機能的にはそそられるものの、黄色の稲妻みたいな模様が入っていたりでちょっとなぁ・・・ということで、こちらに決定。
シマノはお初、見た目は黒基調で精悍な感じがしてよろしいのではないでしょうか。ゴテゴテしてなくて良いです。
サイズ展開も多いのも評価できます。
いつものシムスと比べると、
軽いです、シムスも履いちゃえばそんなに重いとは思わないけど比べると、まあまあ差があります。
ミッドソールが薄めで、曲がりやすい。体重が軽めの人でもトラクションを掛けやすいかもしれない。
アッパーもしなやかさを感じますが、トゥとヒールはそれなりにガードされてます。
地味に評価できるのが、しっかりとした中敷きがあること。
これが無いシューズもあったりして、そういうのを前に使ったときは中に入った砂と生地がこすれてめくれ破けてきたことがあり、無いと持ちが悪いのだ。
実際に何日か履いてみたところ、3回目までは足裏が痛くなりました。今までは、ミッドソールが厚いモデルばかりだったため、突き上げが軽減されていたのでしょうが薄くなってしまったので、ダイレクトに感じます。
以降は、慣れたのか痛くはないですが、もう少しミッドソールが厚い方が好み。
これは、人によって相性がありそう。
やはり柔軟な分、シムスより川底を捉えてグリップは上がりました。
水抜き穴が開いてるようには見えないけど、中に水はあまり溜まらないですね。川から上がってちょっと歩けば大体抜けてしまいます。
細かい点としては、紐が太く水をよく吸うので乾きにくいので、これは同色の一回り細いものに交換。
フェルトは、摩耗が早そうに感じたのでつま先・踵にビスを打ちこみ。
今のところ、大きな欠点らしいところは見られませんが、耐久性はこれからどうなっていくかですね。2シーズン持ってくれれば、合格かなぁ。
段々と寒くなってきました。
最低気温が一桁前半の日もあるように。
寒いのは苦手です。暑かった夏がちょっと恋しい。
7月だったか、沿岸河川に釣りに行った際に、シーズン前に張り替えたフェルトソールが剥がれてしまいました。ちょっと接着が甘かったようで、自分の作業不良でした。
しっかり洗って乾燥させて接着し直すとなると1週間近くかかってしまう、アッパーもそれなりに傷んでいたので、手頃なのを買った方が早いかなとポチってみました。
届いたソレは、表記サイズよりもデカくてネオプレンソックス2重にしたりして使ってみて、水抜けは悪いけど、まぁ使えるかなというものでした。
ところがですよ!
4回目の釣りの後にクルマまで戻って脱いで片づけているときに違和感。
ミッドソールとアッパーが土踏まずのところから剥がれてきているのを発見、途中でべろんっ!とならなくてよかったとか、値段なりだったか~⤵と思っていたら・・・
現物がコレ。
ハズレを引いちゃったかなとか、接着いけるか?と改めて確認していたら・・・
赤茶色の線は何だ?と中をしっかり覗くと、
こんなん出ました!
何かの部品か分からないけど、中から鉄片を発掘。
異物混入を発見!
茶色い線は赤錆のあとでした。
端部は尖っていて、もしかしたら突き破って足裏を怪我してしまう恐れもあるものでした。
本体も確認すると、ミッドソールとアッパーは外周部分だけを接着して繋いである構造。
これだと、鉄片が横向きだと歩いても分からないかもしれない。
歩いているうちにズレて向きが変わり、負荷が局所的にかかって剥がれたということでしょう。
結局、販社に事情説明して現物を送り、全額返金してもらいました。
今回の物はこんなのでしたが、これだから安物は・・・、大陸の東側の国の物はダメだというつもりはありません。
ウェーディングシューズの作りや原価なんて、どこのメーカーも大して変わらないでしょう。不良は、メーカーとか生産国関係なしに起こりうるものです。
こんなイレギュラーな不良は滅多にないでしょうし、釣り具やアパレル関係のものの多くが某国製。我々の遊びは、海外製品なしでは成り立ちません。
評価の高い製品も沢山あります。
今はどこで作るかは問題ではなくて、どう管理するかでしょう。
今回は凄いのを引き当ててしまいましたが、不良が無ければ、それなりに使えるものだと思います。
接着方法があまり強固ではないので、予備用とか、釣行頻度が低い人、1シーズンで買い替えていく人とかにはアリな選択だと思います。
既に8月も後半。
毎年思いますが、時が進んでいくのは、あっという間ですね。
残り期間中に良い魚と出会えますように。
先日、釣りしたところでは側面に紅が出てきた魚が1匹釣れてきましたから、彼らも季節の進みを感じ取っているのでしょう。
近年は、既製品のロッドを使わなくなりました。
ブランクを買ったり、既製品をブランクまでバラシて、自分の好みに組み上げています。
ナイロンで主に使う5ftのリアコルクを交換しました。
フォアグリップの様にパテが剥がれて目抜けが目立つようになってきたため、手持ちで使ってない適当なのが転がっていたので長さを合わせて付け替え。
作業自体は、元のコルクにカッターで切れ目を入れてプライヤーでむしり取り、グリップエンドもすんなり抜けて、比較的簡単でした。
エポキシも最低限しか塗っていないので、ブランク表面もちょっとこそげば大体取れ、径
を合わせ直して接着して終了。
今回も接着剤は最低限、トルクの掛かる部分ではないので少なくても取れません。
取れても、また付け直せばいい話です。
今更ながら、フォアコルクをもう少しまともな物を使えばよかった。
フォアグリップは、ガイドを取らないと交換できないのです。
下のロッドは、使えそうなバスロッドを見つけたので、同じくらいの長さまで詰めて組み直したもの。
元がバスブランクだけに、バットはガッチリ。最近の既製品は、どれも柔軟なものばかりで正直個人的には物足りなくなってしまっています。
小細工して、ULとLの2本のティップを使い分けられるようになってます。
ちょっと使って、ULティップに不満点が見つかったので、もう1本手に入れて組み直したい。
こちらも、バスブランクベースの62、本流用。元が1ピースですが、グリップジョイントにしてみてます。もし、折れてもブランクかグリップのどちらかは残るので復元しやすい。
ですが、グリップ部分では印籠繋ぎは不向きで摩擦力がちょっと不足してる印象。
抜けることはないですが、使ってると段々と回ってくることがあります。
やはり、太い部分で繋ぐなら並繋ぎがベターですね。面積が違います。
こちらは、渓流用よりもちょっといいコルクを使ってみてます。フォア、リア共にちょっと昔に倒産したメーカーの部品を手に入れることが出来ていたので今回組み合わせました。
現在のロッドの物より幾分マシなものです。パテ埋めはされてますが、最近の物よりも目立たないし、コルク自体も手触りがしっとりとしていて質自体がちょっと違います。
グリップも長くなってくるとくたびれてきたときに、差が目立つので気を使いたいところ。
ブランクは、3gも扱えるティップに、ダウンで50ニゴイが掛かっても余裕のバット。
あと少しだけ調子が胴よりだと理想なんだけど、結構お気に入り。
既製品の6ft台トラウトロッドで、こんなものはありません。
今年の梅雨は、降水量が少なく感じます。
最近は降っても、局地的に短時間にまとまって降るような感じで川の状況を読むのが難しいですね。水曜日に内陸水系に行きましたが、データではそんなに降ってはいないのに現地に着くと川には麦茶が流れており、結局沿岸方向に逃げてちびヤマメを沢山と果敢にアタックしてくる鮎に遊ばれてきました。
ウッドルアーケースとフックの要望を頂いたので、追加で製作しました。
ケースは、150*100*30 と葉書サイズになっています。
オイルフィニッシュで蓋はマグネット固定、内部はムートン入りとなっています。
今回のものは、マグネットを追加して固定力を上げました。
ミノーだと、8個位が窮屈を感じない程度の容量でしょうか。
スプーンやスピナーなら結構入ります。
蓋 ウォルナット 底 パオロッサ
定番のウォルナットとパオロッサの組み合わせ。
パオロッサはオレンジっぽい発色とすべすべとした肌障りの、個人的に加工していて好きな樹種です。
蓋 ウォルナット 底 ウェンジュ
ウェンジュは細かい縞が入った堅めの材で、その堅さのおかげで磨けば良く光り、耐久性も良さそうです。
両面 マホガニー
堅く少し重めで重厚感のあるマホガニーですが、見た目には結構個体差のある材でもあります。
側面の材は、マホガニーで全て共通です。
オイルフィニッシュですので、時々オイルを足してあげるメンテをしてあげてください。
解禁前と夏頃とかで良いと思います。
経年や大きな湿度変化で蓋に多少の反りが起きる場合があります。
追加のフックを含め、今回はイーハトーヴ釣具店さんに納品しました。
そろそろ店頭に並んでる頃だと思いますので、よろしくお願いいたします。
一昨日、車の窓に種類は分かりませんがカゲロウらしき虫がくっ付いていました。
和賀川辺りから飛んできたのでしょうか。
彼らも気温の上昇を敏感に感じ取っているのですね。
日に日に雪が解けて少なくなっていくのが分かります。
シューズのソール張替えをやらなければいけなかったのを思い出す。
本当は、去年の夏の段階でやるべきことだったのだけど、もう少し持つだろうと誤魔化した。
横着したせいで、つま先と踵のミッドソールまでが少し削れてしまっていた。
フェルトを剥がしてなるべく奇麗にした後で、シューグーで削れたミッドソールの形を復元を試みる。
作業中の写真は撮れなかったけど、案外上手くいって面を整えることに成功。
2日間しっかりと硬化させた後に、新しいフェルトを貼り付け。
これで、今シーズンは問題ないはずだけど、アッパーがそれなりに傷んでいるので夏辺りで選手交代かもしれません。
ソールの固定に、紐で縛るやり方もありますが、シューズ全体が変形してしまうので、写真のようにテープで押さえる方がお勧めです。
梱包用の透明なテープなら、最後に剥がす時も比較的簡単です。
今日は、気温も上がって昼間は暖房を入れなくても平気なくらいでした。
白鳥が編隊飛行してましたので、そろそろシベリアに帰還するんでしょう。
さて、解禁目前というところですが、準備の進み具合は人それぞれでしょうか。
私も直ぐには行きませんが、準備だけは進めています。
今まで使ってきたガイドベストですが、もう限界に近く藪漕ぎで引っ掛けたか生地が破れてしまいました。昨シーズンは、何とか凌ぎましたが、この春から新調することに。
ポケットの配置・サイズ等が具合よく気に入っていたので、できれば同型が欲しかったのでオークション等で探していたのですが、合うサイズが中々出てきません。
冬の間待ってみたのですが、埒が明かないと思い別製品を探すことにしました。
見つけたのが、このグレーのベスト。
見れば分かる通り、表側はほぼコピーと言っても差し支えないデザイン。
おかげで、中身の以降はすんなり出来ました。
少し残念だなと思ったのは、内側腹部分にポケットが無いことと、ファスナーの引き手部分。
金具に細い紐が通して結んであるだけの素っ気ないものでした。掴みやすいとはとても言えず、チープに見えました。これならば引き手を付けず金具を大きなものを選べば、それで良かったはず。そうすれば、10ヵ所以上もあるのだから、コストも抑えられたはずなのに。
(ウェスト調整機能もありますが、微調整は出来ないので多くの人は使わない装備のように思います。こういうのを廃止して内側腹部分にポケットがあれば・・・)
こういうちょっとした部分が、本家には及ばない部分でしょうか。
使いやすくするために、Amazonで適当なモノを取り寄せて、交換しました。
本家と比べて、生地の質感や、ちょっと微妙に感じる機能がありますが、ベストとしては悪くないと思います。
あとは実際にしばらく使ってみてからですね。
22シーズン渓流解禁まで、あと1か月という時期になってきました。
ここ1週間位は、あまり雪が降ることはありません。あと10日位すると気温が上向き始める様になってくると思います。
そろそろ、解禁へ向けて意識が向いてきている人も多くなってきていることでしょう。
準備として、新しいラインへの巻替えとフックの点検は欠かせません。
そこで、22シーズンに試してみてほしいフックシステムがあります。
トレブルフック設定のミノーのテールフックを、トレブルから掛かりと貫通力に優れる手巻きのシングルフックを2本掛けにするというものです。
2本を針先が抱き合うような向きにセットするのが推奨です。
50mmクラスのミノーなら、前後に絡みにくいギリギリの大きさのフックを選んでいます。
このシステムが真価を発揮するのが、活性の低い状況でのショートバイトの掛かりが良くなるということです。
ショートバイトしてくるような魚は大抵テールフックにちょっかいを出してきている様に見えます。
上の写真を見れば分かるように、#12トレブルよりも針先が5mm近く魚に近づきます。
5mm、数字にすれば小さいものですが、渋い状況では決して馬鹿にできない値であることは釣り人なら理解してもらえるでしょう。
それに加え、疑いながら食ってくるような魚の口は半開き状態になっていると感じます。
厚みのあるトレブルフックでは、口の中に入りずらい様になっているため、仮にヒットしても鼻先や口外に引っ掛かる事が多くなり、首を振られるとどうしても外れやすい。
それに比べ、横向きにしたシングルならば、殆ど厚みを気にしなくてもいいので針先が口内に入る確率がぐっと高まると考えています。
このシステムを2シーズン試してみて、上記のような状態で獲れる魚が増えました。
また、くるぶし程度の浅い瀬でバイトしてくる魚は、掛かりが悪いものですが、そんな場合も乗ってくれることが多いです。
掛かったときは、2本ともフッキングしていることが珍しくなく、そうなればほぼバレないと言って良いです。
刺さりの良さを重視して、細めの針を選んでいますので強度はそれなりですが、2本掛かりも多いので、伸されるような事はありませんでした。
もちろん、ダウンで良型が掛かった時などは丁寧なやり取りが必要なこともあるでしょう。
刺さりについては、活性の高い個体であればバイト後の反転する重みで貫通することも珍しくありませんでした。
これは、皆さんに是非とも実感していただきたいことであります。
Twin Tail Hook
50mmクラスミノー適合 (小型スプーンやスピナーにも可)
5本入り
¥400 (税抜き)
参考写真では、茶色っぽいスレッドですが、製品版は薄めのチャートグリーンです。
先ずは、D-LOOP さんと、イーハトーヴ釣具店さんに納品しました。
もうすぐ、店頭に並ぶと思いますのでよろしくお願いいたします。
禁漁になって1ヶ月が過ぎました。
秋が深まってきてますが、晴れの日差しにはまだ暖かさを感じ、最近は天候が安定しているように思います。
これから、今冬の気候がどうなるのか気になるところ。
写真のプライヤーシース、年季が入ってきてますがまだまだ革もしっかりしていて、使用にはなんともない様に見えます。
そんなに高くもなく、プライヤーがかっちり固定され逆さにしても落ちません。
お気に入りだったのですが、重大な問題が・・・
裏側のベルトループの固定している片側の所が、すっかり千切れてしまいました。
気付いたのが、9月中旬。釣りをしている最中に、小用を済まそうと外した時に発覚しました。
気付いた時には、既にこの状態だったのでビックリしたのですが、よく外れずに持ちこたえていたなと。
こうなる前に気付けよと。
無くさなくてよかった。
こんな分厚い革が千切れるとは驚きですが、今まで強引なやぶ漕ぎを繰り返し、その時に枝なんかに引っ掻かかり何度もストレスを受けていたんでしょう。
ステッチは、全然問題なく耐えていたのには感心しました。
このままではいかんので、出来れば同じのを使いたいと思い、四国のY-STYLEのサイトを見ると現在は生産していない様子。
以前はトラウト向けに魅力的な製品を送り出していたのに残念です。
仕方なく、すぐ手に入る適当なシースを手配。
手頃な価格の割には悪くなさそうで良かったのですが、ベルトループの幅が狭くバックルが通りません。無理やり押し込もうとするが断念。
一回り細いベルトにしようかと思いましたが、そうするとホールド感が悪くなりそうなのでダメ。
どうしたのかというと、ベルトの端を一度切ってループに通し、バックルに再度固定しました。
幸い、適当な太さのケブラー糸があったのでそれを使い、男の手縫い仕上げとしました。
この機会にプライヤーを軽くすることにして、今まではサクラ用に購入したクニペックスの200mmを使っていて渓流でも問題なく使っていましたが、ちょっと重い。
代わりにお出迎えしたのは、同じくゲルマンの国からやってきたWillの160mm。
少し薄くもなっているので、結構軽く感じます。
クリアレッドのグリップが雰囲気有りますが、握り心地はクニペックスに軍配が上がります。
前篇は、こちら。
純正セッティング 8個
Y25 Y16 Y10 Y8 L7 L6 L6 F6
変更後 9個
LV20 Y10 KL-7L KT6 KT5.5 KT5 KT5 KT5 KG5
純正から1個ガイドを増やし、一回り小さくして軽量化を狙う。
バットガイドは、チタンLV20を使っています。
廃番になって久しいモデルですが、LVガイドはかなり軽量で、同口径のKLトルザイトよりも軽いのです。それでいて、リングの高さがほぼ同じなためセッティングに流用が利きます。
SicJリングで、ラインにも優しく糸鳴りも抑えられます。
廃番になったのが実に惜しい、手に入るならば採用を検討すべきガイドだと思います。
バット寄りのガイドなんて、糸絡みすることはあまりないので必ずしもKガイドである必要は無いはずです。
続くYガイドも軽量で、口径と高さのバランスが秀逸です。
これら昔のLVとYで、ガイドの口径と高さのバランスは既に一つの結論が出ていた様に感じます。
(フジのカタログで確認すると、新旧モデルの寸法に関係があることが分かります。)
上の画像は、少しずつ前後させて決定したガイド位置、計測は脚の付け根部分にしています。フジのカタログに、各長さでの推奨セッティングが載っていますが、あれはあまり参考になりません。
各自使うブランクのベンドカーブはそれぞれ違うこと、使うリールのサイズの指定が無い、リールの固定位置の指定もされていない等、あれを鵜呑みにして組んでもあまり良い結果にはならないと思います。
上の写真での数字もあくまで一例で、同じブランクを使っても組む人が変われば、数字も変化します。ガイドセッティングは、好ましくない例はあっても絶対の正解があるわけではなく、自分にとっての最適な妥協点を見つけることが大事なんじゃないかと。
一回り小さくなったことで、飛距離が低下するかもしれない点については、バットから一つ二つでキュッと絞ってしまってラインのバタつきを抑えてやれば、ベリーからトップにかけてほぼ直線で抜けていくので、トータルでの抵抗はむしろ減る場合もあります。
早めに絞るメリットは他にもあって、トップからティップガイドを同口径で揃えることが可能になり、そうすると操作性が向上します。
これは、はっきり体感できる差でロッドが少し短くなったと感じるほどです。
ベイトロッドは、多数のガイドでブランク近くにラインを這わせるセッティングしてますが、あれと同じです。
変更前のガイド重量は、5.33g
変更後 2.95g
単純にガイドの差だけではなく、スレッドの巻く長さも抑えて仕上げたので、トータルではもう少し軽くなっています。
スレッド長さを抑える狙いは、軽くすること以外にも、より柔軟にブランクが曲がりやすくなることにあります。
ガイドの足へスレッドを巻いてコーティングした部分は、固く曲がらなくなっています。
今までよりも曲がるということは、よりブランクの反発力を引き出せるということであり、結果飛距離が向上します。
以前、これに気付いた時は、目から鱗でした。
固定強度に問題なければ、長さは短ければ短いほど良いと思います。
渓流禁漁まで、残り2週間。あと何回、川原に立てるでしょうか。
メモリアルな出会いがありますように。
相手してくれる魚が残ってますように。
来月、湖に行こうかという話になり、シェリーCR73Mのガイドを打ち換えています。
そのままでも良いロッドだと思うけれど、一昔前の設計で今の感覚では古臭く感じる部分も。
その一つが大きく背が高いガイドセッティングでした。
設計当時のラインはナイロンで、どこのメーカーのロッドも大抵同じですが渓流~本流ロッドのバットガイドは、Y25が採用されていて脚が長めです。
今の感覚ではこれはちょっと長く、2500番系リールのシャフト高さとのバランスがイマイチというかマッチしていません。
口径も大きいリングが高く設置されていて、必要以上にリング内でラインが遊んでしまうように感じてしまいます。ラインの放出抵抗は少ないかもしれませんが、肝心の操作性や力の伝達に不満を感じるようになってきてしまいました。
Yガイドは、強度と重量、口径と高さのバランスに優れたものですが、このロッドにはサイズがアンマッチで、バットは16か20で十分でしょう。
純正のセッティングは、
Y25 Y16 Y10 Y8 L7 L6 L6 F6
これを、飛距離をあまり犠牲にしないように考慮しつつ、操作性・感度・楽に合わせが決まるようなフッキングパワー、それぞれの向上を目指します。
ギラギラとした夏の日差しは無くなりましたが、まだ気温は高めで湿度も高く過ごしやすい気候とまではなっていません。
山も冷えてないようで数日前の釣行でも、水は冷たくなく17℃程度はある様に思い、ゲーターでまだまだ大丈夫な感じです。
週間予報では、9月に入ると最低気温が20℃を下回るようなので、そろそろ色付き始まった魚が釣れてくるハズ。
ずっと前にも書きましたが、
へっぽこなPEの扱いに少しでも慣れようと思い、今シーズンはいつもよりもPEを使ってみています。小渓流では、ナイロンが主力なのは変わりませんけど。
ようやく慣れてきて、ちょっとは投げられるようになって、へっぽこから下手くそにランクアップしました。
ロッドとの相性は重要だと痛感します。ナイロン前提の張りの強いブランクではラインリリースのタイミングがシビアで気を遣います。ベリーがしなやかなものが、キャストは楽でしょう。
シンキングミノーを使った河川のトラウトフィッシングでは、表題の通りPEもシンキングにしてやると、やはり相性の良さを感じています。
シンキングとはいえ重量自体は軽量なルアーを扱う釣り、通常のPEの水面に貼り付いたり浮く性質がミノーのパフォーマンスを多少なりともスポイルしてしまうのが嫌だったのがPEをあまり使う気になれなかった理由の一つでした。
僅かな差であっても一度気になりだすと、ずっとモヤモヤしてしまいます。
フローティングであることがプラスに働くこともありますが、個人的にはシンキングの方がメリットを感じる状況がずっと多いです。
ルアーを流すとき時でも、直線的な状態を保ちやすいのでルアーの位置を把握しやすいし、タナをキープするのが楽です。
通常のPEでは浮き上がってくるところを、もうひと粘りして誘える距離が長くなります。
各社のラインナップに加わり選択肢が増えてきたシンキングPEですが、シマノ リミテッドプロPEG5+ に今のところ落ち着きそうです。
色んなのを試せればいいでしょうが、ラインは店頭で一度現品を見てからでないと買う気にはなれない、田舎のお店ではあまり種類が置いてないので難しい。
セフィアブランドでもG5がありますが、マルチカラータイプで正直視認性がイマイチな組み合わせだったりで、G5+は蛍光レッドがありこちらの方が見やすいです。
5本編みが基本なので、12本なんかが珍しくなくなった最近のものと比べると飛距離やしなやかさは劣りますが、実用で困るようなレベルではないし、サミングは楽でむしろ扱いやすく感じます。
表示号数より若干太く感じますが、個人的に現状、ラインを細くしていくメリットをそれほど感じないので問題なし。PEの最大のメリットは、飛距離や強さではなく伸びがないことによる感度やダイレクトな力の伝達にあると思っています。
最大飛距離がちょっと伸びるよりも、サミングやキャストのしやすさの方が渓流ではずっと重要でしょう。
突出した性能はないけど扱いやすく、大きな欠点がないラインというのがG5+の印象です。
暫く使い込んでみて、これを自分の基準PEラインにしようと思います。
秋も進んで、ヤマメの産卵も終盤になり、イワナに切り替わってきている頃でしょうか。
この時期は、釣りができる場所も限られて寂しさもあるものですが、夏の頃は釣り人の都合で魚を追い回していましたので、そっとしておいてあげましょう。
シーズン中にお使いいただきたかったのですが、遅れて申し訳ありません。
アマトン ST50の追加3色が出来上がりましたので、発送させていただきました。
発送先は、イーハトーヴ釣具店さん
正一屋さん
秋田 D-LOOPさん
山形 丸栄釣具店さん
になります。
今回塗りましたのは、この3色。
10月の十和田湖解禁に向けて、今年もイーハトーヴ釣具店さんとコラボしてレテノール two face 左右非対称カラーを製作しました。
片側のカラーがどうなっているかは、お店のページで確認してみてください。
渓流用は3.3gありますが、ヒメマス用は軽くしつつ、若干重心を前に移して機敏さをねらっています。(今回のヒメマス用は、2.7g程)
主に目に見える範囲内での使用を重視しているので、重さはそれ程必要なく、むしろ軽くして沈下速度を抑えてやったほうが、ゆっくりと長く誘えます。
(ヒメマスは、速くフォールするものよりも、ゆっくり落ちるモノの方が興味を持ってくれることが多い)
アルミ貼りに比べ、外殻が薄く軽くなっているためレスポンスが上がっています。
が、それは復元が早く安定性が上がっているということでもあり、慣れないとロッドアクションさせにくいと感じることがあるかもしれません。
コツとしては、ラインスラックを出してパシッと一瞬だけ弾いてやるイメージで、それを連続してやってトゥイッチ、あるいはシェイキングしたり。
リールはあまり巻かないように意識して、普通に巻いてしまうと前に進んじゃいますから。
ねちっこく誘うための、軽量化です。
レテノールは、積極的にロッドで誘って仕掛ける釣り。
アマトンはユラユラゆっくり巻いたり、目の前で止めて焦らして口を使ってもらうような釣りと思ってもらっていいかもしれません。(アマトンについて、その2)
アマトンは、スローフローティングと前傾姿勢でかなりゆっくりとしたリトリーブでも動いてくれることと、巻いて止めた後に少しキックバックしながらユラ~っと浮いてくるお陰で、時間をかけて狙うことが出来ます。
両者のモデルの特性・カラーバリエーションをうまく利用してヒメマス釣りを楽しんでください。
やっと暑さが和らいできて、待望の雨が降っています。
水温の低下と増水で魚の意識が秋へとしっかりと向いてくるのではないでしょうか。
最低気温も20度以下になってくるみたいですし。
気づけばあと1か月ちょっとしかなくなってしまった渓流シーズン、大事に楽しんでいきたいですね。
832とG5の共通点、比重が1を超え、ナイロンのそれに近いことです。
最初にPEを試しだしたころ、確かに飛距離や強度・感度はナイロンの比ではないことを実感しましたが、使いやすいかといわれると話は違って、個人的には気になるところも見つかりました。
一番気になったのは、クロス気味に引いてきたときにルアーが上ずりやすくなることでした。リーダーの太さ・長さ・しなやかさも関係しているでしょうけど、ラインの比重の値も無視できないのではないかと思うようになり、高比重PEの登場を待っていました。
832を使ってみると確かに今までよりも、浮き上がりが軽減されているように感じられ、シンキングルアーとの相性が良くなっていると思います。
それと横風にも多少は流されにくくなっていますが、ナイロンよりも細い分、空気抵抗も減るためこのメリットは大して感じられません。
やはり、ミノーもシンキングが主流の現在、PEもその特性に合わせた方がタックルバランスが向上して使いやすくハズです。
これから、渓流でも高比重PEが注目されてくるんじゃないかと予想しています。
現在は、G5+を試していますが、釣り始めは水に浮くことが多いです。
多分これは、編み目に空気を含んでいるからだと思います。しばらく時間が経つと、吸水して水なじみが良くなってくるのが分かります。
そのため、水をはじいてしまうようなラインコーティング剤などは使わないようにしています。
連日、暑い日が続いています。
35℃なんてこともあって、岩手は北東北ではなかったのかと疑ってしまいそう。
せめて、やませが吹くところに行きたいと思うこの頃。
暑さのピークは今週のようですが、早く雨も降ってくれないと沢も干上がってしまいそうです。
表題の通り。
どうもPEに対して苦手意識が消えない。普通に釣っている分には、そんなにトラブルが起きるわけではなく使うことは出来ているのだけど。
本流や湖ではPEでないと困るので、これ一択になるわけだが小渓流や沢ではナイロンの伸びが適度な余裕をもたらしてくれて、それに助けられていることを実感します。
バックやサイドで強く投げるときでも、人差し指に掛かるテンションを伸びによって和らげてくれるお陰でリリースのタイミングの余裕が生まれています。
でも、まだまだ使いこなせているわけではないので、これから精進していけば今よりも低弾道で飛距離を多少は上げることが出来ると感じています。
ナイロンは伸びますけど、この伸びて戻ろうとする力がキャストの初速を上げている感覚もあります。
同じようにPEで投げようとすると、パンパンに張った状態になるためタイミングがシビアになってきて、ほんの少しずれただけで水面を叩いたり、てんぷらになったりしてしまう。
経験がある方も多いハズ。
狭い川でそれを意識してしまうと、テンションを弱めた力の落としたキャストになってしまいPEといえども飛距離がイマイチになってしまいポイントの手前に着水なんてことも。
それで何回ポイントを潰したか。かといって、立ち位置を2,3歩前にしたら意味ないですしね。
私の現在の腕では、小規模渓流やボサ川でナイロンの飛距離までPEで安定して飛ばすことは難しいです。
開けた本流域では、邪魔するものがないのでビュッっと振れたりして飛距離の恩恵を受けることが出来ますが、油断すると対岸の葦原に刺さってしまうなんてことがあり、川の規模に関係なくサミングは重要ですよね。本流でさえ数十cmずれただけでも流せる筋が変わってしまいますし、ルアーを無駄に多く流しているようでは、スレてしまいチャンスを減らしていると思うのです。
小渓流では魚の反応や逃げていく姿が見えるので良し悪しが判りやすいですが、水量も深さもあるところでは目視が難しくなり、本人は気づかないまま既に魚が散ってしまったポイントへ見込みのないアプローチを続けているなんてことも珍しくはなさそうです。
そんな風に思っていて、使うPEは扱いやすさを重視することにしています。
見易さとサミングのし易さが主なところ、それとフニャフニャではない多少の張り。
前はサフィックス832の04号でした。悪くないラインでしたが、04は個人的にはちょっと細く感じ、次の号数は08となって今度は太い。
(832は、日本メーカーのものより一回り太く感じます。04は05程度、08は1程度で、1号となるとどちらかというとサクラ向きかと思います。)
いい塩梅であろう、06号がラインナップになく残念です。
現在は、シマノのG5を試していて、これは中々良さげ。
マルチカラーのエギング用のを初めに試し、いい感触だったので、より視認性の良い赤いG5+を追加で購入し使用中。
G5+は混紡する繊維が増えているためか若干太めですが、エギング用のはほぼ表記通りの太さだと思います。
なので、08を使用中ですが、次は06を試してみようかと。
今は12本撚りなんてのも珍しくなくなってきてますが、G5は5本と少なめ。
触ってみると、繊維が太めで本数少な目であることから編み込みがはっきりと感じられ、これにより指への掛かりが良くなっているのが分かります。
これがサミングのしやすさとリリースタイミングの取りやすさに繋がっています。
目立つ赤色は目で追いやすいですし、色落ちもそんなにしません。
ラインローラーやガイドが染料で直ぐに汚れたりなんてことはないです。
強度も十分。
サフィックスやG5には共通した特徴があるのですが、それはまた次回に。
遠野の釣具の正一屋さんへも、先日のシングルフックを納品しております。
興味のある方はよろしくお願いいたします。
先日、釣り歩いていた時にちょっと足を滑らせ、くるぶしをしたたか石に打ち付け痛い思いをしたビルダーです。
最近は日差しも強く苔ヌルもべったりなんてところもありますから、足元には注意くださいませ。
週間予報を見ると、35℃なんてヒドイ数字が並んでおりました。夏真っ盛りですね。
巻きに巻いてやったぞ、シングルフック!
なかなかコレ!といったものに巡り合わなかった針ですが、V社から出ているのが唯一これなら使えるというものがありまして、近いものがないかと色んなメーカーを物色しておりました。
それでやっと、見つけ出してきたというのが今回のもの。
チヌ針タイプがよく見かけるのですが、個人的にはどうも針掛かりがイマイチに感じられていました。折角、バイトしたのに合わせるとすっぽ抜けてくることが多い。
たぶん、針先が立ちにくいのか、トラウトのバイトの仕方と口の形にマッチしていないのだと思う。
探し出してきたのは、こんな平行四辺形のような形のものです。
この形状が肝なのか、チヌ針よりも針先が引っ掛かりやすくフッキング率が向上しています。
全長が短めで、ケイプ広め。ゲイプは、トレブル#10と同等。
尺上のサイズが掛かっても、簡単には伸されない強さもあります。
サイズ感は上のような感じで、48㎜のキプリスでも前後絡むことなく、正にミノー向きの針になっています。
うちのミノーだと、キプリスとレテノールがシングルに相性の良いモデルとなっています。
有名なところだとアレキサンドラなどが各社から出ていますし、スピナーとかにも交換用として選んでいただけたらと思います。
イーハトーヴ釣具店さんの店頭に並んでおります。それとD-LOOPさんにも現物サンプル送付しておりますので興味のある方はそちらまでお願いいたします。
大量に作ってみて、巻くのに時間がかかるのはもちろんですが、最後にスレッドをコーティングするのが結構な手間だと痛感。
100本単位をもっと楽にできるようにならないか考え中。
岩手も梅雨入りになったそうです。
例年よりも3日ほど早いとか。最近は雲が多い天気が続いて気温が上がってきません。
だけども、雨も降らないので川は低水温渇水になってます。
水温は低いですけど、温度変化は少なく良くも悪くも安定してるので支流ならば結構遊べる感じです。先週、日曜午前中だけ近いところに様子見に行きましたが、15ヒット位は遊んでもらえました。
ぷりぷりしてたので、もう少し水温上がればさらに良くなりそうですね。
前々から、竿を弄ろうと思ってノロノロと準備を進めてました。
今付けてるガイドが気に入らなくなってきたので交換と、新規で組むヤツもあったので。
今までは、ガイドだけはビルダーさんにお願いしてましたが、これからは全部自分でやってみようかと。
それで、ロッドドライヤーが必要になるのだけど、メーカーの既製品はどう考えてもコスパ悪いです。
写真じっくり見てると、面倒なのはチャックの部分だけで、残りは単純なものです。
造れそう・・・、
そう思ったら、自作しかありません。
シンクロナスモーターは、熱帯雨林で収穫。
遥々、中国から郵送されてきました。
送料込みで、¥650。
現地では、一体幾らで売ってるのでしょう?¥300とかでしょうか、凄い。
ホーマックで、カプラーとスイッチ付きコードを購入して繋ぎます。
コードでコンセント直結でも問題ないですが、それではちょっとスマートではないですよね。
土台はブックエンド。適当な高さにネジ穴開けて、モーターを取り付けて御終い。
本家のも鉄板曲げただけのものです。
片方の受け側は、モーター側が出来たところで各所の大体具体的な寸法を出します。
簡単でもいいから、ポンチ絵とか描いてやったほうが後々の失敗を防ぐことが出来ます。
完成後、使ってみると改善点は直ぐに見つかってしまうものですが、こういうのは組み立てて左右対称にならないとすごく気持ち悪いですからね。
寸法が分かっていれば、材料の切り出しで手間取ることも無駄にすることも有りません。
ラッキーなことに近くのコメリで、ドンピシャかと思う程の端材が格安でありました。
係りの人に頼んで、カットしてもらい、L字金具を合わせても総額¥300程。
素晴らしい。
釘、金具、エポキシを使って、ちょちょっと組み立てて完成です。
チャックだけは既製品を買いましたが、総額でも市販品の半額程度(¥2700くらい)に抑えることが出来ました。
次は、実際にガイドを打ち換え作業です。
これらは昨年の十和田湖での試作品での実釣テストの成果です。
トップコート未の急造品でしたが、手ごたえを感じさせるのに十分でした。
今回の量産品は昨年のテストを踏まえ、もっとこうしたら使いやすい・釣れるはずというアイデアを追加しています。
接岸した個体を狙うとはいえ、湖で使うものなので、なるべくキャスティングのストレスの少ないものにしたい。
これには、ウエイトを少し後方に配置したことに加え、この後ろ寄りにボリュームを持たせたボディデザインが効果的なのです。
キャスティングの際にはお尻が前を向いて飛んでいきます。
当たり前ですね。
流体抵抗を少なくするには、進行方向に対してボディが前後対称ではなく盛り上がりのピークが前寄りにする必要があります。
分かりやすい例として、高速で泳ぎ続けるマグロやカツオの体形を想像してみてください。
前後対称ではなく、ボリュームが前寄りになっていますよね。
アマトンのボディは、これを反転させたようになっているのです。
リップもなるべく寝かせて飛行時の空気抵抗を受けにくくなっています。そうなると水噛みが悪くなりそうですが、水中では常に前傾姿勢をキープし続けるのでそうはなりません。
フローティングのバルサボディのミノーですが、安定した飛行姿勢で飛んでいきます。
最後にカラーリングについて。
ヒメマスは蛍光色に好反応を示します。
どういう理由かは分かりませんが、とにかく彼らはこんな色のものが目の前を通ると我慢できなくなるようです。
好都合なことに人間の側からは視認性が良く大変見やすく、魚の反応を確認しやすくなります。
ただ単に釣るだけなら、蛍光色べた塗りで事は足りそうですが、魚側からの視点から考えるとどうでしょうか?
蛍光色のべた塗りは目立ちはしますが、ルアーがモコモコと泳いでいることは分かるものの、動き自体を目で追うのは意外に難しく感じます。
どうせなら彼らに的の動きを認識してもらった方が、フッキング率は向上するはず。
ベースの蛍光色の上に何かしら、クッキリとした色で何かしら模様を入れてやるとルアーがどんな動きをしているのか判別しやすくなります。
コンデックスキングのテントウムシカラーやクロコダイルスプーンのハハハ模様、セルタのブレードの縞模様、タスマニアンデビル・・・これらは昔からあって今も現役です。
名作として生き残ってきたものには釣れる理由がちゃんとあって、これらのカラーリングについては模様は違えど同じ考えなんだと思います。
こういうものを目の前で、何度もチラチラ・ゆらゆらとされると彼らは堪らずバイトしてしまいます。
産卵のために浅場に危険を覚悟の上で接岸してきているのだから、特に雄は邪魔者が近くに来たら我慢できずに排除しようとします。
人も離れていれば気になりませんが、ハエや蚊が顔の周りを飛ばれるとイライラして思わず叩き落としたくなるのと似たようなものなのではないでしょうか。
アマトンは、イーハトーヴ釣具店さんにて販売中です。
姫鱒用専用設計ミノー アマトンについて紹介します。
一目見て分かるのは、オフセットリップによるMDになっていることと、後ろ寄りにボリュームを寄せたボディです。
上から見ても、後ろ側が太く、浮力が後部に寄っているのが分かります。
これは、水の中にある時に常に前傾姿勢をキープさせたかったのが一番の理由です。
ご覧の通り、水中では40度程度に頭下がりの状態をキープしています。
リトリーブ時もこれ位の角度で泳いできます。
接岸したヒメマスを狙うのに、速く巻いてくる必要はあまり無く、逆にどれだけゆっくりと泳がせられるかという性能が重要です。
サスペンドに近いスローフローティング(トレブル #10 使用時)設定と相まって、かなりゆっくりじっくりと魚の前でアピールさせることが出来ます。
慣れれば、秒速10cm程度のスピードでも泳がせることが可能で、巻きを止めてステイさせた後、ティップを震わせてやればボディをユラユラさせて目の前で焦らすことも難しくありません。
常に前傾姿勢ということは、チェイスしてきた魚に対して、腹とお尻の両方のフックにヒットが見込めるという事でもあります。
ミノーは泳いでいるときは、前傾姿勢になるものですが静止させた時に水平或いは尻下がりになってしまうものは、チェイスしてきた魚が掛かる可能性があるのはお尻のフックだけです。
ヒメマスはバレやすい魚ですので、フックアップさせる・一尾を逃さないためにはこの差は小さくないと考えています。
また追記します。
誰もがお世話になったことがあるであろう黒猫でお馴染みのヤマト運輸さん。
配達ドライバーの労働環境が問題になって世間を騒がせておりますが、これが釣り具業界にも影響を及ぼすかもしれません。
長物の荷物の送料がこれからぐーんと値上げされることになりました。
梱包時の長さ170cm(160だったかも)を超えるようなものは特にです。
トラウトは2ピース以上が主流ですので、仕舞寸法がそれほどでもないですがショアで使うような10ftを超えるロッドやバスロッドによくある1ピースは収まりそうにありません。
となると、今後製品そのものの価格が上がってくるモデルが出てきそうです。
それと、1ピースロッドは今後減少していくのは避けられず2ピース以上のマルチピース化が進んで行くと思われます。
ショアロッドは3ピースがスタンダードになっていく気がします。
最近はイマイチはっきりとしない天気が続いて、気温水温共に低めです。
もう少し上がってきてくれた方が魚たちも御機嫌よろしくなると思うのですが、東北ももうすぐ梅雨入りになるのでしょうか。
プレゼントミノーですが、塗り直しして少し遅れていますが、なんとか来週末に使っていただくことが出来るように木金に発送できるようにします。
新しく入手した蛍光塗料使ってみました。外で見ると、より鮮やかな仕上がりになる筈です。
もう少しお待ちください。
夏場はウェットスタイルで釣っています。
ゲーターを穿いてやるわけですが、素材が全面パンチングネオプレーンで出来ています。
細かい穴が開いているお陰で、水はけが良くなり軽快さに繋がっているのですが困ったことがあります。
指で触ると分かりますが、生地がそんなに厚くはないのです。
足首より上部分は問題ないのだけれど、ソックス足裏部分には体重が掛かるため負担が大きく簡単に穴が開いたり生地が破れたりします。
遡行中にシューズ内に入ってしまう砂も生地を傷める原因となっています。
新品から早い時には5回釣りに行くと、母指球部分に穴が開いたりします。
あんたの使い方が荒いんでしょ、と言われれば、仰る通りごもっともなのだが、やっぱり耐久性が良いとは言えないと思うのだ。
どうにかならんの?と現物見ていると、使用中は足裏から抜けていく水は全体の内の少しだけで多くは側面全周からなのではないかと思い至り、ならばこの部分を塞いで透水しなくなっても大して困らない筈。
というわけで、足裏部分に通常のネオプレン生地を重ねてみました。
使わなくなったウェーダーのソックスを切り抜いて流用してやると、簡単でボンドG17でガッチリ着けてやりました。
これで大分丈夫になったはずです。
完成した後に、薄手のネオプレンソックスを重ね履きすれば楽だったのではないかと思ったのは秘密です。
先週末から、快晴となり夏のような日差しでグッと気温が上がってましたね。
夜と昼の気温差が大きく、日中は汗ばむほどでした。
先日降った分は、既に無くなった感じで渇水になってきている川もあります。
次の雨が欲しいところです。
3月に新たに組んでみたグリップですが、ここ何回か使ってみて思ったことなど。
奥のが新、手前が旧グリップです。
バットエンドからフォアコルク先端までの長さはほぼ同じで、全長は新グリップの方が5mm長くしてます。
旧⇒新グリップへ交換して使ってみると、最初の2、3日はキャストしたミノーの着水点がイメージよりも左右にずれるように感じました。
感覚としては、30~40cm位。
う~ん、イマイチかなぁ・・・なんて思ってました。
重さを比べると、12g程軽くなってます。
リールシート部分の差が大きいです。旧グリップの方が金具も肉厚で花梨スペーサーも少し長いのと、バランサーとしてグリップエンドに超硬エンドミル(タングステン)の廃材を入れてます。
新グリップはそのまま組み上げて、余計なものは追加してません。
手元が軽くなって、タックル重心が少し前に移動したせいで安定しなくなったのだと思いました。
でもね、何回か使ってるうちに慣れるものなんです。
そりゃ、一日数百回も投げてればズレとイメージが修正されて一致するようになります。
そうなると別の事に気付きました。
釣り終わった後の右手の疲労感が軽くなったというか、腕が疲れにくくなりました。
それと、普段私はバックハンドとサイド、フリップでほとんどのキャストをするのだけど、特にバックハンドの飛距離が伸びました。
これは気のせいなんかじゃなく、1割Upしてるんじゃないかと感じるほど。
タックルが軽くなった分、キャスト⇒ラインリリース後に腕を止めるのが楽になりました。
その分、今までよりも勢い良くブランクを曲げられるので遠くまで飛ばせるようになったんですね。
減速させるのが楽になったから、今までよりもスピード出しても大丈夫。減速するために使っていた力を加速にまわせるようになったのです。
よくよく考えてみれば、渓流タックルの前後重心バランスなんかは余程前寄りにならない限り気にする程のものではないのです。
5ftちょっとなら手元からのモーメント距離なんて大したことないですし、ブランクが短くて細い分空気抵抗も少ない訳だから、使用感に関して大きな要素はやっぱり重量なんだと思います。
クラシックリールなんて使ってる場合じゃないのかも・・・。
* アドニスは来週の完成を予定しています。
前回の更新から少し時間が空いてしまいました。
ちまちまと作業を進めていますが、ちょっと不具合が出て多少修正に手間取っております。
今月下旬にアドニスとプレゼント用ミノーの完成を予定しております。
もう少しお時間下さい。
ベストの腹ポケットには薄手のグローブが入れてあります。
これは無くては困るもので私にとっては必需品の一つ。
退渓の際に急な斜面を登ったりしますが、その際にやはり素手では少々心もとないです。
山岳渓流ではゴツゴツとした岩肌や樹に手を掛けながら登る事が多く、グローブをした方が安全安心なのです。
怪我したくないですからね。
今まで使っていたものは生地の表面が細かくひび割れしてきたので更新となりました。
近くのワークマンで購入。
安価で色々なものが並んでいますが、使えそうなものを片っ端から試着し、にぎにぎして感触を確かめてフィットするものを選んできました。
薄手の牛革のものでお手頃価格でしたが、やはり天然素材はしっとりと手に馴染みやすくて良いです。
それと忘れちゃいけないのが、ブーツの替え紐です。
毎年、必ず左右とも切れます。
短時間なら、応急処置で繋ぎ合わせたりして凌ぐことも出来ますが新品に交換がベストです。
切れたままでブカブカになってしまっては不快なばかりではなく足元が危なくなります。
怪我を防ぐためにも持ち歩くことをお勧めします。
これらも重要な釣具なのです。
ベストの背中には、必ず何かしら行動食を入れるようにしています。
ある程度、賞味期限が長いやつ。
バータイプのお馴染みカロリーメイトと、多少は水分補給も出来るゼリーのものを二つ持ち歩くことが多いですね。
長い区間を歩く時はこれらに加えておにぎりやパンも持っていきます。
もちろん、普段食べるのはそれらがメイン。
どうして必ず行動食を携帯するようになったのかというと、
以前支流をガンガン上まで詰めていって釣り上がり、夕方が近づき周りが少しずつ暗くなってきました。さらに上まで行けば林道とぶつかるということを地図では確認していたのだが、川通しで戻った方が早いと判断した帰り道でハンガーノックになったことがあるのです。
へなへな~っと、足に力が入らなくなり水を掛けられたアンパンマンみたい。
その時は、おにぎりが幸い一つ残ってましたので、それを食べて少し大人しくしていると動けるようになりました。
今思えば、なかなか危うい状況であります。
山の中で動けなくなったら非常に危険です。電波も通じるか分からず、もしかしたら次の釣り人が来て発見してくれるまで1週間以上かかることもあり得ます。
その頃には脱水症状で死んでいそうです。
そうならないための保険の代わりというか、アンパンマンになってもこれくらいあれば2~3時間は歩けるでしょうから大抵は車まで戻れるはずです。
それに有るのとないのとでは気持ちの余裕も大きく違いますよ。
前回の続きです。
グリップに必要な部品を揃えました。
コルクグリップ。
既に必要な寸法にカットしちゃってますが、フライロッド向けのグリップを利用します。
ルアー用のもので探すよりも、もしかしたら適当なものが見つかりやすいと思います。
そして、フライ用の方が大抵ちょっと良いコルクだったりします。
今回は雰囲気良さげなウッドリング付きのを入手できました。
フォアとリアで色味が多少違いますが、使っていくうちに馴染むでしょ。
カーボンパイプは汎用ストレートのものから切り出します。
今回は240mmとします。大丈夫だと思いますが、並み繋ぎ部分の事を考えて裂けに多少強いクロスカーボンです。
ブランクとのジョイントの微妙なテーパーは、簡単な方法でちょちょいと合わせてしまいます。
外径9mmのパイプでしたので、部品の組み付けはテサテープとコルクテープで少し嵩上げしてやるだけでリールシートやコルクグリップの内径と合わせることが出来ました。
各部品を合わせると、こんなです。
両端のワインディングチェックとバットプレートを付ければ完成です。
ロッドのグリップなんてのは、部品が揃えばあっという間に組み上がってしまいます。
ミノーは1ヵ月も掛かりますが、これくらいなら半日も掛かりません。
スペーサーを削り出すとかなると途端に難易度や必要な道具・機械が大げさになってしまいますが、ルアーのハンドメイドよりもずっと取っ掛かり易いものなんです、ロッドを弄るのは。
日に日に、日差しに温もりが増してきたのを感じます。
天気予報を見ても、雪マークは無くなったし最低気温も0℃前後まで上がってきてます。
雪代もそろそろ出てきてますよね。
春になってきました。
昨年の10月に気になる製品がリリースされました。
日本のルアーではマイナーですが、パシフィックベイからスピニング向けのリールシートが発売されました。
しかも、スペーサーはウッドです。
おそらく、日本市場を意識したものです。欧米人は合理的精神なのでこんなところにウッドなんか使う人は、一つまみも無いほど少数派なはずです。
(ここにウッドを使って機能や性能的なメリットがあるとは正直思えません。趣味の道具であるから、趣や外観を重視するこういう選択肢があるのですよね。)
価格は、4000円位なのですが、しっかり作ってあります。
パイプの内側にはキズ防止の樹脂が嵌めこまれていますし、スペーサーの穴も中心がズレていません。(これがかなり需要!修正するのは大変なのだ)
塗装や金具のアルマイトも結構きれいです。
スペーサーの内径は、10mmですが拡張すれば14mm近くまで対応できそうです。
(そうすると、ぎゅうっーと曲がった時に割れる可能性ありますが)
トラウト向けのブランクでそこまで太いのはなかなかありませんから、ほとんどのものに対応できるはずです。
その分、スクリューパイプの肉厚は薄くなって若干華奢な感じはありますがリールは問題なく固定できます。
市販されているロッドでこのリールシートを採用したであろう製品を幾つか見掛けます。
このリールシートはパックベイが日本のロッドメーカーから依頼を受けて製作したものを、一般向けにも販売したということだと思います。
でないと、こんなマニアックな製品を市販してくれるとは思えません。
ロッドビルディングしている人達って、釣り人の内1割も居ないでしょう?
しかも、そのほとんどがソルトかバスでトラウト向け製品なんてほとんど需要は無いです。
新規製品化しても一般向けだけで採算取れるものではありません。
今まで良質なもので選択肢が殆ど無かっただけに、これはありがたいですね。
(特注でやってくれるとこありますが、1万は飛んでいきますよ)
・・・してみました。
昨シーズンから主力のEspada51 ですが、シャープさを重視してガイド選択して組み上げた結果、
それはもうビシッ!とした仕上がりになりました。
しかし、何事にもバランスは重要なのです。
些かシャープ過ぎました。ちょっとピーキーに感じられることも有り、一日これで通すとなると夕方近くになると気を遣います。
反発のスピードがとても速いのでリリースタイミングがシビアなのです。
疲れてきた頃にこれを制御するのは、ちょっとしんどい。
写真左が、ガイド交換後 Espada51 右 レボ55改49
交換前
KLH20 KLH10 KLM7 KLL5.5 KTTG5 KTTG4.5 LGTT4.5
交換後
KTTG5 KGST5
交換したのは、上の2つです。
上から3つを口径5で揃えました。
1つ番手上げました。
トップガイドは、トルザイトではなくSicに替えてます。
ラインの負荷を考えると、J型Sicリングが一番ラインに優しいと思います。
レボ49に付いてるのが交換前と同じLGTT4.5です。
見てみると、当たり前ですが少しフレームが大きくなり、リングが厚くなりました。
重量は、数値にするとガイド1個当たり 数/100 g とかそんなものなのですが、振ってみると違いは分かるものです。
ブランクの張りは強いままですが、僅かにマイルドになったように感じられ曲げ込みやすくなりました。
ブランクの曲りが感じられればコントロールしやすくなります。
僅かな違いですが変化としては小さくありません。
これで昨シーズンより扱いやすくなりました。
これからも活躍してもらいます。
今すぐに組むわけじゃないんですけど・・・。
ばらしたり、ちょくちょく買い足したりしてガイドが揃ってきました。
分かる範囲でトラウトロッドに使いそうな各種ガイドの重量を書き出してみてます。
PEをメインで使う渓流用のと、6ft半ばの湖用(こちらはほぼPE専用)をカスタムしてみたい。
2本ともPEをメインで使用することになりますが、バットからのチョークガイドは従来からのYフレームにします。
PE使うのに今時Yガイド?と思うかもしれませんが、普段釣っていてバット付近のガイドにラインが絡むことは稀です。絡むとしたらベリーから上の3つか4つまででしょう。
必ずしもKガイドである必要はないはずです。
湖で使うことを考えるとある程度の飛距離は欲しいところ。
組み合わせるのは2500番リール。
大した経験も知識もないですが、バットガイドのリング径と高さはそれなりの大きさはあった方が良いと思います。次のガイドは高さを抑えて径を絞っても、飛距離に大きな影響は出ない気がします。
PEなのでモノフィラに比べるとスプールから放出されるときのばたつきは小さくなっているので、バットガイドはY20とします。
Y20はKH16とガイド高さが似たようなものですが、16だとさすがに抜けが悪いように感じられてちょっと不満です。海のライトゲームロッドなんかだとこれくらいは一般的なんですけど。
(2000番以下だとマッチングが良いと思います)
KL25とも高さはほぼ同じなので、Y20と比べてもほとんど飛距離は変わらないだろうとの読み、それとバットガイドは一回り小さくすると結構重量に差が出ます。
重さは寸法の3乗に比例するので影響がデカいです。
感度やフッキングパワー(とコストも?)を重視するとバットガイドは短足のKLガイドのリング径20以下となりそうですが、飛距離を犠牲にしたくない場合は穏やかにチョーク出来る足の長くてガイド径もそれなりに大きなガイド有利なはず。
KH20だとリングがより高くなってさらに抜けは良いでしょうが、ばたつきが少ないPEならY20でも十分だと思いますし、KHに比べフレームがコンパクトなので軽快に仕上がることが出来るでしょう。
なんてことをミノー削りながら考えてます。
この悩んでいる時間が実際組む時以上に楽しかったりするんです。
2017のFujiのカタログを見てみると、Yガイドは廃番になってしまったみたい。
まだまだ活躍できると思うのに残念です。
トルザイトリングですが、あの餅を潰したような断面形状を考慮するとリングに傾斜の少ないATとYフレームにこそ相性のいいリングなんですけどね。
コルクは取れました。
次は問題の金具交換。
純正のスクリューパイプを、エポキシを強制的に劣化させて取るべくライターにて火あぶりの刑に処してやりましたが、これがなかなかの頑固者!
全周万遍なく火にかけてやりましたが外れません。
30分以上格闘しても進展無さそうなので、U字の部分に斜めに切れ目を入れて破壊することに。
切れ目が入ったらペンチで端から捲りつつ隙間にシンナーを流し込んでやったら、ズルルッとあっけなく取れました。
最初からこうすれば良かった。
エポキシのかすを綺麗に取り除いて、シェリーの金具を合わせてみるとピッタリ!
ほれほれ!予想通りだ!上手くいったわ!
リアグリップを延長します。
45mm程度長くしますが、ブランク長が足りないのでその分延長したカーボンパイプを被せます。
ノギスで測ったら、カーボンパイプは内径8.0mmで、ブランクが8.1mm。
ブランクを水砥ぎして僅かに細くします。
きつからず緩からず、スススッと軽く滑りつつ入っていく様な感覚のところでストップ。
ブランクに万遍なく薄くエポキシを塗って、カーボンパイプを接着。
大体硬化してきたところで、リアグリップも接着して終了。
繋いで測ったところ、ちょうど70inでしたので5ft10inとなりました。
本人的には見た目もそれほど違和感なく仕上がったので満足。
空振りしてみると、やっぱり延長後の方が手元が安定しててGood。
来季に活躍してもらうのが楽しみになりました。
さて、どうしたものか。
リールシートごと交換するか、となるとグリップ全体をバラすことになるぞ。
なるべく純正の雰囲気を壊さずに残したいと思っていたら、ありました。
金具が。
以前、分解したシェリー62Lのシート金具部品を残しておいたのを思い出し。
横に置いて比べてみると、シートパイプのデザインも似ています。
よーく睨めっこして、スクリューパイプ内径もほぼ同じであろうと判断。
これなら違和感なくマッチしそうです。
シェリーのシートパイプの内側にはキズ防止の樹脂が嵌められています。
これがあれば、緩みにくく傷も付きません。
こういう目立たないところにこそメーカーの真心がありますね。
ナイフでコルクに切れ目を入れてバリバリと剥していきます。
ブランクに傷が付かないよう、慎重にかつ大胆に遠慮なくペンチでむしり取ります。
コルクを剥したら、残っているエポキシかすをカッターでそぎ落とした後に耐水ペーパーで滑らかにします。
テープやアーバーは使われていませんでした。つまり、ブランクに合わせてグリップ部品の内径を設計したようです。
外径を測ったら、グリップ部分はノンテーパーになってました。
こうなってると、工場の人は組みやすくて楽ですよね。
月曜は暖かい日差しも出ていて、雪が大分融けてしまいました。
日中はストーブ無しでもなんとかなるほどです。素晴らしい。
表題のロッド、ティムコ トラウターTW58ML です。
これ、一番最初に購入したロッドですが、手放さずに手元に残してあります。
今思えば、初めから強めのロッドが好みだったんだなと思いますが、現在の感覚でいうとLといったところでしょうか。
グリップ手前は補強のクロスが巻かれていて、ガッチリと頼もしく引きを受け止めてくれます。
ティップとベリーは負荷に応じてしなやかに曲がり、キャストしていて気持ちいいロッドです。
シューンッとルアーが飛んでいきます。
5ft8inありますが、グリップ長は短く感覚的には6ft位のロッドを振っているようなものです。
当時はこれで山岳渓流も歩いていたのだから、使えば何とかなるものだとかよくやっていたなとか少し感心したり。
今は山岳渓流で使うには少々長すぎて持て余しますが、秋に湖で近距離を攻めるときに重宝しています。
魚に対して負けず、かつ強すぎずの楽しむには適度なパワーなのです。
ブランクは良い仕上がりなのですが、ロッドとしては少々気になる点も。
この個性の一つでもある58にしては短いグリップ。
全長は235mm、リアグリップ長は86mm程。
5ft前半だとよりマッチしそうな仕様です。
自重は軽いので持ち重りはそれほど感じませんし、キャストの際はシングルハンドでびゅっと振りぬけるし問題なしです。
ですが、魚が掛かった後はもう少し長い方が安定しますし、やり取りも楽です。
不満というか問題と思える部分が1点。
リールシート後ろの金具です。
ダブルナットですが緩いやすいのと、締めこんでいくとリールフットにパイプのエッジで傷が付きます。
写真を拡大すれば分かりますが、エッジが当たる足の左右の塗装がこそぎ落とされた様になってしまいます。
緩みやすいからきつめに締めようとすれば、さらに傷が付くという悪循環。
これが嫌で使用する際は、リールフットにテープを巻いたりしてました。
一度使えば分かりそうな問題ですが、なぜこのまま量産されてしまったのだろう。
ブランクが素直で良いものだけに、ここは一寸残念な仕上がりです。
これらを改善しつつ、より扱いやすくなるようにこれからリメイクしていきます。
土曜はジメジメしておりましたね。
湿度も終日かなり高く、ドブ漬けできませんでした。
もう少し下がってほしいものです。
リールやロッドの新製品が出れば、どんなもんか気になってしまうものですが、最近はロッドのガイドセッティングに注目してみてしまいます。
バットガイドからトップまでのサイズや種類とラインの絞り方云々。
店頭でバットガイドが
KL16の次はKL10で・・・トップがMN5のチタンか・・・などと一人品評会してるわけです。
先日の55改48リメイクやEspada51では自分でサイズと種類を決めてみたわけですが、ブランクに合わせたガイド重量ってすごく大事だと感じました。
軽ければ軽いほど良いと思われがちですが、そんなに単純で簡単なものではないと思います。
Espada 51 KH20 KH10 KM7 KL5.5 KT5 4.5 LG4.5 テッィップから上はトルザイト
エスパダはかなり張りのあるブランクで、ティップまでバリッとしています。
例えるなら筋肉質とか鞭というよりも、強めのバネっていう感じでしょうか。
重めのルアーでも扱えますが、バネなのでしっかり曲げてやらないと飛んでくれません。
曲げてやれば直線的な軌道で弾き飛ばすことが出来ますが、軽い力で軽いルアーをキャストするとそれほど飛びません。
それではブランクが殆ど曲がらないからです。こういうブランクはキャストの際にしっかりと曲げてやらないと仕事してくれないのです。
重いルアーなら比較的容易に負荷を掛けることが出来ますが、2g半ば以下のミノーなんかでそれなりにブランクを曲げるためにはかなり速く振らないといけないわけです。
そうなるとリリースタイミングの幅がかなりシビアになってきて気を遣うようになります。
ミスるととんでもない方向に飛んでいきます。
ブランクを速く振ることは出来る。けれど、それを制御するのはかなり難しい。
ここでガイド重量が大きくかかわっていると最近強く感じるのです。
ひたすらシャープさを求めて、ティップとトップを小口径トルザイトにしたわけですが、現状では軽量ルアー使用時にはピーキーなセッティングになってしまっている。
上3つのガイドを1サイズ大きくするか、Sicに替えればおそらくというか確実にキャストが楽に感じられるはずです。
ガイドの重さ自体でブランクを撓らせることが出来るので、軽量ルアーのキャストコントロールを助けてくれます。
ガイドそのものの重さは、1/10、1/100gの違いと数字にすれば僅かですが使用感において大きく作用しているのです。
あるメーカーのテスターさんと話をする機会があったのですが、張りのあるブランクならトップは5か5.5で十分でそこまで軽く小さくする必要はない、それくらいの方が糸抜けも良いという事でした。
まさしくその通りだと現場で実感してるわけです。
何事も適正な組み合わせがあるというか、ロッドに関しては扱いきれない性能は要らない、それが足を引っ張ることも有り得るという考えになりました。
48に関しては、元がだるく感じてきてしまったこともあり、短くしてパワーも落としたこともあってか軽量化が効果的な非常に良い組み合わせになりました。
重いものは向きませんが軽いものから4g程度までならキャストしていて気持ちのいい仕上がりになってます。
エスパダ51はオフシーズンになったら、上3つを5で統一してガイド交換してみようかと思います。
扱いやすくなってもっと活躍してくれるはずです。
牛歩の進みのベイトロッド製作。
ベイトフィネスが流行る前にアンバサダーを入手しておきながら、既にそれが落ち着いているのに未だに本格的には使ってないという。
なにやってんだか。
グリップを組んでみました。
組み上げ作業自体はあっという間なのですが、あーでもないこーでもないと細部を悩んでいるとなかなか進みませんでした。
スペーサーは旧ザウルス社のものです。
それにパックベイの金具とアンドリュースのトリガーを合わせてます。
フォアコルクは2~3mm短くてもよかったかも。
ベイトなんでフォアコルクは無くても支障ないですが、トラウトロッドとなるとそれでは格好がつきません。
リアグリップは最初はストレートのコルクを仮組してみたんですけど、グリップ全体としての見た目が重く感じるデザインになってしまうようでした。
後半が少しくびれてからフレアするこちらのほうが良い様に思えます。
リールを合わせるとこんなで、トラウトベイトロッドのベーシックというか王道の格好になってるかなと。
釣具の見た目は流行り廃りがありますが、結局残るのはシンプルなものや昔から既にあるものだったりします。
ブランクはシェリー62Lで元はスピニングロッドです。
6ftクラスが希望で、最近はこのクラスの長さのロッドがとても少なくて探すのに苦労しました。
渓流には長いし、本流には短いしと中途半端に感じられるからか6ftクラスは今は管釣り用のものが殆どです。
最近出たシマノのカーディフAXの64Bなんかは癖の無いアクションでなかなか良さそうでしたが、ネイティブではちょっとパワー不足。もう少し重いのも投げたい。
シェリー62は良い曲がりをしながらもヤワではないブランクで、スピニングでも使いましたが投げて掛けてと気持ちの良いロッドでした。さすがはブランクメーカーの天龍です。
ベイトに生まれ変わってもこのフィーリングで投げれるよう期待してます。
東北も梅雨入りしたそうで、ここ数日降ったり曇りの日が多くなっています。
積雪量がかなり少なかったせいもあり、早期に渇水の川も多かったですが水量が回復してきているのは良い事ですね。
塗装中なのですが湿度が高い事もあり、少々やりにくいですがこれは仕方ありません。
先日、グリップを組んでいた48ロッドですが完成しており、既に入魂も果たしています。
仕上りとしては、まあまあかなというところ。
実際使ってみた印象としては、25cm前後の魚とやり取りするのが楽しく、尺も獲れるがヒヤヒヤするといった感じでしょうか。
グリップ全体はリメイク前とそれほどデザインは変わりませんが、自分なりの理想に向けて中身はかなり違うようになっています。
グリップに薄肉のカーボンパイプを重ねたこと
リールシート金具変更
前後コルクを高グレードの物に交換
カーボンパイプ二重は荷重が掛かった時でも、グリップにガッチリ感を持たせたかったこと。
金具は肉の厚いタイプを選択して、パイプと共にグリップの重量UPを狙ってます。
因みに前のフードと後ろの金具は種類が違い、2種類使って前後コルクとの径合わせをしてます。
コルクの質は、ロッドの性能には影響ない部品ですが見た目とやはり手触りが違います。
フライロッド用のコルクで、ルアーロッド用の物から探すより高品質のものが見つかります。
ガイドは振りぬけ感重視で、小口径KRです。
変更前 Y25 16 10 Y8L L7 L6 F5.5 5.4g
変更後 KH16 8 KM6 KL5.5 KT5 4.5 LG4.5 2.8g (ベリーから上はトルザイト)
ガイド重量が半分近くになったのは効果絶大でキャスト後のティップのおつりをほとんど感じることなく収束します。
当然ですが飛距離は落ちました。バットパワーと長さが無くなっている分もありますが、小口径による影響も小さくなさそうです。
もちろん、実用上問題になるほどの低下ではなく、想定している小渓流のポイントは殆どカバー出来ます。3gあれば十分飛距離は稼げます。
ティップとトップはトルザイト4.5(Sicだと5相当)ですが、個人的にはこれが糸抜けと振りぬけのバランスの下限値だと思います。
これで軽さは十分で、渓流ではクモの巣がいつの間にか絡んでいたり、時間と共に砂や泥といいた汚れがリングに付いて糸抜けが知らず知らずのうちに悪くなっていることが珍しくありません。
4まで小さくしてしまうと糸抜け低下のデメリットが大きくなってきてきそうです。
去年から使っているEspada51も4.5にしましたが、かなり張りがあるので5に上げたほうが快適になるんじゃないかと最近感じてます。
全体重量は92gあって、リメイク前より重くなってます。
が、グリップより前部分は大幅に軽くなり、重くなったのは手元だけです。
前後バランスがかなり改善されて、実際振ってみるとリメイク後の方がはっきりと軽く感じ、疲れも少ないです。
振りぬき後にブランクをビタッと止められるので前よりもアキュラシーが確実に上がってます。
これが渓流における最大のメリットであることは言うまでもありません。
上の写真はプレゼントミノーのヘレナ48MDにアルミを貼ったところです。
実際には既に貼り終えてコーティング中。
セルロースへ何度も入浴させて肌をなめらかにしています。
解体したロッドのグリップを組み直しです。
組み立て工程をすっ飛ばしてほぼ完成間近となってますが、再利用したのはウッドスペーサーだけ。
金具とコルクは新品です。
どうして、グリップ単品になっているかというと理由がちゃんとあるのです。
55のブランクを切り詰めて48程度の長さにしているのですが、ティップは15mm程度のみカット、あとはバットを切り捨てました。
となると、当然ながらバットパワーは落ちることになります。
それでも、尺ヤマメ程度ならば無理矢理引き寄せられる程度のパワーは残したつもりです。
ですが、バットパワーが落ちたということは負荷が掛かった時にそれだけ曲がるという事。
55の時はEXファースト(8:2)といったアクションでバット付近は40前後のニジマスが掛からないと曲がらないほどでしたが、切り詰めたことによってレギュラー気味(6.5:3.5)に変化しました。
ヤマメ程度ならばグリップ付近は殆ど曲がりませんでしたがが、今度はそうではありません。
これまでよりもキャストと合わせ・ファイト時に繰り返し、曲がりしなることが大きくなると長期の使用において内部のエポキシのひび割れ・剥離が起きやすくなります。
なにより、力を掛けた時にフォアグリップ近くが曲がったことが右手に伝わってくると気になるものなのです。
どうしたものかと考えたところ、ブランクに一回り太いカーボンパイプを重ねて補強することに。
ブランクが7mm程度だったので、内径7.5外径8.5のカーボンパイプを用意し、グリップの長さ分切り出して各パーツを組み合わせました。
使用においては、写真のグリップをブランク後端から挿入して接着することになります。
ヘレナ48は、もうすぐアルミが貼れるところまで来ました。
Rh52HSは来週に塗装の予定です。何事も無ければGW始めには完成しそうです。
無事に終わりますように。
去年の夏まで主力だった5ft5inのロッドをばらしています。
現在使用しているロッドは51ですが、もうこの長さのロッドを使用することは無さそうです。
55ありますが、これを思いきって短くします。
先日の展示会でこっそり46のロッドを振らせてもらったのですが、これがまた良い!
特にフリップしやすくて低弾道でストレスなく飛ばせて気持ちいいのです。
ですので、これを真似してみるのです。
素直に買えよって話ですが、如何せんひねくれてますので。
写真ではそうでもないですが、かなりお疲れの様子です。
フォアコルクは指の形に変形して凹んでます。
スクリュー金具はあちこちメッキが剥がれてきてます。
金具は破棄して、マーブルウッドのスペーサーは再利用する予定です。
フォアコルクに切れ目をV字に入れた後、プライヤーでむしり取っていきます。
ブランクに刃を当てない様にだけ注意します。
ワインディングチェックは付いていないので楽です。
同じ要領でリアグリップもばらしていきます。
下からブランクに巻かれたタコ糸が見えてきました。
コルクは取れました。
径合わせのためにブランクにタコ糸がキッチリ巻かれています。
ここまでびっちり巻く必要はないと思いますが、この造りから見ると修理することはあまり考慮されてはいないようです。(なんて書くと不親切な造りに感じるかもしれませんが、この辺はメーカーさんが何を重視するかで違ってくるでしょう。仕上がった後の感度や性能を重視するか、作業性を重視するか、この方法が良いとか悪いとかではないです。)
ガッチリ固まっていて取るのに少々難儀します。
この解体作業に必要なのは、最後まで作業を投げ出さない粘り強さと 勇気 です。
あと2週間で解禁でございますよ。
準備はお済ですか?
私は特に準備らしいことはしておりません。バルサと戯れる日々でございます。
昨晩は遂に雨が降っておりました。火曜辺りは少し冷えるようですが週末はまた気温が上がる予報ですね。
春が近づいてきてますね。
来週あたりに川の様子でも見てこよう。
牛歩の歩みで進んでいるリールシート関係の工作。
旧ザウルス社製スペーサーですが、1本は既にベイト用に加工済み。
最近は内1本をスピニング用にしようといじってました。
金具なんですが、今回はアメリカのパシフィックベイ社製のフライ用のリールシートを取り寄せました。
これに組み合わせられる様にパイプ内径まで上下を若干細くしました。
旋盤あれば10分ですが、ありませんのでナイフでちまちま削ります。
中心がずれないように均等に削るのは面倒でしたよ。
これらですが、手ごろな値段ですが仕上がりは悪くないです。
アルマイトも綺麗ですし、内側の切削の跡もそんなに荒れてません。
アンドリュース社とは違いますな。
外径が25.3mmだったのはアメリカらしいですね。
こういうのが手ごろな値段で何種類も選択肢があるアメリカが羨ましい。
日本メーカーだとこんなのほとんど見かけませんし、あってもやたら高かったりしますから。
クラフトの本場ですよね、あっちは。
加工したスペーサーと組み合わせるとこのような感じです。
シルバーは無難でどんな仕上げにしようとそれなりにマッチしそうです。
黒は精悍でカッコイイですが、主張が強い感じでブランクも黒にしないと喧嘩しそうです。
スクリューパイプにU字に溝は切ってありませんが、リールフットが重なる部分はネジが削ってあってフラットになってます。
そのため、スペーサーとの段差も小さく抑えられてます。
リールとのマッチングですが、カーディナルとシマノ2500番問題なく嵌まりましたので実用は問題ないでしょう。
アルミの段差消しに時間が掛かっていた Arrow67SS ですが、そろそろ塗装できそうです。
今回は黒頭でやってみてます。完成すると商品ページの写真のものとちょっと印象が違って見えるかもしれません。
今週塗装して、来週末辺りに完成・出荷になると思います。
今回製作分は、ノーザンレイクさん向けになります。
もう一つ入手したデザートアイアンウッドです。
茶と白太のアイボリーのコントラストがくっきりと出てます。
これはこれでいいかなと。
茶の黒味がもう少し強いとチョコレートみたいで面白そうです。
んで、アイアンウッドは果たしてオイルフィニッシュ出来るのかと気になってました。
なにせ砂の中でずっと眠って化石に近いようなもんなのでオイルを吸ってくれるのか疑問でした。
端面に塗ってみると、ちゃんといくらかは吸ってくれてます。
茶部分あまり染み込みませんが、白太は問題無さそう。
カチカチの材なので、研磨して磨きだけでも十分な艶が出そうですが、オイル仕上げも出来るみたいなので安心しました。
アイアンウッドを入手しました。
国内では流通量が少なく、なかなか扱っているところを見ません。
リールシートに加工できないかと色々と漁っているところです。
他にはゴールドフィールドバールとバックアイバールを探しています。
アイアンウッドももう少し模様というか柄がクッキリしたものも欲しいところです。
最初に手に取ってみた時の印象は、ガッチガチでまるでアクリルブロックのよう。
半分化石みたいなもんなので重く、水にも沈んでしまうでしょう。
密に硬い材なので塗装しなくても、ある程度磨くだけでも光沢が出てくるはずで楽しみです。
既にこの状態で何とも言えない艶があります。
アロー67SS のアルミ貼りをやったところです。
まとまった数をやるのは久しぶりですが手先は結構覚えているものですね。
面積が大きくなるので削る時間は増えますが、50mmクラスよりもRが緩く細かくないので気が楽に作業できました。
Rh52HS等の渓流用も同時に進めているところです。
あと50日くらいで解禁になっちゃうんですよね、早いなぁ。
これ位の時期になると朝晩は冷え込んでくるなと実感してきています。
この冬はどうなるのか、どれくらいの積雪になるのか気になるところです。
今年は積雪がかなり少なかったので里に近いところでは解禁の時ですら川原に雪がほとんどなかったところがありましたね。
GWには渇水になってしまうところもあったので、今年よりは降ってほしいなと思います。
春に完成して今シーズン背中にぶら下がっていた黒柿のランディングネット。
何回か活躍の機会があり、3種の魂が入っている。
オフになり、網を洗剤で洗って綺麗したところで見てみるとグリップ端やフレームの一部が白くかすれたようになっていた。
塗れては乾きを繰り返すとどうしてもこうなってしまうが、自分で手軽にメンテできるのがオイルフィニッシュの良いところである。
刷毛でオイルを薄く全体に塗り伸ばした後にウエスで拭きあげる。
直後はオイルのテカりが感じられるが、しばらく経って硬化した後にはしっとりとした落ち着いた艶が出てくるのだ。
今まで使っていたレボ55のガイドを測ってみると、
Y25 Y16 Y10 Y8L L7 L6 F5.5 (全てチタン)
だった。(現行モデルは多少違うようだ)
これ、フジのセット品の構成と全く同じである。
少し前のロッドは同じものが結構多いようで、以前はこれが標準的な組み合わせだったみたいだ。
これと同じではつまらん。
近くのお店にロッドを何回も見に行っては製品に怪しい視線を注ぎ、最近のロッドのガイド構成を観察した。
最近多いのは、バットガイドがKH16⇒KH8 と最初から小口径で一気に絞ってしまう組み合わせのものだった。ベリー、ティップなんて4mm程度で凄く小さい。
実際、こういうロッドで投げてみたこともあるけど、ナイロンでももちろん問題ないがどちらかというとPE向けであると感じたし、こんな小さいティップガイドでは夏場のクモの巣を取り除く時にストレスになるだろうと感じてしまった。(ボサ川大好き)
バットガイドでちょっとラインスラップが起きているのも気になってしまった。(トラブルにはならないが)
これと同じではつまらん。
レボのティップのブレをもっと抑えたいと前から思っていたし、悩みに悩み夜も寝ないで昼寝して組み合わせを考えた。そうこうしてるうちに1ヵ月は経ってしまい、やっと何通りかの組み合わせまで絞り込んで決定したのは、
KH20 KH10 KM7 KL5.5 KT5 KT4.5 LG4.5
という組み合わせ。
トップから3つ目まではトルザイトにして内径拡大しつつ軽量化を狙ってみた。
バットガイドのKH20だけはステンにして他はチタン。バットガイドだとチタンとステンの価格差は大きく、3倍も違う。ここで削って、その分をティップにまわしトルザイトにしてみました。
手元に一番近いガイドだからモーメントの影響はそれほどでもない筈だ。
KH20だと今までのY25とリング高さがほぼ同じなので、変更による違和感はないしラインスラップも抑えられる。
ティップをトルザイトにした効果は大きく、ハリのあるブランクもあってかキャスト後のブレは殆ど気にならなくなった。
最初に投げた時は感動してしまった。
ラインの通りもスムーズで今までよりも向上したのではないかとさえ感じました。
ガイドの小売価格ってホントに高いね。
釣り具メーカーへの卸価格って、これの1/3以下とかじゃないのかな~(勝手な予想です)
気付けばシルバーウィーク終わってしまいましたね。
世間ではシルバーウィークなんですね。
今週は天気も良いみたいなので釣り人がどこも多そうですね。
魚を見るよりも人を見る方が多いのかも。
こちらは通常運転で作業しております。
さて、今季は夏から新しいロッドを使ってました。
今まではレヴォリューション55MSでしたが、今度は短くして51にしてみました。
ブランク以外は全てオリジナルセッティングにしました。
ロッドの名は
Espada 51ML
なんてのにしてみました。
スペックは
Lure ~7g Line ~6lb
といったところです。
スレッド等のコスメ関係も、色や寸法・組み合わせをあらかじめ全て自分で決めてからロッドビルダーにワガママ言って巻いてもらいました。概ねイメージ通りに仕上がってます。
ブランクは比較的すんなり決まったのだが(渓流に使えるブランクはかなり少なく、悩むほどの選択肢は無い)、ガイド選択にはかなり悩んだ。
組み合わせを決めるのに1ヵ月は掛かってしまった。
このことについては次回。
晴れが続いております。
雨らしい雨も降らぬまま梅雨明けし、否!梅雨は今年は無かったのだと言わんばかりの連日の快晴と高気温でございます。
日曜には作業部屋の室温は今年最高の35℃越えをマーク。
川の渇水も深刻なレベルになってきています。
それに加え、朝の段階からの20℃前後の高水温とあっては魚たちにもかなりのストレスでしょう。
渇水だから水温の上昇も早くなってしまいます。
夕立もなく、とにかく雨が降らないシーズン・タフコンディションとなっています。
ロッドの方ですが、ガイド巻きとバランス調整も終わり完成しました。
ガイドを付けた状態にしても、ブランクのイメージは変わらずビンビンのビッシビシ!です。
詳しいところは今後紹介するとして、何回か使ってみてPEよりもナイロンの方がこのブランクにマッチしていると感じます。
幸運にも尺ヤマメの魂も入れることが出来ました。
日曜から暑くなってきました。
月曜は暑いうえに夕方から湿度も上がって不快な感じに。
あんまり湿度が高くなるとコーティングに影響が出そうだ。
どうせなら雨が降ればいいのに。天気予報を見ると曇りにはなれど雨は期待できなさそうです。
残念。
んで、ロッド組立の話の続き。
下の写真は仮組でのタックルの前後バランスを見てみたところ。(未接着)
ガイドはテープで仮止めした状態で、リアコルクは通していない。
この状態ではカーディナルのリールフット前端辺りに重心が来ているようだ。
今後、スレッドが巻かれた後エポキシコーティングされるし、リアコルクも接着されるので若干位置は前後するはず。
個人的にはあと3~4mm後ろに移動させたい。
グリップの主要な部分は組み立てが終わって全体像はこんなだ。
ありふれたデザインだがトラウトロッドってこんな感じでしょう。
グリップエンドのアルミバットプレートはテープで貼り付けているだけ。
これの接着はやっぱり最後でしょう。
ガイド巻きが終わってリールをセットした実際使える状態でバランスを見ないとね。
必要に応じて中に重りを仕込んで調整します。
これは売り物じゃないので、自分だけのベストバランスへ。
今年の岩手には梅雨は来ない。
そう確信した今日この頃でございます。
雨らしい雨もろくに降らないまま気象庁は梅雨明けを宣言しますよ、これは。
ミノーですが、塗装が終わりアイを入れて色止めの最中。
気温も今日はある程度上がってたので乾燥が早くていいですね。
各色塗りましたが、前回製作時とは色調を若干変えて塗ったものもあります。
なぜかというとその時の気分というか、前とは色の嗜好が変わったから。
微妙に変化していた方がハンドメっぽくてこれはこれでいいかなと。
パープルバックは以前より視認性があがっていると思います。
ちょびちょび進んでいるロッド製作の方はというと、グリップ周りの組み立て。
特に難しいところはなくサクサク進みます。
だってブランクや金具に合わせてコルクの外内径を削ったり、コアテープ巻いてスペーサーにガタが出ないようにする作業が主ですから慌てずやれば誰でも出来ます。
ちょっとミスったところが有って、フォアグリップは37~38mmを予定していたのだが端面の直角を出すのに少々削りすぎて36mmになってしまったこと。
結構悔しい。
各部品の長さ等を合わせたら必ず仮組して不具合が無いか確かめる。
問題なかったので、各部にマスキングしてエポキシ接着。
ストーブの近くに置いて反応を促進させて時間短縮。
接着中はずれたりしない様に輪ゴムで4方向から押さえつけた。
完全硬化していないがリアグリップを通してみるとこんな感じだ。
だんだん形になってきた。
やっとまとまった雨が降りましたね。
待ちかねてました。岩手は降水量に偏りがあるようで、20~130mmといった感じでした。
28日は気温がかなり低かったので、水温もガクッと下がっていました。
(増水量と水温を確認してきた。)
これから適水温と適水量になれば釣果が期待できそうです。
朝掛けしてこよう。
ミノーはRh52HSのアルミ貼り後のコーティングと段差消し中。
一番面倒な作業、これだけは好きになれない。
早くツルツルになってください。
ようやくブランクとガイドが届いた。
5ft1in つまり61inのブランクを取り寄せたのだが、繋いでみると1535mmしかなく、15mmほど足りない。
誤差がちょっと大きい気がする。普通はマージンを取って、少し長くなる方向にカットするものだと思うのだが。
それが多少気になるのだが、ガイドをテープで巻いて仮止めしてみて曲げてみるとイイ感じの張りとベンディングカーブである。
レボのようなEXファーストテーパーではなく、よりティップに張りを持たせたレギュラーファースト。
バットパワーはレボよりは少し劣るが、30程度のヤマメなら無理矢理頭をこちらに向かせてゴリ巻きで一気に寄せられる十分な力がある。
L~MLクラスのブランク。40クラスでも負けないだろう。
ほしいな~、これ。
でも、高いな。
某オークションで出品中のバックアイ。
ある程度サイズがあるから色んなことに使えそう。
バックアイだから出来れば樹脂含浸してから使いたいけど、このサイズを加工する適当な工具・道具持ってないのよね。
工房やら材木屋さんに頼まないと現状では厳しいのです。
でも、手ごろな大きさのスタビライズドウッドを販売してるところは見つけたから、いつかは手に入れたい。カナダの会社だったけれど、案内読んだら海外にも発送してくれるっぽい。
割高になってしまうけれど。
リールスペーサーをバックアイで作りたいのね。
花梨だのはみんな持っているし飽きてしまって、綺麗なんだが面白みが無くなってしまった。
バックアイなら色味も好みだし、なかなか人と被ることはないだろう。
そんなことを思いながら作業しております。
ちょっとは雨が降りましたがまだまだ渇水のところが多いんじゃないかな。
金曜に朝駆け。
かなり気合入れて今まで入ったことのない区間を開拓して30匹位は釣れたんだけど、サイズは8寸まででデカいのは引き出せず。
いい雰囲気のポイントはたくさんあったので尺を越えるヤマメは絶対居る筈なんだけど、まぁ技術が足りないということですね。
曇りか雨の降った後にでもまた行ってみよう。
やっぱり、レボ55はお疲れのようです。
ティップがシャンとしてないというか、ちょっとブレるんですね。
最近はPEも試してみてるから、老体にドーピングを効かせてる様なもので鞭打って騙し騙し使ってます。ナイロンよりはるかに負担掛けてます。
結構ストレスというかそろそろ前線から引いてもらう時期が来たのかも。
んで、新しいロッドをどうするかという事なんですがブランク手に入れて半分は自分で組もうかなと。
グリップ長さを自分だけの理想の設定にしたかったのが大きな理由。
市販品はある程度万人向けの設定にしてるから、しっくりくるものが中々ないのです。
ここ最近はロッドパーツ関係をコツコツ集めてました。
ブランクは注文して取り寄せてもらっている最中なのだが、グリップ周りのパーツは大体揃えました。
スピニングとベイト両方組めるよう集めました。
トラウトロッドに合うウッドスペーサーや金具ってホントに少ないね。
見つけるのに苦労します。やっぱり市場はかなり小さい。
旋盤持ってたら一通り作れるんだけど。
スピニングのスペーサーは花梨で、違うのが欲しかったのだが他の選択肢はなく。
それは仕方ないのだけれど、オイルフィニッシュだったのだが仕上げがかなり雑で、表面は波打ってたしただ塗りたくっただけみたい。
全体のデザインは悪くないのに残念な仕上がりになってました。
気に入らないのでヤスリで全部削り剥し表面を整えて、スベスベになるようオイルフィニッシュし直しました。
ベイトトリガーシートはアンドリュース製。
金属トリガーで手頃な価格で手に入るのはほぼこれだけのはず。
これも見えにくいところの仕上げは結構粗いです。カッコはいいけど。
トリガー部分だけ使います。
スペーサーは3本写っている黒染めメイプルを現物合わせで組み合わせる予定。
旧ザウルス製だそうで、たぶん本物だと思う。
コイツは高級ロッドに使われてただけあって仕上げは悪くないです。
渓流用スピニングは7月中旬から下旬に完成予定。
早くブランク来ないだろうか。
今年はPEラインも結構使って試してみております。
ラインはサフィックス832でありまして、最近は価格が下がってきたPEラインに比べるとあまり安くはない商品ですが比重が約1.1となっているので水馴染みが良く軽めのシンキングミノーと相性が非常に良いと感じています。
表面の色落ちもそんなにしないのでガイドやラインローラーに纏わりつくことなく使いやすいです。
んで、リーダーなのですがバリバスのエリア用フロロ5lb1.0号をまずは試してみて、他のフロロリーダーより一回り細くしなやかでなかなかよろしいです。
朝から使って昼に交換していますが高切れも経験なく使用できています。
それで6月にもなるとアベレージサイズも上がってきて侮れないサイズも出てくるので(掛けて釣れるかどうかは別問題だが)、6lb以上にしようかと思っています。
今現在試しているのがナノダックス7lb1.2号。
材質が違うので単純に比較できないが一回り太くなった分、ハリが出てミノーの動きがフロロ5lbの時に比べると少しキレが落ちるのだが慣れてしまえば十分使えるというのが何回か使ってみての印象。
7lbあるので強度は頼もしく、キズと結束に注意すれば容易なことでは切られない筈。
ナイロンベースのリーダーだがそれほど伸びない様で手で引き千切ってみると、グゥーっと耐えて少し伸びたところでブチっと切れる感じ。
エリア用フロロには6lb1.2号のものもあるので、次はこれも試してみる予定。
それで、よりしなやかな方を採用しよう。
GWも終わりですね~。
釣れましたか?
私はちょっくら県南へ行ってきましたが、7寸までのがぽこぽこ釣れました。
歩けば歩いた分だけ釣れるという感じでしたが、大きいのには中々巡り合えず。
サクラマスも居たんですが掛け損ねてしまい、リベンジしたいと思っているところでございます。
前回の続き。
ノブシャフトが届いたので早速プレートに組み込んでみました。
これで夢屋A規格のノブが付けられるようになります。
んで、重さは10.3g程。
予想より重くなってしまいましたが、こんなもんなのかなと。
シマノノブを組み込んでの最終的な重さは、22.8gというところ。
無駄に4BB入り。
ぬるぬる回ります。
もう少し軽くしたかったけど、カウンターハンドルよりはマシになったのでこれで様子を見てみましょう。
本体と合わせてみる。
黒いノブだからそんなに違和感ないと個人的には思うのですが、人それぞれでしょうね。
適度な大きさと滑りにくさで以前より遥かに快適にハンドルが回せます。
12日日曜は暖かったですね。
半日ほどやってまいりました。
二日前の雨も程良く引いたタイミングで朝からの快晴のお陰で気温と共に水温も上昇していきました。この日はユスリカやカゲロウのスーパーハッチがあり、それは凄い数で虫取り網を使ったら容易に団子が出来そうでした。
ゆるい瀬なんかでは頻繁にライズ、魚たちの活性も急上昇していた模様。
こんな時では虫にしか興味を示さない魚もいますが、お陰で水面近くへの警戒心が薄れていて浅いレンジでもミノーに好反応を示す個体も結構いて楽しませてもらいました。
釣れたのは23cm程までの個体ですが、この日乗せられなかったヤマメは9寸位はありそうでした。
ネットに入魂できなかったのが残念。
それはさておき、アンバサダーのハンドルを解体してノブを付け替える話です。
やることはカーディナルのノブを交換した時と一緒です。
ダブルハンドルは20gありますが、もしかしたらハンドルプレート自体は結構軽いんじゃないかという思惑があって、それを確かめたかった。
上手くすれば・・・。
2回目なので作業に迷いは無く、裏からグリグリしてパッコーンとカシメを取ってしまいます。
ノブシャフトを取れればもう成功したようなもの。
早速、ノブやプレートの重さを測定。
ノブは2つで7.3gでした。
単純なだけあって結構軽いですね。
プレートは、5g。
やはり軽かった。材質はジュラルミンでしょう。
ということは、ノブシャフトが2本で8g近くあったことになります。
真鍮製なのでしょう、これが重いのですね。
重量全体の1/3以上もあります。
これから、シマノ夢屋A規格のシャフトを手配してやって取り付ければほぼ完成です。
たぶん、そのシャフトを取りつけた状態で8gを越えるくらいに収まると予想してます。
これで、カスタムメーカー品と同等かそれ以下の重さのハンドルが安価に出来ますね。
しかも、自分の好きなノブを選ぶことが出来る。
ハンドルは重量も大事ですが指に馴染むノブが使えるかということも重要。
高価なものを使うつもりはないけど、滑らずしっかり摘まめるものを選ぼう。
しかし、こうして確かめてみると軽量化のため高い金を出してカスタムハンドルを買うのがもったいなく思えてしまいますね。
晴れたり雨が降ったりと落ち着かない天気ですが、季節は確実に進んでいるようで雪代が終わってきている川もあります。山はたっぷりと水分を含み雨が降ると増水や濁りが出てしまいますが少しずつ水温も上がってきているのでチェイスが活発に見られるようになってきました。
午後には10℃に達するところもチラホラと有ります。
あとはイイ魚を釣るだけですな。
黒柿ネットの入魂もしたいがチェイスするのは20㎝以下が多い。 ぬう。
最近、表に出てこないアンバサダー2601Cに今年は活躍する場を与えてやれないかと悪巧みをしているところです。
以前にコヤツのひょうたん型ハンドルノブがどうにも指に合わないということで、平ノブのカウンターハンドルを手配したという記事がありました。
握りやすさは多少マシにはなったもののプラ故に滑りやすい問題があり、それに加え気になる点が一つ。
カウンターハンドルはノブの反対側に重りでバランスを取る構造なため、ダブルハンドルよりも重くなってしまう。
計測すると、
カウンターハンドル 35mm 24g
ダブルハンドル(純正70mm) 20g
と4gもの差がある。
たかが4gと侮るなかれ。ハンドルはリールの一番外側に位置する部品のためキャスティングの際にロッドをぶれさせるモーメントを大きく発生させる。
数gの差が結構バカに出来ないのだ。
これを握りやすいノブに付け替えつつ、現状のカウンターハンドルより軽く出来ないものかと考えたのだ。
来た、見た、触った!
注文していたランディングネットのフレーム組みがあがってきました。
グリップは黒柿で、墨を流したような模様が何とも言えません。
写真で見るとあまり感じませんが、縦内径は34あって渓流用としては大きめ。
フレームは3枚か4枚重ねかと思っていましたが、5枚でした。
これは嬉しい誤算。ある程度厚めの方が丈夫で見た目もよろしい。
あとはオイルで仕上げて網を付けて完成ですな。
4月過ぎから使えそうです。
内径34もあると、尺ヤマメが9寸以下に見えてしまいそう。
なので、今年は内径寸法以上のヤマメを目標とすることに。
これが一番の問題だ。
ランディングネットの仕上げ・メンテに使うものです。
愛用のStream30を昨夏金ヶ崎の川で行方不明にしてしまい、それから背中がずっと寂しかった。
渓流ラスト釣行で紅色の尺ヤマメを釣り上げたのは良いものの写真を撮る前に逃げられるという失態を犯し、こりゃ何とかせねばならん!とこの冬思っていました。
前のコンクリュージョンは花梨だったし、グリップの材質としてはいかにもありきたりで同じのはつまらんということで今度は黒柿にしました。
そんなに上等なものではないですけど。
バックアイも魅力的だったけど、板材がなかなか売ってないですね。
アイアンウッドは高いし。
材料を手配して、それをビルダーさんにフレームまで組んでもらうところまでお願いしてます。
仕上げは自分で。
組みまでやっちゃうと、そっちに気を取られてミノー作りの進行が遅くなってしまう事必至なのです。
今月中に組み上がるそうで、4月中旬には使えるようになりそうで一安心。
ウレタン塗装よりもオイルフィニッシュが好きなので、最近はそれのことについてあれやこれやと調べておりました。
オイルフィニッシュも奥が深い様で、ついつい色んなページを見てしまいます。
食事しながらも、ふむふむ・・・なるほど、おぉ~、とか。
違う病気を発症しかけてるような。
使うならこれかなと思ったのが、桐油とクルミ油。
んで、入手のしやすさと用途・性質を考えたら桐油かなと。
サクラマスで使っているネットもオイルフィニッシュで、今は製作されていないようだが北海道のエンドウクラフト製。(今は海鱒用のメタルジグで有名なのかな。)
モンスターをフルオーダーして、4万位だったと記憶してるけど今思えばこれは結構お買い得だった。
これに付いてきたメンテナンスオイルが未だに無くならずに残っているのだが、これは何のオイルなのだろう。
今度、問い合わせてみようか。
先日更新した釣行記で火器を使ってカップ麺を現場で食べたりしたことに触れた。
あの時点では適当なクッカーを持っていなかったので、深型のアルミバットで代用していた。
その後、あれやこれやと調べた中で、これが自分の要求するモノのベストと選んだのがメスティン。
軽量であること。火器を含めたシステムとしてパッキングが良好なこと。手頃な値段であること。
メイン用途としてはお湯を沸かすことであるため、複雑なものは全く必要なく、むしろ省きたいくらいだ。
ご覧の通り、メスティンの中にすべて収納することが出来る。
風防はメスティンの寸法を測って中にピッタリ入るものをアマゾンから探し出した。
箱型のメスティンの底にナイロン袋に入った風防を敷いた上にその他を詰めている。
ゴトクが急造品のままでちょっとゴツいが、工夫すれば適当なカトラリーも入れられるスペースが残っている。
箱型なのでバックパック等へのパッキングがとてもしやすく、デッドスペースが出来ないのがイイ。
円筒型では中で落ち着かず、中々こうはいかない。
現状のセットで重量390g程。(燃料は50cc)
ゴトクを作り直して、風防のパネルを2枚抜けば300g程度まで削れそう。
でも、これでそれほど重いとは感じていないのでこのままでいい気がする。
展開するとこんな感じだ。
アルコールストーブは屋外で使う場合は風防が必須だが、お湯を沸かすのに十分な火力を持っている。
無風なら400CC程度で4分程度で、屋外だと実際は5分掛かるかどうかといったところ。
ガスなら3分あれば沸かせてしまえそうだが、2分程度の差なんて気にならないもの。
釣りに行って屋外で簡単な調理するときに早さを重視する必要はあまり無いと思う。
せかせかせずに落ち着いて食べた方がよりおいしい。
このメスティン、自宅でも結構活躍してくれてます。カレーやらシチューを1~2人分をちょちょっと作る時なんかにとても都合の良い容量なのだ。
鱒釣りの道具にはウッドが良く似合う。
考えてみればこれほど親和性が高い釣りは他には無いのではないか。
最近のロッドのリールシートは大抵、銘木やら何らかのウッドが使われているし、ランディングネットももちろんウッドだ。
リールのノブにもウッド製のものがあるし、プライヤーもグリップがわざわざウッドでカスタマイズされているものもある。
おそらく殆どの人が何らかの形でウッドが使われている道具を持っているはずだ。
リールシートやネットのフレームなんかは機能的にはプラスチックで十分だし、コスト的にも有利なのだろうが、それでは何ともそっけなく見た目も淋しい。
たぶん、そういうロッドはブランクが良くても売れないだろうなと思ってしまう。
プライヤーなんかはラバーグリップの方がよっぽど実用性が高いと思うけど、それでも好きで花梨なんかのグリップにカスタムしたものを使いたいという人は少なくない。
鱒釣りの道具は実用性だけではなく雰囲気も同様にあるいはそれ以上に大事にする遊びなのだ。
見た目も性能の内ということか。
上の写真もウッドである。 (海外サイトよりちょっと画像を拝借)
随分と色鮮やかなものが並んでいるが、右上・右下・左下辺りのものは色合いもよくリールシートに使ったら似合いそうだ。青や緑は奇抜すぎる。
これらはスタビライズドウッドといって、サラサラな樹脂を真空含浸させた後に硬化させたもの。
それによって杢目を強調させたり、ある程度自由な色に染められるのだ。
加工前後でこんなにも鮮やかに杢が浮かび上がる。
樹脂が中まで滲みこんでいるので防水性は良好だし強度も上がっている。
その分重くなっているがリールシートなら掌に収まるパーツなので重くは感じないはず。
上の4点なんか個人的にそそられるサンプルだ。
スタビライズドウッドは日本ではあまり馴染みは無い様で、日本語検索してもそれ程ヒットしない。
ナイフの柄やフライのリールシート、アクセサリーとかで幾らか使われているようだが、ルアーロッドのリールシートではまだまだ使用例は少ないよう。
その内、有名ショップのオリジナルロッドでどっかが採用してくるんじゃないかと思っているのだけれど。
海外では結構ポピュラーらしく、加工済みのウッドだけではなく樹脂そのものも販売されている。
調べたところ真空ポンプさえあれば十分に個人でも製作可能らしく、そういった動画も見つけることが出来る。
これでまた悩みの種が出来たぞ。
低気圧が発生しているようで北日本は荒れる模様です。
実際、外は風が強く窓際ではヒューヒュー言っております。
冬本番ですなぁ。
正月の初売りに行かれた方もいるでしょう。
2015年シーズン用に何か新しいタックルを購入された方もいるでしょう。
私はお店にお話に行って結局小物を買っただけに留まるのですが、その小物がちょっと実戦に投入するのが楽しみなものであり。
それは今後のネタにでも。
大したものは買いませんでしたが、昨年末に今シーズンに向けてロッドに小細工。
普段使いのロッドは、レボリューション55で、開けた川からボサ川・小渓流までこれで通している。
最近はもう少しティップに張りが欲しいと思うようになってきたが、バットパワーは頼もしくMLクラスかと感じるほどだ。
酷使にもよく耐えてくれ、なかなかお気に入りなのだが個人的に気になる点がある。
キャスト後、トゥイッチするときにロッドを自分正面に構える場合、ロッドエンドがお腹前に位置することが多い。ベストを着ていてお腹の左右にあるポケットにミノーワレットをそれぞれ入れている。
その少し膨らんだポケットにグリップエンドがトゥイッチ毎に擦れるのだ。
カスカスと、プラケースを入れてるとカコカコと打つ、リズミカルに。
引っかかるわけではないから実釣に影響がないとはいえるのだが、前々からもう少しリアグリップが短ければと思っていた。
コルクリング1個分短かく・・・。
製造元にちょっと聞いてみると、可能とのこと。
だけど、そっくりリアグリップ交換しましょうみたいな最初の回答に少しがっかり。
コルクリングを一つ詰めてくれと依頼したかったのだが、破壊解体が前提とは。
この時点で依頼する気は無くなり、自分でやることを決意。
ロッドの作り方なんて、どこも似たようなもんなハズでやり方は想像がついている。
グリップエンドのウッドリングさえ綺麗に取れれば作業は成功したようなものだ。
大抵接着剤はエポキシを使っているから、ある方法を試して・・・
こんな感じで綺麗に取れた。
やっぱりこんな構造か。
次はカッターでコルクリングを1個切り取り。
これは難なく簡単だ。
次に詰めた分はみ出たブランクをカット。
鋸でカーボンは問題なく切れるが、ボロン繊維はナカナカ強固で凄まじく耳障りな音を出しながらカット。
おぉ!流石、タングステン。流石、金属繊維。
あとは、カット面とウッドリングをすり合わせ、調整し接着。
左が加工前で、右が加工後。
リアグリップ長は100mm ⇒ 90mm弱 へ。
55から545になった。
仕上りはそれほど悪くないと思い、まぁこんなもんでしょう。
硬化後にベストを着てカーディナルをセットし、構えてみるとほぼ干渉せず。
イイ感じである。
バランスが少し前に移動したが、気になるならメタルグリップエンド内に重りを追加すれば良い。
これについてはある程度フィールドで使ってから。
何とかなりそうと思ったら大抵何とかなる。
真似する人はなかなか居ないでしょうが、やる場合は自己責任にてお願いします。
壊れる可能性があるという意識でこういう事はやるものです。
最悪、メーカー修理が受け付けてもらえなくなるかもしれません。
使い勝手が向上したであろうレボだが、個人的なロッドレングスの最適長は5ft2in~5ft4inでリアグリップが85~90mmのものだと感じていて、それを強く意識した2014シーズン。
バットはパワフルでレボと同程度で、そのティップの張りを強くし細かいフリップだけで5gをも弾き出せるレギュラーファースト。
そういうロッドで軽めのバルサミノーを投げる。
これで今行っているフィールドをほぼカバーできる気がする。
市場には、まさしくこれだ! というものは出てこないから、最終的にはカスタムロッドしかないのだろうか。
先日、シーズン終了したので山でいつも腰に着けていたナイフの様子を見てみると、やはり切れ味が悪くなってました。
それで砥いでみるのですが、これがなかなか難しい。
これを購入したのは7年くらい前になるのだけれど、箱出しの状態では産毛が剃れる程度の切れ味を持ってましたので、それを目標に頑張って仕上げようと思うのだけれど・・・。
紙に斜めに当てて切れるくらいにはできるのだが、毛が剃れるレベルまでとなると現状の自分の腕では厳しい。
安い人工砥石を使っているとかのレベルではなく、完全なる技術不足。
片刃なら砥ぎやすいけれど、やはり両刃は難しい。
このナイフは、IC.CUT製(Sさん、間違えてました。すみません。)。
ギャランティーカードが残っていて、それをみると永久保証となってましたのでメーカーで砥ぎ直しはやってもらえるよう。
ですが、カードには電話番号等は書いては無く。
親切なんだか、いいかげんなんだか。
検索するとちゃんと出てきましたので、そのうち頼んでみることにして。
このナイフ、刃長は100mmを超えるくらいで扱いやすい長さなんですが刃厚が5mmもあるんですよね。
こんなにはいらないよなぁ・・・3mm位が適当な気がする。
そう思って調べると目に留まったのが、
スパイダルコ エンデューラ4。
よくよく見てみると、このナイフ、道具としてとても洗練されてるように感じます。
特徴的なサムホールによる容易なワンハンドオープン&クローズはもちろんのこと、好印象なのがハンドル材に強化樹脂ザイテルを採用している点。
滑りにくく錆びずメンテナンスが容易なのがいい。
ハンドルにアワビを貼り付けたり、希少なボーンやスタッグを使ったナイフなんかもありますがあれは半分観賞用ですね。そういう嗜好があるのは分かりますが、コストを上げるだけです。
個人的にはああいうのは全く興味は沸きません。
ナイフは道具ですので機能を最優先すべきであり、そのための素材とデザインでなければいけません。
エンデューラ4のようなものがナイフの有るべき姿だと思います。
どこかで見た形だなと思ってましたが、スパイダルコはクリフハンガーで使われたりやレクター博士の愛用品だったりと映画で度々登場してるようです。
イーハトーブ釣具店の高橋さんと一緒に釣りをしてきました。
午前中は和賀川水系某支流をガイドさせていただきました。
まだ水が多くあと一日空けれれば釣りやすい水位かと思いましたが、なんとかイイ魚が出てくれました。
↑ 高橋さんがヒットさせた美人さん
私は当日は掛け損ねたりが多く、9寸を手元で掛けてばらしたりしました。
なんとか8寸までは釣りました。
午後は場所を変えて普段は水が無い本流筋で。
サクラが掛かるかもしれないところですよ(禁漁期間なので釣ったらリリースしなければなりません)・・・なんて話をしていたのですが、高橋さんに本当にヒットしてました。
残念ながらちょっと離れていたのでそのシーンは見れず。
ヤル気満々のアタックだったそうです。
見たかったなぁ。
午後からはPEを使いました。
新しいリーダーを試してみたかったから。
バリバスのエリア マスターリミテッド ショックリーダー フロロ という大そうな名前です。
今までは同社のトラウトショックリーダーを使ってました。
マスターリミテッドの方は、トラウトショックリーダーよりも一回り細く出来ています。
そのため、使ってみると明らかに水切れが良くそしてしなやかでした。
サフィックス832と組み合わせて使うと素直に水に馴染んでいきました。
ミノーの動きも今まではギクシャクしていた状況(アップからクロスさせてターンとか)でもそれが軽減され、ストレスが少なくなりました。
使い込んだわけではないけど、今まで試したフロロリーダーの中では一番の好印象です。
欠点と言えばちょっと高価な点と置いてある店舗がなかなかないということかな。
トラウトにもPEがかなり普及してきたように思います。
お店に行けば専用のラインが売ってたりします。
専用と言っても、元のダイニーマ繊維は各社どのラインも一緒なのですがね。
コーティングやら編み方なんかでそれぞれ特徴を出そうとしているわけですが。
私も本流なんかでサクラを狙う時は、100%PEを使っています。
ある程度の遠投しますので、PEの圧倒的感度と伸びの無さによるダイレクトな操作性に助けられます。
因みにステラ4000Sのスプールに巻いてあるのは、バリバスのエギング用1号です。
本流ではもうPE以外では釣りが成立しないと思うほどですが、私の場合、渓流においては本格的に導入には至ってません。
ナイロン5lbが主力です。たぶんこれからも。
これは私の好きなメインフィールドが山岳小渓流であることに関係するのですが。
川幅は5mまでくらいでしょうか。
10mも投げればロングキャストです。
PEは通常のもので比重が0.97です。
ナイロンは、1.14~1.17位だったように思います。
0.2も違う。
この差が厄介なんです。
PEは水より軽いため、ナイロンを使った時よりもミノーが上ずりやすいのです。
キャストした距離や流れに依りますが体感的に、5~20cm位上のタナをトレースしているような気がします。
簡単に言えば、水馴染みが悪い。
(これは主力にしているミノーが3g台ということも大いに関係していますが。)
リトリーブ距離が2mもないポイントがザラなので、馴染むまでの時間を取っている暇がないのですね。
すぐに誘いたいのに、待っていたらミノーは流されてポイントを潰してしまう。
そういう川ではいつもより10cmミノーが上ずっただけで確実に釣果に影響する気がします。
こうなると、いつもしていた釣りが出来なくなるので我慢なりません。
リーダーにフロロを使うと若干ではあるけれど上ずりを抑えることは出来ますが、ハリが強くてミノーの動きがイメージと違ってくるのでこれも私的にはダメ。
小渓流でのPE使用はバルサミノーが動きすぎる。
リーダーはなるべくしなやかなものがイイと思っているのです。
ナイロンの方が確実に魚の乗りはいいですから。
フロロはナイロンより強力が弱いので、同一強度なら少し太くなってしまうのもハリを強めている一因かと思います。
それにリーダーが太いと流れの抵抗にミノーが負けて上ずったり、ターンさせたりした時にぎこちなくなったり。
それが許せない。
小渓流では殆どサイトフィッシングで、バイトに目で見て合わせることが殆ど。
PEのような感度が無くても困りません。
伸びによるフッキングパワーロスも問題になるほどではありません。
5lbもあれば大抵の魚は獲れるでしょう。
必要なのはトラブルレスな信頼性と扱いやすさなのです。
こういうことから、小渓流ではPEのメリットによる恩恵が少ないという理由で使用には至らないのです。
ですが、少し前に写真のラパラ サフィックス832というラインを買って試してみました。
開けた渓流や川幅が10m以上になる川で使ってみようかと思って。
このPEはシンキングで比重は1.1位とナイロンに近い値となっています。
比重の高いゴアテックスファイバーとの混紡だそうです。
混紡しているのがゴアだろう何だろうとどうでもいいのですが、この比重が気になりました。
もしかしたらリーダーがナイロンでも上ずりが気にならないかもしれない。
あるいは、しなやかで太くないフロロならもっとダイレクトに誘えるかもしれない。
そういう狙いです。
まだ何回かしか使っていませんが、通常より水馴染みは確実に良いです。
フニャフニャなラインではないので扱いやすく、トラブルも気になりません。
只、今回購入したのは0.4号と細いもの(といっても実際は0.5~0.6号はありそう)なので、サミングがちょっとしにくく何回か対岸や葦に突っ込みました。いつもの感覚では間に合わないことがあります。
0.6号が欲しかったのですが残念ながらラインナップには無く。
瞬間的に強い力を伝えられるため、ちゃんと操作してやればナイロン以上にヒラ打たせることが出来ます。
いつもなら10回のところを12回出来るような感覚です。
特に4g以上のヘビーウェイトと言われるミノーではその効果がはっきりと分かると思います。
(そういうミノーを現在制作中)
逆に、Arrow53Sでは私のイメージした動きから遠ざかることもありました。
明らかに動きすぎたり、ダウンでラフに動かすと飛び出したりする。
これから、ナイロン・PEと場面によって使い分けて双方のメリットを引き出していきたいところです。
(通常より細いフロロを手配中。832の0.6号が出ないかなぁ)
ちょっと時間が空きましたが、その2です。
その1よりもその2の方が思うことがあり・・・。
最近のトラウトロッドのガイドは数年前に比べると小さくなってきています。
極端なものはティップガイド径が4mm以下なんてのも見かけます。
正にマイクロガイド設定。
個人的にはあんまり小さいものは実戦的ではないような気がして好きではないのですが。
シーズン初期は凍りやすくなりますし。
凍結問題はせいぜい1ヵ月もありませんから大した問題ではありませんが、夏場に困るのがクモの巣です。
小渓流好き、ボサ川上等!の釣りをしているのでどうしてもクモの巣との戦いになります。
絡みついてきたクモの巣を除去しながらの釣りになり、そんな場所ではある程度のガイド径のロッドの方がストレスが少なくなります。
レラカムイもガイド径は小さめで、クモの巣の多いところではレボの方が実際楽です。
マイクロガイドは開けた場所やポンド、自分が使う場所がある程度決まっているならストレスなく使えるでしょう。
逆にどんな場所に行くか決まっていない、色々な状況が想定される場合はレボ位のガイド径のロッドが実戦的と思います。
下の写真は黒いのがレラカムイ、赤いのがレボ。
なぜ、最近のロッドはガイドがどんどん小口径化しているのか。(レラカムイに限らず)
個人的な考えから予想すると、コスト削減が一番大きな理由だと思います。
最近のユーザーは目が肥えているというかワガママ(逆?)なので、1万円台の低価格帯だからといって使用感の悪いものでは受け入れてくれないでょう。
見た目は(値段の割に)そこそこ良し、振ってみて、おおっ!と思ってもらえるくらいのものをメーカーは作らないといけません。(大変ですが)
低価格なので当然高価なカーボンは使えません。使えるのはせいぜい30tクラスの中弾性カーボンまでではないでしょうか。
高弾性ブランクに頼らず、シャープな振りぬけ感を出さなければなりません。
ということはガイドを軽くしたい。
でも、高価なチタンガイドはコスト的に無理。
となるとステンレスガイドで軽くしなければならないので、必然的に口径は小さくなります。
マイクロガイドと呼ばれるほどの大きさならステンレスでも十分軽い。(チタンならさらに軽い)
これならステンレスでもシャッキリ感が出ます。
ガイドを小さく軽くするとブランクを捩じる力も小さくなるので、ブレが少なくなりアキュラシー性も高まる。
それにガイドは小さい方が安価です。
振りぬけが良くなってコストも下がる、これをメーカーが採用しない理由はありませんね。
性能とコスト削減を両立するのにマイクロガイドは実に好都合なわけです。
レラカムイですが極端なマイクロガイドにはなっていません。
マイクロというよりミニガイドといった感じで小さすぎず、ストレスもあまりなく振りぬけもそこそこ良く感じます。
使いやすい良い塩梅の設定になっていると思います。
ロッド全体の印象としては、ブランクはマットブラックだしスレッドもブラックで渋いというよりも地味目です。
もう少し色気のあるデザインだといいなと個人的には思います。
GWに購入したレラカムイ 53UL ですが、ある程度使ってみて分かってきたというか感じたことを書いてみようかなと。
渓流用のレラカムイはそれなりに売れているようですが、検索してもレビューとかの記事はなかなか見かけませんね。アンリパさんのロッドですから、ファンも多そうなのですが。
このロッド、5ft3inで全長が短めですがそれにしてもリアグリップが短いです。えらい短い。
リアコルクはたった50mmしかありません。
そのため、グリップ全体も短くなっているのでその分ブランクの有効長が長くなってます。
リールフットからトップガイドまでの長さはレボ55とほぼ変わりません。
人によっては先重りを感じてしまうかも。私は直ぐに慣れましたが、手首が疲れるとか、痛くなってしまう人がいそうです。
同社のエゲリアにも53があってこちらは標準的なグリップ長さに見えますが、同じ価格帯ですから差別化の意図があるのかもしれません。
あと1in長くすると万人向けになるんじゃないかなと思いますが、この短さのお陰で取り回しは凄く良く感じます。
キャストはしやすいです。
リールシート・スクリューはレラカムイ、エゲリア、シルファーとも同じデザインです。
ウッドと色が違うだけです。色なんて塗装やアルマイトでどうにでもなるでしょう。
使用中に緩んだりはせず実用上問題ないですが、デザインとしてはちょっとそっけない感じを受けます。
残念に思ったのは、3機種とも、シルファーまでもが同じ仕様になっていること。
シルファーとレラカムイ・エゲリアでは価格が倍も違い、シルファーはアンリパさんのトラウトロッドの最上位機種なのですから見た目にも機能的にも差別化してほしいところです。
せめて、リールフットが接する面はフラットではなくもっとフィットするように曲面にするとか一工夫するべきでしょう。
あとは、ダブルナットの間に緩み防止のジュラコンのリングを入れたりしてくれると嬉しい。
レラカムイ、バットにカーボンをクロスに巻いてあります。
アンリパさんではXカーボノロジーというそうですが、シマノさんのスパイラルX(←訂正 ハイパワーX)そのものですね。
特許が切れたので採用する会社が続々と増えてきました。(ダイワさんまでもが)
捻じれに強くなるそうですが、短いロッドでは効果を感じにくいのではないかという印象です。
ある程度の長さのあるロッドなら効果的だと思いますが、5ftULクラスのロッドではこれがあっても無くても大した差は生まれないと思います。
ショートロッドでも効果的だろうと思われるのは、もっとやわらかいエリア用ロッドです。
パワーを上げて捻じれに対抗するといった方法が取れないためです。
事実、シマノさんのカーディフはばっちりハイパワーXしてますが、レラカムイはバット側の途中までしか施されてません。
価格のため端から先まで出来ないというのが本当のところなのかもしれませんが、このロッドでは見た目のドレスアップ目的というのが大きいと思います。
捻じれに効果的であることは事実でしょうから、次期シルファーにも採用されるのではないでしょうか(今のところ出るのか分かりませんが)。
前記事の続きです
ここにもう一度、使用する際の推奨セッティングを記します。
推奨セッティング
Fook : トレブル #10
ring : #2
Line : Nylon 5~6lb (5lb以上推奨)
PEならリーダーは6~8lb程度
フックですが通常50mmクラスのミノーではトレブルならば#12が標準かと思いますが、ヘレナでは#10としています。
これはボディにある程度の厚みがあるためであり(レテノールに対しMDで+2mm、DDで+4mm程度)、#12ではフッキング率の低下が起こりやすいのです。
ミノーを上から見た場合、針先がボディよりもある程度外側に出ていないと針掛かりし難くなります。
また、フックはミノーの泳ぎを安定させる効果も持ち合わせており、#12ではダウンでアクションを掛けながら流した場合、暴れすぎる恐れがあります。(余程のことが無いかぎり飛び出しはしないはずです。)
よって、ヘレナはシングルフックの使用はデザインの段階からあまり考慮されていません。
ラインは主流のナイロンでは5lb以上をお勧めします。
ミノーの泳ぎに力があり、抵抗のあるMとDリップのミノーを動かすためラインにはある程度の太さと強度が必要です。4lbよりも5lb程度あった方が操作は快適です。
通常のミノーより結束に負担が掛かる点を考えてもこの程度あった方が安心で、何よりヘレナは表層までなかなか浮いてこないボトム付近のデカい奴のためのミノーなのです。
5lb程度が太すぎることはありません。
注意とお願い
ヘレナはレテノールよりも太いワイヤーを使っております。
アイが曲がって泳ぎが狂うことは少ないですがぶつけたり根掛かりを外したりと大きく力が掛かりアイが曲がった時は写真のようにリップの両側からしっかり持ち固定してプライヤーでジワリと少しずつ修正してください。
けっしてボディを持った状態でアイ調整をしないでください。
リップの接着部分に負荷が掛かり亀裂が入る可能性があります。
リップが大きいため通常のミノーよりもデリケートな調整が必要となりますので慣れるまでは慎重にお願いします。
送付時にはまっすぐ泳ぐように調整してありますが、微調整する場合は必ずこのように調整お願いします。
最後に
DDタイプなのでリップを含めた全長は50mmクラスとはいえ長くなります。
ルアーマンにケースの愛用者が多いメイホーのものなら、ルアーケースMで何とか収納可能です。
もちろん、タインサイドのワレットにも収容可能です。
というか、DDのリップの長さは泳ぎ・性能の兼ね合いもありますがタインサイドのものに収まるように決定しました。
予告通り、2014年の写真投稿者様用のプレゼントミノーを御紹介します。
名前はいくつか候補があり選定に悩みましたが、やはりモルフォ蝶の中から頂くことにしました。
Helena ヘレナと読みます。
モルフォ蝶の多くにはギリシャ神話の登場人物が用いられていて、ヘレナもその一つと言えます。
ヘレナと言えば女性の名前にも多く使われますが、転訛してヘレネーやレナとなったりもします。
Helene という名前には、ギリシャ語でbrightness(明るさ・明朗さ)という意味があるそうです。
蝶と言えば女性というイメージとアクションした時にキラリと明るく輝く様がピッタリと思い、ヘレナに決定したしました。
MD(ミディアムダイバー)とDD(ディープダイバー)があり、共にシンキングです。
Helena 53SMDT (SDD)
Spec
sinking
length : 53mm (MD DD 共通)
weight : 4.4g (4.7g) (fook less)
推奨セッティング
Fook : トレブル #10
ring : #2
Line : Nylon 5~6lb (5lb以上推奨)
PEならリーダーは6~8lb程度
MDT のTはトゥイッチの意。
アップ、アップクロスに投げて積極的にアクションを掛けて使っていただきたい。(もちろんダウンも可)
MD,DDタイプで今までこのような扁平ボディでトゥイッチ前提のミノーはあまり前例がないかと思います。
トゥイッチで水を押しながらギランギランとハイアピール、タダ巻きでは通常のシンキングミノーの1枚下をトレースし押しの強い瀬も守備範囲。
DDはその大きく長いリップが深い潜行深度を稼ぎます。
着水直後から底へ向かって突き刺さるように潜行し、2m以深をトレース可能でちょっとしたクランクベイト並の潜行能力があります。
こちらもトゥイッチでヒラウチを見せ、ボトム付近の狡猾な大物に存在をアピール。
堰堤やプール、深瀬にはもってこい。
DDはMDに比べ、浮力を稼ぐためにボディが少し厚くなっています。
リールのメンテ。
ちょっと遠出して(させてもらって)海で使ってきたので、潮を被っただろうと帰ってきてからリールにシャワーをオラオラと浴びせてやって塩を洗い流してやりました。
最近のリールは防水性が高いのでドラグをしっかり締めこんでやれば、ちょっとシャワーを掛けたくらいでは浸水しないはず。
水浴びの後はエアーコンプレッサーで滴を飛ばしてやってスプールやハンドルを外して乾燥。
最後に軽くグリスやオイルを差してやって終了。
これで次に使う時も快適に使えるぞ。
先日、知り合いの方のカーディナルをオーバーホールしました。
有名なところのチューンがしてあってバラして見せて頂きました。
楽しませてもらって予定より時間が掛かってお待たせしてしました。
(後ろで色々ガサガサしてましたね。)
以前より軽く回るようになりましたが、ベアリングはご臨終してたので交換してくださいね。
まだシーズンが終わったわけではないのだが、普段使っているレボリューションのリールシートがお疲れの様子だったのでオイルを塗り直した。
写真はたっぷりと塗った直後のもので杢がくっきりと浮き出ている。
しばらくこのまま放置して木にオイルを吸わせる。
その間にミノーの色止めをして終わったところでペーパーウエスで余分なオイルを拭き取る。
すると前よりも幾らか光沢が増し杢がはっきりした。
こんな作業を年に何回か行うのだが、その度に木の表情が見えるようでおもしろい。
オイルの匂いはあまり好きではないのだがこの作業が好きだ。
ランディングネットもオイルフィニッシュのものだ。
こんな風に手入れをすることで愛着が増す。
これも釣りの一部だと思うのだ。
ミノーを川で投げているときだけではなくね。
皆様どうでしょうか。
釣れてますでしょうか。
私は昨日、友人と開拓に行ってきました。最初に目を付けていた川は先行者の車を発見し、目的地変更。
2本目は幸いながら先行者なし。
入渓点近くでまずまずのヤマメを釣り上げ、上流に釣り上がっていきました。この日釣り上がった区間は直線的で水が多い事もありルアーを流しにくいところも多かったですが8寸以上の魚影もチラホラ見えたので盛期になれば期待できそうです。
魚が抜かれないことを祈ります。イマイチなキャスティングも上手にならなければ。
ミノーだけじゃなく他のものもチマチマとやっています。
キズが多くなって、みすぼらしくなってきたスプーンの塗装を全部剥してプライマーを。
塗装し直してアワビ貼りで仕上げてコーティング。
普段アイ製作の時のコーティング剤を使うと一気に厚めのコーティングが出来て凄い楽です。
トリコロールはいいとして右のパープルが狙った発色にならなくて残念。
使って気に入らなかったらやり直し。
スピナーベイトも何回か作り直して続けています。
3月にはニジマスに相手をしてもらって有効性は確認済。
ダブルブレードでも結果が出ましたが、ワイヤー2本の2ピース構造は完全に強度不足。
本線とV字のブレードワイヤーの結合が甘い。
この時は、釣れた嬉しさよりも壊された悔しさの方が大きかった。
家に戻ったら速攻でワイヤーをぶち切って部品取りにしました。
作り直した2代目はワイヤー1本の通し。ワイヤー曲げが面倒ですが、強度は確実に上がりました。
近い内にリベンジしたいですね。
スウェーデン大使に付いていた丸型ノブが私の手には合わなかったので、代替え品を探しておりました。
SX3601C のハンドルはもう部品供給が終了しているという残念な報せを釣具店から受けまして、他のところにアンテナを張っていました。(供給ストップするの早いですよねぇ)
望み通りの平ノブハンドルが安価で手に入りました。
アンバサダーは人気があるのでアフターのハンドルも結構見掛けるのですが、ハンドルアームが曲がっていたりするのが多いですね。
アンバサダーは横から見れば丸いですが、直線的な部品も多いので私は写真のようなストレートハンドルの方がリール全体の纏まりが取れているように見えます。
これもアブ純正です。たぶん2500番クラスに付いていたものでしょう。
ノブはカーディナル3に付いているものと一緒ですね。
ノブはこれでいいとして、スプールはどうしましょうか。カーディナルと同じようなことをしてしまおうかとも思っていますが、ちょっと勿体ない気もします。
Arrow 67S を少量ですが納品しました。(ほんとに少しです。私の手元に有った分)
今回は小岩釣具店様に納品いたしました。
Rhetenor 48S は来週中の納品を目指して作業しております。宜しくお願いします。
水温が低くて、お魚さんの活性はまだまだ低い状況ですが、釣り人のそれは少しずつ上がってきています。
私の場合、6月中旬まではサクラがメインターゲット。
川の女王様に会いに行くために、まずは足元から固めていかなくては。
以前も書きましたが1年でソールが擦り減ってしまったので、新しくしてやらねばなりません。
お前もなかなか強情だな!!・・・、これならどうだ!?
こんな具合で古いソールと格闘して引っぺがし、リペアソールに型を写して切り取る。
万遍なく接着剤をぬりぬりして、暫し乾燥の後シューズとソールを合体。
ずれない様にテープで固定して1日放置。
思っていたよりも接着作業は上手くいきました。フェルトよりも楽です。
メーカーに出す金額の半分で済むのが嬉しい。
前とはパターンが変わりましたが、これはこれで良さそうです。
これにスパイクを打てば完成。
どうか現場で剥がれませんように。
ミノーの作業の進捗ですがもうすぐ塗装になります。
遅くなり迷惑をおかけしております。申し訳ありません。
今回の作業分は主にD-LOOP様と小岩釣具店様向けを予定しております。
宜しくお願いします。
前回の記事から結構日が開きましたが、改良というかバリエーションの一つとしてこんなタイプも作ってみました。
前回紹介したのは、オーソドックスなシングルブレードタイプ。
これはちゃんと泳いでくれましたが、もっとゆっくり引けるタイプも欲しいと思っていた。
ということはブレードの抵抗を高めてやれば良いわけで、そのためにはブレードを大きくするか数を増やすのが手っ取り早い。
ブレードを大きくするのはただ交換すればいいだけだ。
バス用スピナーベイトには2枚3枚ブレードのものがある。それは大抵、前後タンデム配置のものが多い。
それらと同じではつまらないので、どうしたのかというと前後ではなく左右に並列としてみた。
構想10分、製作15分で完成。
ブレードへ延びるV字のワイヤーの長さや角度はすべて勘だ。見た目で不自然に感じないように仕上げた。
先日、川でスイムテストを行ってみた。
結果は、バランスを崩すことなく綺麗に泳いだ。ブレードはキラキラと回りアピールしつつ、フックは針先を上に向けて安定していた。スピナーベイトは糸撚れが発生しないのがとてもイイ。
淵で一旦沈ませればボトムをトレースできる。一方、ダウンで引けば表層付近をゆっくり流せる。
が、あまり速く引くと水面から飛び出す。
今回は手持ちがなかったのでブレードはウィローリーフとした。
そのため引き抵抗は結構低めだった。本当はコロラドタイプを付けたかった。
そうすれば心地よい引き抵抗でもう少しゆっくり引けるはずだ。
この時点でも十分釣れそうなのだけれどね。
少し前に北欧スウェーデンより大使が派遣されてきた。
Ambassadeur 2601C IAR アンバサダー である。
以前(2年前くらい)よりベイトタックルでのトラウトに興味があって色々と調べたり物色したりしていたのだが私の希望に合致するものって少ないのですね。
1 左巻きであること
2 丈夫であること
3 分解整備、修理がしやすいこと
4 丸型であること (個人的好み)
これらをすべて満たすのはアンバサダーしか思いつかなかった。
私にとって特に2と3が重要。最低10年単位で使えるもので、オーバーホールが自分で出来るものが欲しい。
最近のベイトフィネス用のリールにはカタログスペックでは全くかなわないが、求めるのは長年信頼して使い込める道具なのだ。
アブが好きというのも理由として小さくないが、希望にマッチするのはアンバサダーシリーズしかなかった。
2,3回バラしてみたが部品点数が少ないので、手順は大体覚えてしまった。
ついでに気になる部分に手を加えてみたり。
ギアは十分滑らかだけれど、巻上げスピードはかなり遅い。
一巻き40cmちょっとなので、このままではアップで投げたら巻き取るのが精一杯でアクション云々どころではなさそう。
ハイギアへの部品交換が必須かな。
それと軽量シャロースプールだ。これらでかなり快適になるはず。
少ないながらも気になる部分があって、それがハンドルノブだ。
ノブの形が指にフィットしない。
つまんでも握っても私の指に合わず違和感がある。
材質が安っぽいとかベアリングが無いとかはどうでもいい事だけれど、手に触れる部分が合わないというのは困る。
シマノやダイワ、最近のアブのリールをみると細部に違いはあれど、みんな平ノブであることからノブの形にはある程度の最適解は出ているように思う。
2601Cとほぼ同サイズのの3600クラス(これは平ノブ)からハンドルは流用したいところ。
(カーディナル33のハンドルもイマイチと感じる。強く合わせて巻いたときに指からすっぽ抜けたことがあるのは私だけではないはず。)
合わせるロッドが無いので戦力投入はまだ先だけれど、あれこれいじったりするのがとても楽しいのだ。
前回の続きです。
Cypris 55S キプリスについて。
原型を作ったのは1年近く前の2012年の春、完成して間もなくスイムテストを行いに残雪残る川へ向かった。
取り敢えずはまっすぐ泳ぐようにアイ調整済みであったけれど、フィールドで実際投げてみなければ分からないことがたくさんある。
堰堤上のプールへ。水は多く、雪代の影響か白く濁っていて透明度はイマイチだ。水温はもちろんまだ低い。
対岸のボサ下目掛けてキャスト。
僅かな距離をタダ巻きした後、連続でトゥイッチを入れてみる。
するとボディ側面を真上に向けるほどの倒れ込みを見せた。左右へバッタンバッタンと周りへ光をまき散らしながらアピールする。中々前へ進んでこないので強いアピールで時間を掛けて誘うことが出来るようだ。
下からミノーの数倍のきらめきがギラリとしてミノーを引っ手繰った。
手元へ寄せると20cm弱のヤマメだ。全体的に肌が白く冬の名残が見て取れた。
その後もシーズンを通してRhetenor 48Sと合わせて使ってみた。様々なポイントへキャストしアクションさせヒットさせたり、バラシたりを繰り返した。
そうやって使ってこのミノーの個性がはっきりした。
最も個性が発揮されるのは、やはり堰堤やプールといった流水抵抗があまり大きくないところだ。
ギラギラとさせながらもゆっくり引いてこれるので長時間魚にアピールさせることが出来る。
ということは瀬でのアップストリームにも有効であるということだ。
ダウンストリームにも対応しているけれど製作当初からその使い方はあまり想定していない。
そのために作ったそういうミノーじゃないのだ。
上記のようなシチュエーションでガンガンとトゥイッチさせて誘うためのミノー。
個性を強調させる。
全てをそれなりにこなす優等生より、私はそんなミノーが好きなのです。
2012シーズンに釣果報告をしていただいた方向けに製作していたプレゼント用ミノーが完成しました。
過去ブログで度々登場していた薄型55モデルそのものですが、これを Cypris 55S (キプリス)と名前を付けました。 モルフォではヒラウチ系のミノーでは、蝶の名前から取っています。
これはRhetenor 48S より大きく、強烈にヒラウチしますのでレテノールモルフォより少し大きいCypris morpho より頂きました。
Cypris 55S
Spec
sinking
length : 55mm
weight : 3.0g (fook less)
推奨セッティング
Fook : #10-12
ring : #1 - 2
Line : Nylon 6lb max
特徴としては、見ての通りの極端な扁平薄型ボディ。ペチャンコです。
厚みは、4.7mm前後。
レテノールの2/3ですね。このためにコーティング回数を通常の7割に抑えました。
これ以上薄くすることも可能ですが浮力と強度を考えると次第点というところ。
これより発送作業に入ります。
キプリスの詳しい紹介は次の記事で。
若干ですが、製作数に余裕があります。
釣果写真を投稿していただければプレゼントさせていただきます。
詳しくはこちらまで
締め切りは2013シーズン開始前日の
2013年2月28日
とします。
製作数を越えた場合は先着順とさせていただきます。
ご理解くださいませ。
ミノーを作っていると、市販品を買わなくなります。
一年に3つくらい。多くても4、5個か。
お店に行くと新製品が並んでたりしますが、ボディデザインとリップの形と角度を見ればおおよそどんな動きか見当がついてしまいます。
シンクレートと重量もヒントになっているし。
塗装やメッキが薄いミノーだと天井の照明に透かせばウエイトの大きさと位置も分かるので、ルアーの重心も分かります。
(だからと言ってマネはしないほうがいいですよ。店員さんに怪しい客だと思われるかもしれません。)
そうやってこのミノーの設計の狙いはこうなのか? とか、あれこれ思うわけです。
(色々想像しますが、ここでは書けません。)
結局のところ、自分のミノーが一番使いやすいという理由で買わなくなってしまうのですが・・・。
ミノーと違って、スプーンは泳ぎを読むのがかなり難しい。
ミノーというのはヘビーシンキングであってもそれなりの浮力があって、水を受け止めるリップがある。
極端なデザインと重さにしなければ、ミノーは取り敢えず泳ぎます。
それと違ってスプーンは金属板ですから、浮力は少ないし水を積極的に掴むリップもありません。
ミノーはリップで水をかき回していく感じですが、スプーンはカップで受け流すイメージで捉えています。
シルエットと微妙なアールの組み合わせでそのスプーンの動きが生まれるのでしょうが、予想を裏切られることも多い。まだまだ作り手として釣り人として未熟であると思い知るのですが、ミノーは動きの法則をある程度把握できているのに対し、スプーンに関してはそれがまだまだ掴めていない。
今となっては主役の座をミノーに譲ってしまったスプーンですが、私の釣りに欠かすことが出来ないスプーンについても研究していきたいと思います。
もうすぐ2月ですね。
早いもので解禁まで1ヵ月となりました。
解禁当初は雪がまだまだ多いでしょうから実質釣りができるのはもう少し先になりそうですが、ボチボチ準備でもしようかと思います。
そう思っていると、リバーシェッドのソールが擦り減っているのに改めて気付きました。
ビブラムソールなのですが私の場合、1シーズンでこうなりました。
正直な感想としては、減るのが速いなぁと。
土踏まずの部分にしか手裏剣パターンは残っていません。
これでは満足なグリップ力は発揮してくれないでしょう。
当然、張り替えようと思うのですがビブラムソールの張り替えって結構なお金が掛かるのですね。
ちょっと安いウェーディングシューズが買えてしまうくらい。
ビブラムの軽快さは、最早手放せそうにないので自分でやってしまおうかと思います。
パターンは変わりますが交換用のソールは売ってますからね。
トラウト用のワイヤーベイトといったらなんといってもスピナーが代表的ですよね。
スプーンと並んで古くからあるトラウト用ルアーの一つ。
以前にも書きましたがスピナーは私の好きなルアーの一つでもあります。
セルタやブレットンの優れた実釣力は素晴らしく、それぞれデザインは完成されてるなと感じます。
大きな仕様変更することなく数十年も生産され続けていることがそれを証明していると思う。
現在の市場はミノーが主力であり、2番手がスプーン、それに続くのがスピナーという順番でしょう。
(釣具屋さんの棚を見れば一目瞭然。)
ミノーをハンドメイドしていて言うのもなんですが、これはちょっと淋しい。
良く釣れるのだから実にもったいないと思うのです。色んなものを使えば引き出しが増えるのに。
私は釣具屋さんに行った時はトラウト用コーナーだけではなくバス、ソルトウォーター、フライ等の他の場所も目を通すことにしています。そうしてトラウト用に応用できるものは無いかと参考にさせてもらっているのです。
以前からこれは使えそう・おもしろそうだと思っていたのはバス用のスピナーベイト。
スピナー同様にブレードが付いたワイヤーベイトですが、特徴として
糸撚れしない
ブレードによる集魚力
ゆっくり引ける
根掛かりしにくい構造
これってトラウトにもかなり有効だと思うのです。バス用そのままでは大きすぎるからコンパクトにまとめて重さを調整してやればヤマメやイワナも釣れるはず。
そう思ってワイヤーを曲げ曲げしてシンカーとビーズを通して、ブレードをセットして完成させました。
バス用からすればかなりのサイズダウン、渓流用スピナーとあまり変わらない大きさ。
下にある50mmのミノーウエハーと比べると分かると思います。
スピナーベイトに合わせたフェザーフックも巻いて、なんだかとても釣れそう。
本格的な実践テストは来シーズンですが、これからとても楽しみなルアーです。
ルアーケース。それは私たちにとっては、おもちゃ箱みたいなものかもしれない。
朝日が差し込んでくる中、期待を込めながらその日投げるミノーを選び出す。
子供の頃のミニカーの代わりに今はルアーが詰め込まれている。
私が普段渓流で使っているのはTyneside タインサイドのルアーワレット。
英国製で鳥のロゴがお洒落で気に行ってます。
この鳥は何なのだろう?鷹だろうか。
ファスナーを開けると革の仕切りが有って、片面に50mmクラスのミノーが8個、両面で16個程収納するのにちょうど良い。
釣りに行くときはこのワレットを2つ持っていく。ベストの左右のポケットに入れるとバランスがいいのだ。
でも、結局は使うのは片方だけだったりの事が多い。
ロストしなければ渓流では1日5個位をローテしていけば十分足りてしまうから保険みたいなものかもしれない。
ツィード柄だったり革製だったりでプラケースよりも御値段が張ってしまうけれど、ミノーがプラケースの中で遊んでカタカタいうのが好きじゃないのです。
それと私は同じ道具を長く使いたいんですね。ロッドでもリールでも。
このワレット達も大事に使えば10年近くは使えるでしょう。
それくらいは持ってほしい。使い込んでいくにしたがって革の風合いが変化してきて愛着が湧いてくる。
キズや落ちない汚れが思い出となって刻まれていく様。
趣味の世界のものですから自分が使いたいものを使うのが一番じゃないでしょうか。
結構前になるけれど、今年の春からシムスのリバーシェッドブーツのビブラムソールを試してみた。
今年は春から禁漁まで殆どこれで通してみました。それでビブラムソールの性質というものが改めて分かってきました。
グリップに関しては滑る時とガッチリ食いつく時との差が激しい。
底石の種類にもよるけれど、春先の雪代が出る前のヌルが付いた石だったり夏場の同じくヌル苔が付いていたりする場合には注意していないと簡単に滑ることがある。
実際それでコケて痛い思いをしたり、服を濡らしてしまうことが何度かあった。
滑り出す前の感触が分かりにくい時もあり、瀬を渡っている時などにいきなりズルッといくとヒヤッとする。
またフェルトならソールの縁(つま先とか)でもそこそこグリップしてくれるがビブラムはある程度の接地面積が無いと岩場を登ったりするのは避けるべきだと感じた。
それで滑るのは怖いのでスパイクを打つことに。
これはビブラム専用のハードバイトクリーツを使ってみたのだが、確かに滑り止めの効果は感じられてグリップが増している。
けれど、このスパイクには困った点が有った。
何回か釣行を繰り返すと割れて取れてしまうのだ。写真を見てもらえば分かるけれど、取り付け用のネジはソールに残っているのだが手裏剣型のクリーツが無くなっている。
私の釣りを知る何人かの知人からは、「ああいう川を一日歩く釣りばかりしているからだ」と言われるかもしれないが、これはいただけない。
ハードバイト、これはちょっと素材が固すぎて割れやすいのだと思う。多少削れやすくなってもいいから、もう少し硬度を下げた方が結果的に長く使えるはずだ。
もっとも、アルミのクリーツもあるのでそちらを使えば割れることは無いのかもしれない。ただ、アルミだとあっという間に削れてしまいそうで美味しい時期が短そうなのだけれど。
そういった反面、コンクリートやざらついた石の上なら濡れていてもフェルト以上のグリップ感が得られる。
渇いた石やコンクリート・川原を歩く時はフェルトよりも歩きやすくて快適だ。
釣り上がって林道で下りてくるときなどは、その歩きやすさに助けられる。
その軽快さによって体力が長続きしている感が有る。一日釣り終わった後の足の疲労感はフェルトソールの頃よりも少ない。
砂が付いても直ぐにとれるのでサーフや湖といったフィールドでは明らかにビブラムの方が快適に感じるだろうし、また、雪も付きにくい。フェルトで春先の川原を歩くと、90年代女子校生の厚底ブーツみたいになってしまう。あるいは芸者さんの下駄か。あれはとても歩きにくい。
こんな感じでグリップする時としない時の差が激しい。最初の1足にビブラムを選ぶのはオススメできない。フェルトで先ず川歩きに慣れるべきだと思う。
でも、その道具を選ぶかどうかは使う人が何を重視するのかで判断すればいいのだ。万能なモノは無い。
ビブラムの性質に体を合わせればそのうち慣れてくるものだし、私にとっては軽快さのメリットの方が大きい。来シーズンもビブラムを履いているでしょう。
レテノール48Sに新色を追加しました。
ちょっとそれのご紹介でも。
BKCT ブラックチャート POYM パッションオレンジヤマメ OIKW オイカワ
この3色の内、2色は薄型55mmモデルで試しに塗ってみて好反応だったから追加してみたもの。
それがBKCT と POYM 。
BKCT
これはテレストリアル(陸棲昆虫)を意識しているカラー。
初夏辺りから魚のメインベイトは虫になるでしょうから、特に今の夏場に効果的なんじゃないかな。
あまりトゥイッチせずにドリフトさせてみたり、ボサ際や枝下でポチャンと落してみるのも面白いかもしれません。実際に使ってみて他のカラーよりも着水直後に喰ってくることが多かったです。
どちらかというとイワナの方が反応させやすいかな。
あとは中々トラウトミノーには無い配色だろうから先行者とは違ったアピールを狙ったり、カラーローテの最後の一手とかでしょうか。
ボディは黒いけど背中はチャートなので結構見やすいです。
POYM
背中にチャートイエローとオレンジを組み合わせた視認性の高いカラー。
まだ薄暗いマズメや日陰でも良く見える。パイロットミノーに良いかもしれません。
アルミがキラキラと良く反射するのでアピール度は結構高いです。
パーマークは蛍光レッドに近い色をしているしこちらはヤマメの方が好みかもしれません。
これで秋に赤く色付いたヤマメでも釣れたらカッコイイですね。
OIKW
オイカワ。東北ではあまり見ないですね。もともとこちらの地方の魚ではないみたいですし。
背中は地味な色をしていますがヒラ打たせれば側面のアルミに光が反射して問題なく見えます。
一応雌をイメージしているのだけれど、これはイワナ・ヤマメどちらも偏ることなく釣れています。
オールラウンドに使えるカラー。手堅い1色。
個人的に最近はこれを結ぶことも多いかな。
各色に有利なシチュエーションってあるんでしょうけど結局は自分の好きな色で釣るのが楽しいですよね。この中からどれか1色となったら私は POYM でしょうか。見やすいチャート系が好きなんです。
以前履いていたウェーディングシューズが結構クタクタになってきたので今年の春から新しいモノを試しています。
以前のモノはフォックスファイヤーのクイックジップというモデルでした。とても使いやすくて気に入っていたものだったけれど2年程で随分と全体に疲れが見える状態になってしまいました。
2年で消耗してしまうのは果たして早い方なのか遅いのか分からないけれど、それなりに使っていたんじゃないかな。
それで今春からシムスのリバーシェッドブーツのビブラムソールを投入しています。
最初の印象はごつくてソールが曲がらないぞ。でも、見た目はいいな。
という印象でした。
実際、馴染むまでは歩く時にソールは固く感じられます。
でも、何回か履いているうちに気にならなくなります。
肝心のビブラムソールのグリップ力だけれども、これはフェルトにはまず敵わない。
シチュエーションによるけれどもフェルトの7割程度がいいところかな。
体がフェルトソールとの違いに慣れるまでは結構足を滑らせました。
滑り止めのスパイクは絶対有った方が良いと思います。
でも、スパイクを打って体が慣れてしまえばフェルトに劣るグリップ力は通常の使用においては十分許容できる範囲かなと。
個人的に期待していたのは、水を吸わないので濡れてもソールが重くならないこと。
私の釣りのスタイルとしては1カ所で粘ることはせずに次々にポイントを打っていくもの。
どんどん歩いて足で稼いでいきたい。なるべく多くのポイントへルアーを打ち込みたいんですね。
だから足元はなるべく軽快でありたいのです。
帰りの林道は確実にこちらの方が歩きやすいし、
ビブラムに変えてからは釣り終わった後の足の疲労感は少なくなったと感じています。
万能のフェルト
軽快さのビブラム
どっちを優先するかは人の好みでしょうけど、次の釣行でも私はビブラムを履いていくでしょう。
タイトル通りに小渓流が好きです。
いつも好んで行くのは川幅3m前後の川ばかり。
水深も平均して浅く、1mもあればその川ではかなりの深場だ。
木の根や垂れ下がる枝が邪魔をし、キャストに困ることも多い。
はっきり言って大型の個体はかなり少ないし、居てもすぐにこちらの気配を察知して中々口を使ってくれない。ヤマメなんてチェイスしてくれるのは1回だけなんてザラだ。
ミスキャストして警戒させ、チェイスしてくれず沈黙して相手されずに終了してしまうこともかなり有る。
こちらがそんな状態にさせてしまったことにすら気付けず、
このポイントには魚が居ないな
って判断してしまっていることもあるはずだ。
決して魚が釣りやすい環境とは言えない。
でも、わざわざそんなところに好き好んで行ってしまうのは、緑が溢れる場所でロッドを振るのが気持ちいいし、そこで釣れてくる美しく個性あふれる魚たちに魅了されてしまっているから。
彼らは手強い、川が小さいからルアーを見せられる距離なんて実質2m以下なんてところも多い。
そんな川ではプラスチックミノーを使うとレスポンスの遅さがどうしても気になってしまう。
最近のプラミノーは性能がとても良いけれど、ロッドアクションに対するレスポンスはバルサには及ばない。 こんな状況ではバルサの方が有利なのだ。
ヒラを打つ、倒れて立ち上がって反対側に倒れてまた立ち上がって、といった動作はバルサの方が明らかに早い。
ということは同じ距離でもより多くヒラを打たせることが出来るし、プラよりも時間を掛けて引いてくることが可能だ。
長々と書いてしまったけれど、
MORPHO の Rhetenor48S はこういった環境で使いたくて作ったミノーなのだ。
だから万能じゃありません。アップからアップクロスでの使用を重視してデザインされています。
深いところは苦手かもしれません。
でも、魚が見える深さならリズム良くヒラを打って踊ってくれます。
そうやって釣るのがとっても楽しいと思うビルダーの好みやワガママが反映されています。
前回はスプーンのお話をしましたが今度はスピナーのことについて少々。
今ではあまり投げないのだけれど以前はスピナーのお世話になってました。
そんな彼らをちょっと引っ張り出してきました。
スピナーといえばセルタ・アグリア・ブレットン・パンサー等が有名ですね。
ヤマメならセルタが人気があるのでしょうか。
個人的に好きなのは写真左に写っているブレットンとパンサーなのです。
前からヤマメを釣るのはミノーの方が有利であると思っていたのでスピナーはその他のトラウトを狙う時に活躍してました。
ブレットンはニジマスを、パンサーではイワナを。
ブレットンは3.5gの金の赤い点が入ったものがお気に入り。
今は行くことは稀だけど寒河江川のC&R区間でフライマンが渋い顔をする横でコイツを投げて度々おいしい思いをさせてもらいました。あの川はフライマンが7~8割位を占めていて逆にルアーの方が魚にとって新鮮で興味を持ってくれる気がします。そしてニジマスはミノーよりもスピナーやスプーンの方が口を使ってくれました。中でもブレットンの3.5g金赤でした。
パンサーは春先の雪代で増水しているときにいい仕事をしてくれました。
この黒いスピナーはテレストリアルを模して夏場に良いと言う人が多いと思うのだけれど私は春先に好んで使ってました。
雪代で増水した瀬で使うのです。あまりガンガン流れていると厳しいので流速が速すぎなく水深が有るところ。水がしっかり通っているランで薄白く多少濁っていると好条件。
そうしたところで流芯の脇をアップでロングキャストして引いてくると高確率で良型がヒットしたものです。
ワレットに収まっているスピナー達の多くがボディやブレードが酸化してくすんでしまっています。
昔のブレットンやパンサーは特にそう。しかし、こうなっても実釣力が落ちるとは感じないし、この方が使い込んだ道具という気がして愛着が湧くのです。
最後に、写真を見てもらえれば分かるように殆どに手巻きのシングルフックが付いています。
これはルアーを、そしてフックを少しでも安定させたいから。
元はトレブルが付いていたものが多いのでシングルでも少しでも抵抗の多い手巻きにしているのです。
この理由につきましては過去記事に詳しく述べたものがございますので興味がある方はご覧ください。
(ブログ過去記事 シングルフックとトレブルフック その1 その2)
パンサーの1つにはフライマテリアルのカーフテイルを一緒に巻いてあります。
こうするとパラシュートみたいにさらに抵抗が大きくなりフックが安定してくれます。
体が大きくなるニジマスではあまり気になりませんが捕食があまり上手くないイワナには有効です。
ハンドメイドミノーを作っていることもあってか渓流では殆どミノーばかりを投げているのだけれどスプーンも結構好きなのです。
渓流ルアーを始めた頃はスプーンやスピナーの方が出番が多かったかもしれない。
好きなスプーンはいくつか有るのだけれど、思い入れの深いのはダーデブルなのだ。
左3枚 オリジナルペイント5430 中央4枚 コピーキャット7300 右4枚 ルーハージェンセン クロコダイル
ダーデブルを知ったのはとある雑誌なのだけれど、初めて見た時に強烈に惹きつけられるような感じがしたのを覚えている。どうやらアメリカ製で古くから作っていたものらしい。
知り合いに古くからやっているフライとルアーのショップがあるのでそこで探してみたが見当たらなかった。昔のラパラなんかはまだ置いてあったが、昔のスプーンは無いと言う。
どうせなら中古ではなく新品を手に入れたい。
その後もしばらく探したのけど見つからなかったので諦めかけていた。
そして遠征先でとあるお店に入った時についに見つけたのだ。
海に近いところのお店なのだがサクラマスで有名な河川が近くにあるのでトラウトルアーもそこそこ置いてある。店内を一通り見て回る。
写真のダーデブルのスプーンは店の隅にひっそりと追いやられた回転ラックに架かっていた。
やっと見つけたダーデブル。
それも望み通りの新品だ。だがパッケージは大分傷んでいる。ラミネートのプラスチックは劣化して黄色くなっているし、台紙もよれよれだ。
お店に入荷したのはいつなのだろう?20年か30年位は経っていそうだ。
不思議な巡り合わせを感じずにはいられなかった。残りは10枚有るか無いか位だったので全部買ってしまおうかとも思ったけれどそれはやめることにした。
私みたいに探している人が他にも居るかもしれないと思ったから。
色違い4枚をレジに持っていき会計をする。
お店の人が
これはいいスプーンですよ。
と声をかけてくれた。これが売れたのはきっと久しぶりなのだろう。
驚いたようであったし、ちょっと嬉しそうにも聞こえた。
なんか気分がよかった。
家に戻ってスプーンを取り出す。劣化したパッケージはすぐに破れた。
でも中のスプーンは力強く存在を主張していて塗装も傷んではいなかった。
悪魔がこちらを睨んでいた。
リングを交換しフックを通してワレットに並べた。
これから悪魔がその爪に鱒を捕えてきてくれる気がして頼もしかった。
以前紹介したリール、コンプレックス2500HGSですが、ちょっとハンドルが長いなと感じていました。純正は55mmありますがもう少し短くてして手首で軽く回すようにしたかったのです。
ですが、このリールはハイギアなので回転の立ち上がりが少々重いのです。短くしたら今度はそこが気になるかなと思っていたところ先日、シマノからヴァンキッシュ Vanquish (英国の高級車みたい)なる新製品がデビューしました。
なにやら見てみると新開発のローターと軽量ハンドルを搭載しています。折り畳み機構を排し軽量化を優先したハンドルとのことで、こりゃ良さそうだと2500番のハンドル軸(50mm)を取り寄せました。
写真は既にコンプレックスへ交換移植したもので右が今までの純正55mmハンドルです。
交換したところ感触は上々です。短くなっているのにもかかわらず立ち上がりの重さも少なくなったと感じるほどです。折り畳み機構が無くなり構成部品が少なくなってよりガッチリとドライブギアに繋がっている感じです。ハンドル単体での剛性は間違いなく上がっているでしょう。
ヴァンキッシュはMgボディとかギアがステラと同じだとか話題が多いリールだと思いますが、軽量化されたローターとハンドルが一番のトピックでしょう。
回転するリール部品の中で一番大きく重いローターとハンドルを軽量化して低慣性を実現しています。ヴァンキッシュを実際見てみましたがローターを軽くするだけでなくコンパクトにしてありました。低慣性にするために徹底しています。感心しました。
小さな力で回転し始め、小さな力で止められること。
これが道具としてのリールの価値を大きく高めてくれます。リールはギアがそんなにシルキースムーズでなくてもいいんです。渓流でトゥイッチングしているとき回転のシルキーさなんて大した問題じゃないと思います、実際。
こういった改良には好感が持てます。
ちなみにこのハンドル軸交換ですがツインパワーやバイオマスターでも可能だと思います。ねじ込み部分は共通の設計にしてあるはずです。オススメです。
今回はハンドル軸のみを交換したのでノブを移植するために上の写真のようなものを作ってみました。ステンレスバネ線で作ったハンドルキャップ外しです。2分もあれば出来ます。
昔のカーディナルには純正工具が付いてましたがこういうのが付属してきてくれたら親切ですよね。
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